中国で特定の星座や血液型を採用条件とする企業の行動が問題視されている。星座などによる性格や運勢判断を信じる中国人は多く、就職難の中、民間企業の採用基準を管理する仕組みがない現状も浮かび上がっている。 「(採用は)てんびん座を優先」。週刊誌「新民周刊」最新号によると、湖北省武漢市の民間企業が昨年、求職者の星座を採用基準にしていたことが発覚。この企業の責任者は「てんびん座は仕事にまじめで友好的」と話した。 中国でこうしたケースが明るみに出るのは初めてではなく、2010年にも物流企業が採用の際に星座や血液型を参考にしていたことが報じられた。ある人事担当者は面接時に血液型を参考にしていると認めた。 運勢占いなどの信仰が根強い中国では、人材登用の際に意見を聞くため占星術師を雇う企業もあるという。星座だけでなく、求職者のえとを条件にする企業も出てきているという。(共同)