梅園中餐庁(Mei Yuan Restaurant) /太魯閣(台湾)

台湾きってのラグジュアリーリゾートホテル「太魯閣晶英酒店(Silks Place Taroko)」のメインダイニング。メニューには「原住民料理」とあり、ローカルフードを中心に提供してくれるお店です。店員は全般的に感じがよく、たまに英語・日本語を話す人もおり、日本語メニューもあります。
この日のランチは「原住民料理」に絞って注文。まずはタケノコとシイタケの炒め物。シャキシャキとした歯ごたえは好きなのですが、どうにも調味が薄く、まるでお湯を食べているような感覚。
豚肉の味噌炒め。コチラは美味しいですねえ。豚肉は薄切りなのですが、品質が極めて高く旨味と甘みにあふれています。味噌の味付けもコッテリとしていて美味しい。先の皿と併せて食べるとちょうど良い。
月桃の葉で包んで蒸したゴハン。月桃の香りは良くエキゾチックなのですが、ゴハンそのものには調味がほとんど施されていません。舌触りもパサパサであり全然美味しくありませんでした。
お会計はひとりあたり2千円チョイ。アルコールを飲まなかったこともありますが、高級ホテルのダイニングでアラカルト注文してこの価格は安い。ただしコッテリした味付けの料理以外は正直微妙なので、注文の仕方により満足度は大きく変わるでしょう。
ここからはディナーです。昼のスタッフの動きは素早かったのですが、夜はお客が多くてんてこまいのようで、ファーストドリンクでさえも提供に随分と時間がかかりました。
お通しにシジミの紹興酒漬け(?)。旨味とちょっとしたお酒の香りがクセになる味わい。キムチは甘みと苦味が強く好きじゃありません。
酔っぱらい鶏。蒸した鶏肉を紹興酒に漬けているのでしょう。鶏そのものはミミガーのような食感で悪くないのですが、味付けはやはりランチ同様に素朴で単調。よだれ鶏的なバリっとした味付けのほうが私は好きなようです。
鍋料理の具材はヤリイカをチョイス。ニンニクがゴロゴロと入っておりパンチ力抜群。強めの醤油風味も美味しく、やはり当店は濃い口が良いですね。ヤリイカの食べごたえが良く、ホウトウのような麺もクセになる味わいです。
ベタにチャーシューの炒飯。王道中の王道であり外さない美味しさです。量は1合近くあり、複数人で注文すると良いでしょう。
料理はいずれも1皿1,000円前後で特大サイズ。味はまあまあなので、高級ホテルの中華と考えればお買い得な部類でしょう。とにかく量が多いので、大勢で訪れて色々と注文するのが吉。


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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
1,300円としてはものすごい情報量のムック。中国料理を系統ごとに分類し、たっぷりの写真をベースに詳しく解説。家庭向けのレシピも豊富で、理論と実戦がリーズナブルに得られる良本です。

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