無敗の格闘家でプロボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)が24日、東京・有明アリーナで前WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)との119ポンド契約体重10回戦に臨む。ボクシング転向6戦目の那須川が、過去5度の世界戦を経験しているプロ31戦目のモロニーと拳を交える。経験差が大きいものの、海外のブックメーカー(賭け屋)のオッズでは那須川の勝利が予想されている。
英大手ウィリアムヒルでは、那須川の勝利に1・40倍、モロニーは2・90倍がつけられた。引き分けは17倍となった。またウィルアムヒル以外のブックメーカーでもおおむね那須川の勝利に1・33~1・40倍、モロニー勝利に2・80~3・40倍がつく。ボクシングキャリアではなく、海外ファンは世界ランキングを重視しているようだ。WBCとIBFで5位のモロニーに対し、WBA2位、WBCとWBOで3位などに入る那須川への期待が大きいことがうかがえる。
那須川が主戦場とするバンタム級は世界主要4団体で日本人世界王者が独占。那須川-モロニー戦がセミファイナルとなる興行プライムビデオ・ボクシング11大会でもダブル世界戦が組まれ、メインにはWBC世界同級王者中谷潤人(27=M・T)が同級6位ダビド・クエジャル(23=メキシコ)との3度目防衛戦に臨む。
ウィリアムヒルのオッズでは中谷が人気で勝利に1・14倍、クエジャルが5・50倍と差がつき、引き分けは17倍となった。試合結果のオッズでは中谷のKO、TKOが1番人気で1・44倍、2番人気が中谷の判定勝利で4・33倍となった。一方、クエジャルはKO、TKOが11倍、判定勝ちが9・00倍、引き分けに17倍がついた。
またWBA世界同級王者堤聖也(29=角海老宝石)が同級4位比嘉大吾(29=志成)との初防衛戦に臨むが、ウィリアムヒルのオッズでは、堤の勝利に1・40倍、比嘉の勝利に2・20倍がつけられ、引き分けは17倍となっている。