立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は24日、都内で記者会見を行い、「RISE187」(4月19日、後楽園ホール)の対戦カードを発表した。会見では元RISEフェザー級(-57.5キロ)王者の梅井泰成(26=Mouton)が、対戦相手の有井渚海(しょあ、23=team VASILEUS)に厳しい言葉を投げかけた。
梅井は3R判定で敗れた昨年9月の國枝悠太戦以来となる再起戦。有井も山田虎矢太(22年12月)、加藤有吾(23年12月)に連敗し、心機一転、今年から所属を武尊率いるteam VASILEUSに移し、階級も一つ上げて再起を図る。
ただ有井は加藤戦の後、昨年3月の「RISEエルドラド2024」で松下武蔵と戦う予定だったが、体調不良で欠場。梅井はまずそれについて「エルドラドって、誰でも出れる大会ちゃうし。RISEの年間通しての一番大型興行で試合飛ばしてて。逆にこの試合をここで組んでくれてるっていうのは、試合できるのは当たり前と思ってほしくないですね。後楽園大会であっても試合できるの当たり前と思ってほしくないです」と苦言を呈した。
有井はその後、フェザー級をどう盛り上げるのか? という質問を受けると「僕はフェザー級初めてなんですけど僕がチャンピオンになればもっとRISEを盛り上げられるかなと思ってます。今のRISEは強い選手はいっぱいいるんですけど、何か足りないなとは思っているので、もっと僕が盛り上げられる自信はあります」と言い切った。
これに対し、梅井は「僕から言わせたらフェザー級何人、ランキングおんねんって話なんですよ。22位ぐらいいますよね。手っ取り早い話、16人か8人ぐらいで後楽園で1DAYトーナメントやった方が早いんちゃうかなみたいな。これが1番盛り上がっちゃうかなみたいな」と、フェザー級王者・安本晴翔(橋本道場)への挑戦権をかけてのトーナメント開催を希望した。これについてはRISE伊藤隆代表も「厳選して、予選をやって4人で1DAYとかは面白いかもしれないですよね。賞金を入れた、前後の階級も入れるようなデッド・オア・アライブ(トーナメント)的なことは考えられますね」と前向きに答えた。
梅井は会見の最後に、この試合のテーマについて聞かれると「基本の徹底です」と答え、会見はそこで終わりになった。しかし梅井は再度、自らマイクを握り「有井選手、さっき『何かが足りへん。俺ならなんかできる』って言ったんですけど、それは試合の土俵に立ってから言ってくれっていうのはあります。彼は今、そこを言える立場じゃないかなって、僕は思ってます。それだけ言いたかったです。だからそれを僕は試合で見せたいですね、思いっていうか。そういうところもちょっと見せたいなっていうのはあります。すいません、以上です」と、有井のコメントに対して厳しい言葉を発した。
これを聞いた有井は「それを僕も4月19日に見せます」と言い返して、ピリピリした空気のまま2人の会見は終了した。
〈RISE187対戦カード〉
▼バンタム級(-55キロ)3分3R延長1R
鈴木真彦(TEAM寿/同級1位、第7代RISEバンタム級王者) VS 大森隆之介(EX ARES/同級3位、フェザー級5位)
▼フェザー級(-57.5キロ)3分3R延長1R
梅井泰成(Mouton/同級4位、第4代RISEフェザー級王者) VS 有井渚海(team VASILEUS/バンタム級14位)
▼バンタム級3分3R延長1R
伊東龍也(HAYATO GYM/同級5位、Stand up King of Rookie 2022-55キロ級優勝) VS 良星(KSR GYM/同級7位、第8代Bigbangスーパーバンタム級王者)
▼バンタム級3分3R延長1R
京谷祐希(TEAM TEPPEN/同級6位) VS 翼(TARGET/同級11位)
▼スーパーライト級(-65キロ)3分3R延長1R
伊藤澄哉(戦ジム/ライト級2位) VS 石田迅(LEGEND GYM/第4代DEEP☆KICK-65キロ王者)
▼ライト級(-63キロ)3分3R延長1R
北井智大(チームドラゴン/同級4位) VS 奥山雅仁(OISHI GYM/CKC2023-63キロトーナメント優勝、S-BATTLEライト級王者)
▼フェザー級3分3R延長1R
戸井田大輝(TOP LEAD GYM/同級10位) VS 久津輪将充(RMC、9+nine plus lab./同級15位)
▼フェザー級3分3R延長1R
門脇碧泉(TARGET/同級19位、Stand up King of Rookie 2023-57.5キロ級優勝) VS 簗丈一(TEAM Aimhigh/同級22位、Stand up King of Rookie 2024-57.5キロ級優勝)
▼スーパーフライ級(-53キロ)3分3R
相沢晟(TARGET) VS 紀空(Croire/第9回K-1アマチュア全日本大会Aクラス-55キロ優勝・大会MVP)