23の公用語から、たった1つの言語を選び出して公用語化することはできない。このEU諸国の人々が、文化交流をはじめとして仕事や学業そして旅行などでの機会や便宜を発展させるため、この「最低2カ国の外国語」政策が始まった。マルチリンガルであることは、EUの政治そして経済にとって非常に重要だと考えられている。その中で、英語は最も多くの人が使える人気のある外国語であり、共通語として使われているというわけだ。 欧州委員会が2006年に発行した調査書“Eurobarometer 243”にある「ヨーロピアンと言語」によれば、2001年には母国語以外の言葉を1つ以上話せるという人は47%だったが、2005年には56%に増えている。最近ではこの数字はもっと高くなっているはずだ。 現在、母国語以外に2カ国語以上話せるという欧州人は、全体では28%とまだ低い。しかし、ルクセンブルグでは92%、オランダでは75%
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