MonotaRO(モノタロウ)は2000年に住友商事の社内ベンチャーとして設立された。間接資材のECというビジネスモデルを確立。時価総額1兆円を超す成長を遂げた。その道のりに新規事業やスタートアップを成功させるためのヒントがある。 1990年代後半、インターネットが新たなネットワークとして普及し、大手商社でも電子商取引(EC)の新規事業が続々と立ち上がりました。住友商事の鉄鋼部門でEC事業の立ち上げに手を挙げたのが、モノタロウ創業者の瀬戸欣哉さんです。私は新卒入社後の配属が鉄鋼部門で、このプロジェクトに加わることになりました。 当初のミッションは鋼材を扱うマーケットプレイスを立ち上げることでしたが、瀬戸さんはビジネスモデルが成り立たないと判断しました。製鉄会社の数が限られているため、鋼材の調達では、ネットで商品や新たな調達先を探すよりも、これまで通りの方法でやりとりした方が早い。ネットを活
