ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)会長兼社長の孫正義氏を発明者とする特許出願が2024年4月以降、怒涛(どとう)の勢いで公開されている。同年9月までに公開されたものの主な分野は自動運転と物流で、技術面では分散処理と完全自動化に関するものが目立つ。ソフトバンクGが手掛ける通信・半導体・AI(人工知能)の事業拡大につなげる狙いがありそうだ。「孫氏の頭の中」を発明から探る。 これまでの公開数は約200件 「私を発明者とする2022年10月以降の特許出願の件数が、近く1000件を超える見通しだ」。2023年10月、法人向けイベント「SoftBank World 2023」で孫氏はこう発言した。2024年10月3日に開催した「SoftBank World 2024」の基調講演では、2023年に1008件を特許出願したと強調した。 これらは2022年10月以降に出願され、出願公開制度に基づき1年半
