はてなキーワード: ヒットパレードとは
開局以来、日本のテレビ局として輝きを放ってきたフジテレビが窮地を迎えている。
どこか慢心もあったのかもしれないが、今は非常に胸が痛む思いもある。
ここまできたなら言わせてほしいと思う。
多くの人がフジテレビに言いたい放題だが、これまでの貢献を無かったことにするのは間違っている。
昭和の歌謡界を華やかに彩ったヒットパレードはフジテレビの番組だ。
また鉄腕アトムの主題歌を国民なら誰もが知っているが、あのアニメを放送したのもフジテレビだ。
国民的アニメのサザエさん、国民的バラエティのドリフ大爆笑もフジテレビが放送した。
20年来のオタクの妄言だけど、数年のうちに活動縮小や休止がきてもおかしくないと思っている。例えば2018年の30周年ツアー以降、稲葉浩志の喉の不調によるライブ中断が度々発生している。少し前のNHKでのインタビューでも喉のコンディションは「ビンテージ」であることを自ら語っている。過去にも絶不調でテレビ出演やライブをしていたこともあるが、今はとにかく可能な限り喉のコンディションを延命するようにシフトしているように感じている。
また自らインタビューやソロ作品で内面を語ることが増え、飽くまで自分はどこまでも普通の人であることを自然に述べることが増えた。パワフルで若々しいというB'zのパブリックイメージから少しずつ脱却を図っているようだ。
松本孝弘に関してはそもそもメディアで自分の様子を語ることは少ない。しかし2019年以降は特にハードロック然としたギターリフメインのクラシックなロックに回帰していて、以前のように新しいジャンルにチャレンジした楽曲は少なくなってきている。意識的なのかは不明だが、原点回帰、しかもB'zとしてではなく松本孝弘個人の原点回帰を進めている。
未だに覚えているのは、2018年に参加したツアーのMCで「いつまで元気でやれるかわかりませんが」という一言を挟んでいたことだ。オラオラ俺がやったるぜのリーダーらしからぬ現実的な発言に当時は少なからず違和感を覚えた。
また特にここ数年、長年のファンほど待ちわびていたライブや作品のリリースが非常に多い。先日の紅白でのサプライズはまさにその最たるものだろう。よっぽどの大ヒットがない限り、おそらくもう出演はない気がする。他にもFRIENDS IIIやTMG IIとそれらのツアー、ヒットパレードIIといったベテランファンほど思い入れの強いリリースが毎年のように出ている。
また最初期作のリレコーディング、トリビュート作品への参加や外部アーティストとのコラボ(TMN、Ado、矢沢永吉、TK from 凛として時雨、GLAY、Mr.Childrenなど)、新旧問わずレコーディングやライブでの日本のスタジオミュージシャンの起用も急に活発化している。さらに先日、コロナ禍でほぼ立ち消えたと思われたINABA/SALASの(おそらく)ラストツアーもアナウンスされた。ここまでサービスがいいと「やり残していることをとにかくやりまくろう」という気概で動いていると感じずにはいられない。
2028年には40周年を迎え、おそらく周年ツアーがあるだろう。そこで「なお本ツアーを以て…」とアナウンスされても正直なところ驚きはしない心持ちになっている(かなりショックではあるが)
そもそも彼らが傾倒してきたハードロックバンドもfarewellツアーを行っている。KISSも2023年にライブ活動を終了した。B'zもそうしたエンディングを考えていても全く不思議ではない、というのが正直なところだ。
M-1グランプリでの漫才の歴史は松本以前、以後に分かれるの惹句は盛りすぎ。ダウンタウンの漫才はさほど斬新でもそこまで面白くもなかった(勿論、新春ヒットパレードの外ロケで披露した2分間漫才を初見の所ジョージが絶賛するほどの力量はあった)。彼らの醍醐味はコントでより発揮される。「半笑い」という言葉に代表される日常のエアポケット、気まずい空気を言語化、表現(芝居)で笑いに昇華した。(ドリフやとんねるずのような)大掛かりな、特異な設定に頼らず飛翔と着地をやすやすと熟す。華丸大吉はごく初期の妖精コントに衝撃を受けて笑いを目指したという。斬新な世界観を伝えるためのメジャーリーガーのような細かな調整、テクニックを重視したコンビでもあった。中川家が一般人ものまね(新聞勧誘員の夫と行動を共にする妻)を初披露した時(明石家マンション物語)、その目新しさ、完成度に共演の有田上田、土田らは文字通り震え上がったのだが、さんまはこんなものは全国ネットで通用する芸ではないとクスリともしなかった(後にさんまが中川家に夢中になるのはご存知の通り)。ダウンタウンは修業時代にたまに花月の舞台に立ち、団体客のおっちゃんおばちゃんを爆笑させていたという。初見を独自世界に導く技術を備えていたのだ。さんま紳助巨人、上沼恵美子が初見で才能を見抜いたというが殊更自慢するような話ではないだろう。
ダウンタウンがいなくても(或いは当初の予定通り松竹入りしていたら)サンドウィッチマンや猿岩石、霜降り明星、トゥナイトは存在しても、バナナマンや日社など後続のNSC出身者は世に出れなかったかもしれない。「日本のお笑いの歴史は松本人志以前、以後に分かれる」は決して過言ではないのだ。
最近でも「キングオブコントの会」でオオボケ枠だった東京03豊本を進行役、ツッコミ役で機能させ、ライス関町の存在自体をフューチャーするといった見事な手腕を見せた。
増田が初めて彼らの才に舌を巻いたのはNHKが東西の若手を集め、お題で即興漫才をするコーナーで披露した漫才コント。浜田がトラックドライバー、松本は夜道に佇む怪しげな女という設定。僅か一分あまりの漫才が二本。その斬新さ、面白さ、完成度は同じ若手は勿論、ゲストの先輩芸人もおそらく、一手も間違いがない、将来は貴方のライバルとなると大山康晴が断言した羽生善治少年を見る谷川浩司の心境だったと思われる。
とりとめもなく長々と書いたが「一人ごっつ」まで視聴していた浅田彰(今年は眼鏡が流行る)あたりが解説、言語化してくれたらなあと思う。