■ソニーの純利益1兆円見込みがわかりにくい

ソニーは純利益1兆円を見込んでいるが、売上が好調な理由がわかりにくい。

多くの人にとって、ソニー製品は憧れの製品を出している会社ではない、という認識だろう。

新聞でも雑誌でもネットでも、ソニーを語るときは多くの場合はネガティブだ。

1. ウォークマンの過去の栄光を引きずっている
2. AppleがiPodを出した事に対応できずに落ちぶれた
3. 独自フォーマットで規制をして音楽を囲い込もうとした
4. ソニーらしい尖った製品が出てこない
5. ソニータイマーが発動し、すぐ壊れる
6. ソニーブランドは古臭い。なのに高い。
7. Appleになれなかった会社
8. SONYのロゴはダサいので隠したい
9. 金融に魂を売った会社

GoogleやAmazonのようにコングロマリットで全体像が見えないのは同じだが、ソニーは叩きやすい構造がある。

GoogleやAmazonによって収益を上げているメディアや個人が多くいるので、本気で叩かれない。

本気で叩いて村八分にされるか、アカウント剥奪でもされようものなら食っていけなくなる。

これに加えて海外企業は褒め日本企業は叩いてもいいという風土もあるだろう。

ソニー自身はクリエイターのための注力すると言ってるが、クリエイターからすると近づいてほしくない。

金は出してほしいが、ダサいソニーと関わると同じようにダサいと捉えられると困る。

こんな感じではないだろうか。

製品についても、

テレビは操作が重たいのに高い、

ヘッドフォンはAppleに比べてダサい、性能も低い、

Xperiaなんて買うのは気が狂ってる、なんでイメージセンサー作ってるのにiPhoneより性能が低いのか、

ミラーレス一眼レフは多少凄いかもしれないけど市場全体は減ってる、ロゴはダサい、

アイボなんて誰が買ってるの、

といった感じではないか？

最近だとソニーが車を作ったと報道されているが、

あくまでこれからは電気自動車が来るのだという材料のためであり、ダサいという人が多いのではないか。

内燃機関の自動車とは違い電気自動車はパーツを組み合わせるだけで作れてしまう、現にソニーが作っているじゃないか、

と言いたいわけだ。（実際の設計は別会社だし、量産技術もまた別だ）

これでAppleが電気自動車に参入すると信じている人も多いだろう。

でも実際にソニーが電気自動車を出したとしてもダサいので買わないはずだ。

流行りのAIについてもNNablaというのを取り組んでいるが、プログラマーの人達からすると、

勉強してもお金にならない、どうせ流行らないので勉強しても無駄

という感じだろう。

政府からしてもソニーは意識の外だ。

3月24日に「第１回　半導体・デジタル産業戦略検討会議」なるものが開催され、

今後日本の半導体産業をどうするか話し合われたわけだがメンバーにソニーはいない。

Permalink | 記事への反応(3) | 10:12

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