2025-02-20

どこでもドア発明による不動産価格の変化について

都心不動産価格が上昇しているニュースをみて思ったこと。

どこでもドア」が生まれ世界不動産価格について考えてみた。

1. 実用化の黎明期

21XX年、ついに「どこでもドア」が実現する。

初めは、国家機関や一部の研究機関のみが利用できる、いわば軍事機密のような存在

「一瞬で移動できる技術」がもたらすものは単なる利便性ではない。

物流革命都市の再編、国境崩壊、そして人類の移動観に対する概念終焉

この段階では、技術的な問題も多く、使用には厳格な制約が設けられている。

例えば、移動先に事前登録された「承認済みスポット」にしか行けない、距離や回数に上限がある、ないしは、本人認証必須といった制約だ。

まりどこでもドアはまだ「どこでも」にはなっていない。

不動産市場に与える影響も、この時点ではほぼゼロ

一般人が利用できない以上、駅前価値は変わらず、通勤利便性を重視する人々は変わらず都心物件を求めるだろう。

しかし、すでに大手企業国家レベルでは「移動革命による未来予測」が始まっている。

先を見据えた投資家たちは、「移動時間という制約がなくなったとき価値の上がる土地はどこか?」という問いを立て始める。



2. 商用化の波

どこでもドア技術が商用化され、まずは一部の富裕層解放される。ビルゲイツイーロンマスク孫正義などの億万長者だ。

当然ながら、その価格天文学的もの

初期型どこでもドア:1台あたり5億円」とする。

さらに、移動には毎回「エネルギー使用料」が発生し、1回の移動で数十万円が必要

この時点で、どこでもドアを手にするのはごく一部の大富豪国際的企業に限られている。

「超一等地」という概念が揺らぎ始めるのはこの頃だろう。

オフィス都心である必要がなくなる

住宅は好きな景色場所を選べばよい

通勤という行為のもの不要になる

これにより、都心不動産価値は緩やかに下落を始める。

「駅近」や「都心アクセス」というこれまでの価値基準無意味になり、快適な環境、眺望の良さ、防犯性などが評価される時代へと移行する。

特に、高級リゾート地不動産は高騰し、富裕層の間で「別荘ではなく、日常の住居としてのリゾート地暮らし」が当たり前になっていく。

3. 大衆普及

どこでもドア技術時間とともに進化し、エネルギー効率改善されていく。

そして、遂に「廉価版どこでもドア」が登場する。

「パーソナルどこでもドア個人向け)」:価格100万円/1回の移動コスト500円

この時点で、不動産市場は大混乱を迎える。

「駅チカ」や「都心立地」の価値が完全に崩壊オフィス街の空室率が急上昇し、商業ビル倒産が相次ぐ。

地方不動産価格が急騰し、特に景観環境の良い土地が人気に。

一方で、混乱が発生するのは住宅市場だけではなく、治安問題が浮上し、「どこでもドアによる侵入犯罪」が発生するようになる。

これにより、「どこでもドア対策済み不動産」が登場。

どこでもドア対策済み不動産」は入室認証システムの強化、どこでもドア経由での侵入制限するエリアの制定などができる。

こうした高セキュリティ住宅プレミアム価格取引されるようになる。

また、居住地選びの自由度が増したことで「移住文化」が加速し、「一生同じ場所に住む」という概念のもの過去のものとなっていく。

人々は四季に合わせて住む場所を変えたり、

数ヶ月ごとに国を移動しながら生活するようになる。

「定住」よりも「移動し続けるライフスタイル」が新たな価値観として確立されていく。


4. 未来

どこでもドアが完全に普及し、世界のあらゆる場所が瞬時に繋がった未来

不動産市場は、新たな価値基準で再編されるだろう。

都市という概念崩壊

土地価値が「アクセス」ではなく「環境」で決まる世界

セキュリティが最重要視される住宅市場

・移動を前提としたライフスタイル一般

都市はかつてのような人の集積地ではなく、人が「一時的滞在する場所」に変化する。

世界のどこにいても一瞬で移動できるため、「住む場所」と「働く場所」、「学ぶ場所」と「遊ぶ場所」が完全に分離する。




そして、どこでもドアが完全行き渡った社会では、人々は「地球のどこに住むか」ではなく、「どの星に住むか」を考えるようになっていく──。

最初は単なる移動手段だったどこでもドアは、やがて人類居住地概念すら変えてしま存在となるのだ。

  • ff14はどこでもドアもどきがあるんで、環境で値段が決まってる節がある

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