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書店チェーンのリブロが、西武百貨店池袋本店に構える本店を6月で閉店するのだそうだ(ソースはこちら)。 残念なニュースだ。 しばらく前から撤退の噂が流れていることは知っていた。 私は本気にしていなかった。 リブロの池袋店は、いつ通りかかっても活気のある店舗だったからだ。 もうひとつ、私が閉店の噂を信じなかった理由は、西武百貨店にとって、リブロが、ブランドイメージ(←西武グループが単なる商品を売る企業ではなくて、情報を発信しライフスタイルを提案する文化的な存在であるということ)を維持する上で、不可欠なピースであると考えていたからだ。 フロアマップの中にきちんとした書店を配置していない百貨店(モールでも同じことだが)は、長い目で見て、顧客に尊敬されない。まあ、書店を必要としないタイプの客だけを相手に商売が成り立たないわけでもない。それはそれでやって行けるものなのかもしれない。が、立ち回り先に本屋
恋愛・結婚に関する女性向けの書籍は書店に専門のコーナーがあるほど数多いが、男性向けは限られている。そんななか、2014年12月18日に発売された男性向けの『はじめての男の婚活マニュアル』(秀和システム)が、2015年1月8日には増刷が決まるなど、異例の売れ行きを見せている。 同書は男性向けに書かれた恋愛から結婚までの指南書で、ファッションなど身だしなみはもちろん、ほめ方やメールの書き方まで網羅した、女性に対する振る舞い方のケーススタディー満載なのが特徴だ。発売当初は書店のレジに差し出しにくいタイトルなのか、ネット書店での購入率が高かったが、徐々に店頭でも手に取る人が増えているという。 背景には書店の工夫があり、サブカルチャー系のコーナーから実用書(ファッション系)のコーナーなど、書店の中で同書が並ぶ場所はさまざまだが、例えば丸善丸の内本店ではコンピューター書の売り場に並べている。コンピュー
弁護士(日本・ニューヨーク州)骨董通り法律事務所代表パートナー 日本大学芸術学部客員教授 1965年生まれ。神奈川県出身。東京大学、コロンビア大学ロースクール卒。著作権法を専門とし、出版、音楽、映像、舞台芸術ほかのクリエイター及びエンタテインメント関連企業の顧問先多数。著書に『著作権の世紀 ――変わる「情報の独占制度」』(集英社新書)などがある。「自炊」について多くのメディアでコメントし、ニコニコ生放送『ネットの羅針盤』『「自炊」と電子書籍』にも出演。Twitterでも「@fukuikensaku」で発信中 骨董通り法律事務所Webサイト 法律とユーザーの感覚の乖離 ―― スキャンしたデータのコピーを有償・無償で譲ったり、インターネットで公開したりすると、著作権の侵害になる、ということは、一般にもよく理解されるようになりました。 ところが、自分のお金で買った本を、あくまで自分用としてデータ
作家、スポーツライターとして幅広い分野で活躍し、最近はtwitterでの率直な発言が何かと話題になることの多い乙武洋匡氏。そんな乙武氏が、講談社から『オトタケ先生の3つの授業』 と『希望 僕が被災地で考えたこと』 を同時に出版した。 前者は乙武氏が2010年3月までの3年間、東京の小学校で教師としてクラスの子どもたちに行った授業をもとした小学生向けの読み物であり、後者は東北地方太平洋沖地震後に被災地を巡った自身の行動の記録である。 一見するとまったく内容の異なる2冊をなぜこのタイミングで出版したのか。それぞれの書籍には乙武氏のどんな思いが込められているのか。ご本人にじっくりと話を伺うことができた。 震災で初めて「障害者は弱者なのか」という無力感に襲われた ――まずは『希望 僕が被災地で考えたこと』のお話から伺います。震災当日の体験が生々しく記されていて、あの日のことを思い出しました 「3月
講談社の広報室は「詭弁です」 出版社側は、自炊代行ドットコムの公開回答について、どのように見ているのか。 講談社などでつくる出版7社連絡会では2011年9月9日、公開回答を受けて対応を協議し、次のような公式コメントを発表した。 「著作権者の許諾のない、いわゆる自炊代行行為は、すべて違法です。これは、今回質問書を提出した作家、漫画家122人に限るものではありません」 つまり、どんな手段を講じようが、許諾がない以上は、あらゆる自炊代行は直ちに止めるべきだということだ。これは、作家らの署名・捺印を求めるべくもないとしている。 この立場から、複製ではなく交換だとの主張について、連絡会の窓口になっている講談社の広報室では、「詭弁です」と言い切る。それは、原本を破棄しようとも、複製には変わらないからだという。 手元の本は自炊するしか電子化できないことについては、広報室では、「業者に頼らずに自分でする分
吉田戦車が2008年から2010年にかけて、WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて連載してた「逃避めし」が書籍化。本日7月13日に、イースト・プレスより発売された。 吉田戦車による「逃避めし」の定義は、締め切りが迫っているのについ作り始めてしまうもの、マンガのことを忘れたくて造り始めてしまうものなど様々。同書には「何も今作る必要はない。だが、そんなときにこそうずくのが逃避の虫である。仕事が遅れるかもしれない、担当編集者に申しわけない。そう思う気持ちこそが、なによりのスパイスだ」とも綴られている。 単行本には「ほぼ日」連載分を修正した文章に加え、描き下ろしのイラストを大量に収録。また新作「めしまんが」も描き下ろされている。逃避の日々を綴った、吉田にとって初となる料理エッセイ本だ。
「カルピス社員のとっておきレシピ」監修者:カルピス株式会社、池田書店、809円。七夕生まれのカルピスのパッケージの水玉模様は天の川の星をイメージしたもの。同書ではテーブルウェアなども水玉模様やブルーカラーで統一されている。各書店での反響も大きく、店頭ではカルピスの広告にも使われている朝顔グラスやヒマワリと共にディスプレイするなど涼しげな売り場を演出しているとか(画像クリックで拡大) 『カルピス社員のとっておきレシピ』が人気を集めている。版元である池田書店の境田佳子さんによると、6月9日の発売後、約3週間で8万部を突破したという。 カルピスは1919年7月7日に発売した日本初の乳酸菌飲料。これにちなみ同社の本社社員食堂では毎月7日にカルピスを使ったメニューが3~4品登場する。また、公式ウェブサイトの「やってみよう!マイカルピス」では社員によるレシピなどが紹介されている。こうした取り組みに興味
巨大地震の前に、「本」はあまりに脆かった。だが、日々の生活に窮する今だからこそ、人々の「活字」への思いは高まっている。3.11以後、再確認させられた書店の役割、そして「復興」への歩みをノンフィクション作家…巨大地震の前に、「本」はあまりに脆かった。だが、日々の生活に窮する今だからこそ、人々の「活字」への思いは高まっている。3.11以後、再確認させられた書店の役割、そして「復興」への歩みをノンフィクション作家・稲泉連氏が綴る。 * * * 五月二十六日、岩手県大船渡市立根町――。 「わたし、言ってしまったんですよ」 国道45号線沿いにあるブックポートネギシ猪川店の事務所で、代表取締役社長の千葉聖子は苦笑した。 「津波に遭ってから数日後のことです。商品が全く入荷しない期間が四~五日続いたんです。うちの店舗まではトラックが通れたのですが、取次さんの流通が混乱していて商品が入らない。それ
検索システム「ウェブキャットプラス」の更新版。サイト上の「書棚」に検索で見つけた本を並べたり、その本と関連する本を検索したりできる 単語や文章を入力すると、約1940万冊の中から関連する書籍を探し出せる検索システム「ウェブキャットプラス」が、21日からインターネットで無料公開される。国立情報学研究所が、主に研究者向けに公開していた検索システムの収録数を約200万冊増やし、一般の人が使いやすいように全面的に更新する。 同研究所の高野明彦教授らが設計。2千万冊近くという収録冊数は書籍検索データベースとして国内最大級。大学図書館約1千館の蔵書940万冊や新刊書120万冊、洋書890万冊、国立国会図書館の蔵書467万冊などの書籍データを整理・統合した。 利用者が単語や文章を入力し、検索結果の中から読みたい本を選ぶと、書名などの書誌情報や、要旨、目次などが表示される。サイト上に自分専用の「書棚
本の販売、2兆円割れ確定 09年、雑誌離れ加速2010年1月25日 出版科学研究所(東京都)は25日、2009年の書籍・雑誌の取次ルートにおける推定販売金額が1兆9356億円だったと発表した。2兆円を下回るのは21年ぶり。前年と比べて4.1%、約820億円の減少。売り上げの6割近くを占めてきた雑誌は12年連続のマイナスで、推定販売部数も過去最悪の落ち込み率だった。売り上げ減を値上げで補っているのが実情だ。 雑誌の推定販売金額は1兆864億円。減少傾向が底を打つ気配はまったくないという。推定販売部数も6.9%減り、22億6974万部だった。平均価格は前年から3.3%上昇の495円で、値上げが読者離れを加速しているという指摘もある。 書籍の推定販売金額は、8492億円。ここ数年は「雑誌不況」といわれてきたが、09年は雑誌の3.9%減よりも悪い4.4%減となった。100万部を超えたのは、村上春樹
不景気の中でも元気な姿を見せるギャル達。そんなギャルやモデル、グラビアアイドル、議員も実は病んでいた…。元戸籍が男性の椿姫彩菜、元ギャル社長の藤田志穂、Popteenモデルの菅野結以、元AV女優の紅音ほたる、eggギャルママモデルの板橋瑠美、メガネっ娘アイドルの、グラビアアイドルの次原かなが10代の病みを赤裸々告白。10代の病みが一冊に集まった「病み本」が7月17日、全国書店・コンビニにて発売決定した。 うつ病患者数92万4000人、年間自殺者数3万2000人。「だるい」「病むよね」挨拶がわりに口にすることも多いほど。ハブき、コンプレックス、援助交際、DV、薬物…。なかでも多感で傷つきやすい10代にとって情報ばかりがあふれるこの時代は、心を惑わし“病み”をいっそう深めてゆくばかり。「病み本」には有名無名に関わらず、そんな行き先を失った10代の悩みが綴られている。勇気ある誰かがくれた病みに耳
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