と言うと詳しい方は真っ先に「いやいやメタアナリシス…類似研究を複数まとめて分析し、ある要因が特定事象と相関があるか調べる最も信頼性の高い研究…で心理療法ないし精神療法ないしセラピーの効果は確かめられてる」と反論する事だろう。実際にケンブリッジ大学が2018年に行った最新のメタアリシスでも「出版バイアス(肯定的な結果が出た研究の方が発表されやすい)やリスクバイアス(研究の質)等を考慮したら従来考えられてたモノよりセラピーの効果量は大きく低下したよ。それでも具体的な効果量は0.46~0.61ぐらいだよ」と結論を出した。同研究では先行研究を参照したうえで鬱病治療における臨床的意義の閾値を0.24としており、従って下限値を採用した場合でもセラピーの効果はあると言える。 これで解散、お疲れ様でした…と言いたいところだが、よく読むと研究には奇妙な事実が記されている。それは「心理療法の特定の様式や種類は
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