立ち技打撃格闘技K-1は27日、都内で記者会見を開催。宮田充プロデューサーに反旗を翻して「K-1反乱軍(仮)」を立ち上げた前K-1ワールドGPスーパーフェザー級王者レオナ・ペタス(32=THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)が、弟分の松山勇汰(21=ALONZA ABLAZE)を従えて登場した。松山は「自分はK-1と宮田さんに不満があるという形ではないんですけど、ずっとお世話になっているレオナさんがこうしてK-1を変える、盛り上げるというのに、自分が1番についていかなきゃダメだなと思ったので、反乱軍として一緒に暴れてK-1を盛り上げたいなというふうに思っています」と反乱軍合流について説明した。

その後、レオナは“宮田下ろし”の第1歩として、5月31日の「K-1 BEYOND(K-1ワールドMAXから大会名変更)」(横浜BUNTAI)で行われる「K-1ワールドGPスーパーフェザー級(-60キロ)王座決定トーナメント」に2人で出場すると宣言した。

レオナは「K-1最高、キックボクシング最強っていうのを今のK-1ではたぶん見ることができない。そういうK-1を作っていきたくて、そういうのを見せていきたいなと思ってるんで。宮田プロデューサーね、ポンコツなんで引きずり降ろさないと、そういうところが見えないんじゃないかなっていうのがありますね」と反乱軍結成の理由をあらためて説明。続けて「僕、このあいだスーパーフェザーのベルト返上したじゃないですか。そしたら5月31日のK-1で、トーナメントをやるっていう話になってるじゃないですか。勇汰と僕、出場します。それ決定で」と“決定事項”だと断言した。

記者から「出場決定というのはK-1の了承を得ているのか?」という質問を受けると「えっ? だって僕、チャンピオンだし。ベルト防衛もしないでアレなんで。出場した方が盛り上がるでしょ。僕、この階級で一番強いと思ってますから、今も。別に1日3人とやるタイトルマッチかなって。防衛戦かなと思ってるんで。そこでやってやろうかなと」と当然だというそぶりで話した。

この様子を別の場所で見ていた宮田プロデューサーは、その後、メディアに対応。2人をトーナメントに出場させるかどうかについて聞かれると、「トーナメントって発表する前にいろいろ構想があって。僕のイメージでは日本人は(全8選手中)2人だったんです」と話し、Krushスーパーフェザー級王者横山朋哉と、元同級王者中島千博の出場を考えていたと示唆。

その上で「松山は良い選手だと思います。正直、(トーナメントの)リザーブぐらいに考えてたんです。レオナは一番強いヤツをぶつけてもいいけど、枠もあるんで。(トーナメントに出場させるか)どうしようかなって感じです。面白くはあるんですよ。レオナを1回戦でつぶすとかね」と現時点での状況を説明した。トーナメントにはレオナが23年12月に判定負けしているレミー・パラ(フランス)出場の可能性が高く、宮田プロデューサーは、パラをレオナにぶつける構想にも言及していた。