大相撲の新横綱豊昇龍(25=立浪)が26日、大阪市内の立浪部屋で大阪入り後初の稽古を行い、幕下力士4人を相手に16戦全勝だった。

組み止めての攻めに加え、迫力あふれる突き、押しも披露。2場所連続制覇を狙う春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて「いいんじゃないか。組んでも良し、突いても良し」と変わらぬ好調ぶりをうかがわせた。

新調した真っ白な稽古まわしで、決意も新たに臨んだ。相撲を取る稽古は約1週間ぶりで「部屋で四股を踏んだり、トレーニングしたりしていた。これから十分にいい稽古ができると思う」と今後を見据えた。

25日には立浪部屋が春場所で宿舎を構える住吉大社の関係者から祝福を受けた。「横綱に上がって恩返しできたかなと思う。これからもずっと応援すると言ってもらえた」と喜んだ。

26日午後は大阪市内で十両以上による力士会に横綱として初めて出席。他の力士と談笑する様子が見られ「みんなを引っ張っていかないといけない」と最高位の自覚を口にした。