6月21日、米中貿易摩擦が先行き不安を助長し、主要中央銀行が新たな緩和策を準備しつつある中で、投資家は世界的な景気後退(リセッション)をいち早く警告してくれる指標がないか目を凝らしている。5月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee) [21日 ロイター] - 米中貿易摩擦が先行き不安を助長し、主要中央銀行が新たな緩和策を準備しつつある中で、投資家は世界的な景気後退(リセッション)をいち早く警告してくれる指標がないか目を凝らしている。 米国のリセッションを予告する最も信頼性の高い指標の1つとされる国債利回りの長短逆転(逆イールド)は既に現実化した。ただ世界的なリセッションを予想するのはもっと難しい。ほとんどの国は米国ほど幅広いデータがそろっていないし、世界全体がリセッションに陥ったケースは少なく、直近の2009年の前となると1990─91年までさかのぼらなければならない。