大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付が発表された25日、新横綱豊昇龍(25=立浪)が立浪部屋宿舎のある大阪市内で記者会見に臨んだ。横綱としてしこ名が掲載された番付表を見て「やっと東で一番上に載った。嬉しい」と心境を語った。
初場所千秋楽で優勝決定ともえ戦を制し、横綱昇進を果たした。伝達式から1カ月近くが経過。横綱としての自覚が日増しに高まっている。「すごく責任を感じる。ちょっと怖い。何が起きても休場しない。相撲を取ることが僕の仕事なので、負けても最後まで出る」とも口にした。
春場所初日まであと2週間近く。「楽しみもあるし、怖さもある。自信を持ってやります」と誓った。
第74代横綱となった豊昇龍は、初土俵以来所要42場所は歴代5位のスピード昇進を果たした。先場所中に引退したことで一人横綱として土俵に上がる。昇進直後の場所で一人横綱は曙に次いで戦後2人目、昭和以降でも玉錦を含めて3人目と極めて少ない。立浪部屋からの新横綱は、86年名古屋場所後の双羽黒以来。モンゴル出身の新横綱は照ノ富士以来6人目で、外国出身力士としては8人目だ。