自分じゃ絶対に行けないような高級な寿司に、偶然と偶然と偶然が重なって呼ばれることになった。
親が旅行好きだったこともあって、北陸も北海道も何なら愛媛も博多も長崎も連れて行ってもらって、そこでうまい刺身はいくらでも食べてきたつもりだった。
結局は現地で食べる新鮮な魚に勝るものを都内なんかで食べられるわけがないっていうのがそれまでの自分の常識。
でも、それは間違い。本当にうまい寿司を食べたことのないただの独りよがりだと知った。
まず、鮮度は美味しさの一つでしかないということ。
その寿司屋はまるでライブパフォーマンスのように板前さんが寿司の説明を添えて提供してくれる店で、どこのどんな魚か、どんな調理をしたものかを毎回、それでいてしつこくないように教えてくれる店だった。
寿司というと何故か新鮮さが正義みたいな風潮があるが、当たり前だけど、新鮮よりも寝かしたり熟成したほうがうまい魚もあるわけで、そういった魚が寿司に適さないわけがなかった。
つぎに驚いたのは、そこの寿司には温度管理という概念あったということ。
よく、高い寿司は眼の前に置かれた瞬間にすぐ食べろと言われる。
ネタが乾いたりのりが水分を吸ったりその程度の話だろうと思っていたけど、その店は違った。
すっきり冷えたシャリ、ほのかに温かいシャリ、ホクホクに感じられる温かさのシャリ。
ネタも同じように、調理方法によって全ての提供温度がしっかりと管理されていた。
写真なんかとってる時間すらもったいないくらい、でてきた瞬間が最高にうまいに違いないと思えるほど繊細な温度管理だった。
一番に驚いたのは、使っていたのが全部同じシャリだったということだった。
何を当たり前のことをと思われるかもしれないけど、食べている間はそれら全部が同じシャリだとは到底思えなかった。
一貫一貫全部の酢の強さ、甘みの強さ、香りの強さが、まるでそのネタにあわせてシャリを変えてるんじゃないかと思えるくらいに違ってたからだ。
高級寿司なのでそれくらいやりかねないと、帰り際に板前さんにそれとなく聞いてみることにした。
すると一切けれんのない様子で「いえ、全て同じシャリですね。温度を変えてお出ししているのでそれで風味が変わって感じられたのかと思います。」と、さらりと答えた。
違うだろ。
それを計算しているのはあんたであって、全部あんたの腕前じゃないか。
2時間のコース料理だったけど、最初の一口で魅了されてからは、最後の最後までまるでジェットコースターに乗っているかのようなエキサイティングな時間だった。
今まではてなでもうまい寿司の話を聞いてきたけど、悪いけどその日からは全員が本当にうまいすしを知らない可愛そうな人にしか思えなくなってしまったよ。
本当にうまい寿司は海の近くでしか食べられないって?きっとそうなんでしょうね。あなたにとってはね!
最初に言った通り、自分では絶対に行けないような店であって、今回は急遽呼び出されてその店のことも知らないままに入店したという経緯だった。
それで家に帰ってからお店を調べてみたら、自分では本当に払えないほどの金額の店だった。
本当にうまい寿司を食べてしまうと、自分の中にうまい寿司という選択肢ができてしまって元の生活には戻れなくなってしまうというのはよく言ったもので、その日からというもの、冷たいだけの寿司はもちろん、寿司以外の料理についても何の工夫もなく熱々がうまいと信じて疑わずただ熱々のまま出される料理さえもつまらなく感じるようになってしまった。
かといって自分の稼ぎではもう二度とその味を楽しむことはできないし、それ以前に1年先まで予約は全て埋まっているらしい。
なんてことをしてくれたんだ寿司屋。まだ一週間も経ってないのに、思い出しては食べたくて仕方がなくなっているこんな自分をどうしてくれるんだ。
本当にうまい寿司を知らなかった頃に戻してくれよ。できることなら一生知らないまま、寿司は鮮度!ってイキり続けていたかった。
いいなぁ でも店員さんが喋るお店は苦手なんだよなぁ ノロもあるし
都内の寿司屋はこういうちゃんとした店とそうじゃないのに値段だけは一丁前のパパ活御用達店が混在してるからレモン市場過ぎるのよ
ワイが昨日食べたスーパーの10貫入り598円の寿司よりうまいって保証あるの?
うまい寿司屋にちょいちょい連れて行ってもらってたが、ミシュランの星取って行けなくなってしまった。
ミュランスね
これが本物のスシだとしたら、いままで俺が食ってきたものは何だったんだ……!
知らねーけど、バイオトロマグロスシだったんじゃねーの?オレはオキアミボールしか喰えねーけどな!😊
子供の頃からそういう店に行ってると世の中をそういう基準で見ることができるから自然と上流階級の考え方や物の見方の解像度になっていくんだよね。 君が何歳かは知らんけど、マウ...
うまい鮨勘のことかと思ったら違った
今まではてなでもうまい寿司の話を聞いてきたけど、悪いけどその日からは全員が本当にうまいすしを知らない可愛そうな人にしか思えなくなってしまったよ。 本当にうまい寿司は...
まず、鮮度は美味しさの一つでしかないということ。 いいところに気づいてくれてきっと寿司屋も嬉しいと思う。 私は魚釣りをやるので勝手に少し解説する。 まず、魚の生食...
へー、勉強になった!
要するに、刺身には味の素ぶっかけたら美味しいよってことか
味の素はグルタミン酸 グルタミン酸を足す手法には昆布締めがある
活き締め野締めとは何かという一番肝心な情報が抜けているのに参考になったとか言う感想がついていて笑った。
野締め 1. 魚を氷を入れた海水で凍死させること。低温に晒すことで動きが少なくなり、うまみ成分の減少、疲労物質の蓄積、身の損傷、腐敗、雑菌の繁殖を抑えることが出来る 2. 野外...
なんちゅうもんを食わせてくれたんや……
質の低いトラバが増えた気がする。 最近。 Xから流入したのか、春休みだからなのか。 質の低いトラバって具体的にどんな?という問いには答えられない。 これは増田の感覚的なもので...
あまりピンと来ませんね。 逆に、質の高いトラバを教えていただけませんか?
お前は何か勘違いしている。 この汚いはてなの日記帳に巣食うトラバはみな一定の面白みがあり、ひねりがあり、独自の視点がある。 ここに長く居る人間なら一目でそれが分かる。 質...
よせやい、惚れてしまうだろ
京極さん構文は許したってください
それに比べれば元増田のトラバはカスや!
ツイッターや5chのような1~2行の投稿が低質って言いたいんやろ わからんでもない
ちゃんと具体例出せて偉いね。 増田で具体的な話をできる人間はそれだけで少数派なので。 話の本題は正直どうでもいいです(増田の“質”!?)
それらはクリシェとかプラティチュードとかと名付けられてるものだね。 リズムゲーみたいなもんでそれ自体には意味はないので、それを返されてもあんまり面白くはないよね。
20万ぐらい? もっと?
うまい寿司はうまいんだから小僧寿司は小僧ってことか
ついでに大将に鮮度の話も聞けば良かったのに 鮮度の差で美味しさが変わってくるネタもあるのかと。 鮮度落ちたら80点ぐらいのやつから100点のやつまで教えてくれるぞ。 活け締め、冷...
本当に店を知りたいからできればこっそり教えてくれ fekyusa☆heisei.be ←星を@に 晒したりしない、ただ本当にうまい寿司を食いたいだけ
捨てメアドなのになんでわざわざひと手間かけさせるの?
習慣
俺も一度冗談みたいに高い寿司をカウンターで食ったが一貫ごとに集中して食わなくてはもったいないという気持ちになり食い終わったら疲れてヘロヘロになっていた 職人の前でリラッ...
本当にウマい寿司は格が違うからな