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今年の日本文具大賞機能部門のグランプリを受賞したのは、カール事務器のハサミ「エクスシザース」。切る道具をさまざまな形で開発してきたカール事務器が満を持して発表した「切れる」をコンセプトにした汎用のハサミだ。これが、ものすごい。まず、刃が通常のハサミの約2倍となる3mmの厚さがあるのだ。あまりに厚くて型では抜けず、一本一本、レーザーカッターで切っているのだそうだ。その厚いステンレス刃に職人が水研ぎ作業で、まるで包丁のような二段になった刃を付けている。この刃だけでもすさまじく切れそうなのだ。その上、ハンドル部分から刃先まで、一枚の金属板から切り出しているので、切る際に刃先がブレず、力もムダなく伝わる。参考価格7000円というのもうなずける凝りようなのだ。
文具雑貨ブランド「icco nico」を運営する坂本マリ(@icconico)さんがTwitterに投稿した、どんなノートでもスケジュール帳になるマスキングテープ「貼暦(ハルコヨミ)」が話題になっています。これは便利そう……! 日付の「1~31」と、曜日の「月~日」がループして書かれた2本セットのマスキングテープで、これを普通のノートに組み合わせて貼るだけであっという間に毎月のスケジュール帳として使えるようになります。サイズ感は“字3ミリ、スペース3ミリ”で、キャンパスノートなどのB罫や3ミリの方眼紙に合わせた仕様です。 見た目のシンプルさも素敵(画像提供:@icconicoさん) ちなみに長さ計算だと1つだいたい4年分で、文字の向きは縦と横の2バージョンを用意。価格は1セット680円(税別)。12月5日から同ブランドの通販サイトshop icco nicoの他、Amazon店や全国の取扱
シヤチハタ(名古屋市)が働く女性のための文房具シリーズ「オピニ」から「お願いごとスタンプ」を2016年6月20日に発売して、人気を集めている。スタンプの印面に刻まれているのは「おつかれさまです」「ご確認ください」「至急おねがいします」など、オフィスでよく使う9つのフレーズ。同社広報の丹羽真規子氏によると、年間販売目標4万5000個に対し、発売1カ月ですでに約1万5000個が売れたという。 20~30代の働く女性を対象にグループインタビューを行ったところ、「付せんやメモに何度も同じ内容を書くのが面倒」「字に自信がないので丁寧に書こうと気を遣う」といった意見が多数挙がった。そこでよく使う伝言メッセージ数種類分のスタンプを企画。シヤチハタの定番であるネーム印(いわゆるシヤチハタ)と併せて使えば手書きの必要がなくなると考えたという。契約書や提出書類など、メモを書き込めない書類には、「ご記入ください
「国際文具・紙製品展 ISOT 2016」のレポート3回目。1回目で紙製品、前回は筆記具を中心とした文房具を紹介したが、今回は機能やアイデアに重点を置いた雑貨や小物類を紹介したい。 バスのステップ用板がペンケースになった! まず、金属モノでは、MARUWAの「縞板(しまいた)BOX」(ポストカードサイズ4000円、ペンケースサイズ3000円、スクエアサイズ3500円)に注目。バスのステップやトラックの床などに使われている、アルミ製の縞鋼板(しまこうはん)を使ったプロダクト「縞板(しまいた)」。見ればひと目で「あ、知っている」と思うであろう、独特の縞が浮き彫りになっているアルミ板を板金加工で箱に仕立てたのが、「縞板BOX」なのだ。 手前左、MARUWA「縞板BOX スクエア」(3500円)。手前右、「縞板TRAY 小」(1300円)。奥、「縞板BOX ペンケース」(3000円)。この板に見覚
デザインフィル(東京都渋谷区)が2015年9月30日に発売した「CL 厚みを測れる定規」が好調だ。発売から約2カ月で想定の約1.3倍の売れ行きだという。 定規の片側にスライドする目盛りがついており、対象物を挟むと、0.1mm単位で、12cmまでのもののサイズが計測できる、定規にノギスの機能が合体した商品。凹凸があるものや球体を簡単に計測できる定規があればと考えたのが開発のきっかけで、手芸用のビーズや電球のサイズ、メール便の厚みなどが測れて便利だという声が購入者から寄せられているという。反対側は15cmの定規で「端から目盛りが付いているので、高さや深さを測るのに便利」(デザインフィル担当者)だ。 小学生から大人まで幅広い年齢層を対象とした商品だが、4色のバリエーションの中で特に黒の人気が高く、同社では成人男性を中心に売れているのではないかと見ている。全国の文具店、百貨店の文具コーナーなどで取
2015年7月17日に発売された紙クリップ「クリップファミリー」が話題だ。スガイワールド(東京都世田谷区)と東京紙器(埼玉県新座市)が共同開発したもので、2015年7月に開催されたISOT(国際文具・紙製品展)に出展。「カタチがかわいい」「今までにない目新しい商品」と来場者に大好評で、その後も数多くのメディアで取り上げられ、一般ユーザーからの問い合わせも相次いでいるという。 クリップとして書類をとめるだけでなく、好きな形に曲げられるのが特徴。5分間水に浸けて自由に折り曲げたあと、1時間以上乾燥させると、その“ポーズ”のまま固まる。コップやペンスタンド、パソコンのモニターに引っ掛けたり、鍵もつるせる。作れるポーズは10通り以上で、再び水に浸けると元の形に戻り、10~20回は繰り返し形を変えられる。 素材には工業用に使われてきたプラスチックのように硬くて丈夫なファイバー紙を採用。水にぬらすと軟
短くなって使いづらくなった鉛筆を連結して、使いやすくする鉛筆削り「TSUNAGO」が入手困難になっている。製造・販売を手がける中島重久堂(大阪府松原市)が2015年1月下旬にネット予約を開始すると、4500件の注文があり、1カ月で予約注文を終了。5月初旬からは東急ハンズで販売を開始し、現在までに1万6000個が売れているが、現在も店頭では品切れで、毎日問い合わせがある状態だという。またパリで開催された展示会「メゾン・エ・オブジェ」に出展したところ、「現地の有名セレクトショップ、欧米の美術館ギフトショップ、高級文具店からも多数注文いただき、反響の大きさに驚いている」(中島潤也社長)という。 TSUNAGOは突起と穴、2つの異なる形状に削る機能を持ち、これらを木工用ボンドで接着し、握れる長さの鉛筆にできる。 中島重久堂は1940年から小型樹脂製鉛筆削りを製造しており、鉛筆削りの国内シェア80%
今年もやってきました。会場内のどこを向いてもイイ感じに文房具ばかり、という、文房具好き的に夢の祭典ISOT2015(国際文具・紙製品展)。 そのISOTで展示・発表された最新文房具をレポートする3日目。 今日は、削るのが超楽しい鉛筆削りや、最新の高機能リバーシブル下敷きを紹介したい。 ついでに、すごい偽マッキーもあるぞ。 1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー) 前の記事:特殊すぎるペン!定規!紙! 夏の文房具フェス2015 > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k
水性サインペン、蛍光マーカーは1本各120円(セット販売あり)、油性ボールペン、シャープペンシルは一本各150円。水性カラーペンは6色600円と12色1200円のセット販売のみ。全国の文具店、百貨店で購入できる(画像クリックで拡大) シヤチハタ(愛知県名古屋市)が2015年2月16日に発売した筆記具シリーズ「アートラインBLOX(ブロックス)」が、発売から2カ月半で想定の約1.5倍と好調な売れ行きだ。蛍光マーカーやボールペンなど、三角ボディの筆記具の側面がおもちゃのブロックのように凹凸になっており、つないだりくっつけたられる。購買層の中心は中高生だが「バラバラにならないのでペンケースが要らず、バッグにそのまま入れておける」(担当者)とビジネスマンにも好評だという。 国内ではネーム印やスタンプ台で知られるシヤチハタだが、オーストラリアや南アフリカなど海外の市場では筆記具を中心にシェアを拡大し
メッセージを書いてからくるっと丸めると楽器の形になるメモ「ku・ru・ru gakki series」が話題だ。ピアノ、バイオリン、ギター、サキソフォン、クラリネット、トランペットの6種類があり、販売元のペーパリー(東京都新宿区)によると、2014年11月の発売後、小学生からファミリー、中高年まで幅広い層に売れているという。 同社は紙をインテリアにするというコンセプトの「カミテリア」ブランドを2010年に設立。折る、丸める、結ぶなどして紙を立体のオブジェや箱のようにするメモ用紙を出してきた。「カミテリアのメモは立体になるとメモの文字が隠れるという実用性があり、“特別なメッセージをときどき開いて見られるのが良い”“もらった相手が飾ってくれているのがうれしい”と好評です」(同社広報担当者)。 形はこれまで小鳥や猫など動物中心だったが、ユーザーの要望に応え、楽器が登場。1枚の紙で楽器の形を再現す
文具メーカーのクツワ(大阪府東大阪市)が2014年12月に発売した蛍光色の色鉛筆「鉛筆の蛍光マーカー」が、「鉛筆なのに、インク式マーカーのように色が鮮やか」と文具マニアの間で話題になり、売れ行きが好調だという。 インク式マーカーのような鮮やかな色と、鉛筆ならではのなめらかな書き心地という2つの筆記具の特徴を併せ持つ。好みの太さで線を引きやすいうえ、鉛筆なのでキャップを付け忘れてもかすれることがなく、紙の裏面にインクが染み出すこともない(ただし色鉛筆同様、消しゴムで消しても薄く色が残る)。 同社では「鉛筆でもラインマーカーとして使えるのではないか」という発想から、同商品を企画。苦労したのはデザインで、普通の鉛筆ではなくマーカーとして使える蛍光色の鉛筆であることが伝わるように工夫した。 同社では人気の理由を「使いやすさのほかに、従来のインク式の蛍光ペンにないおもしろさがあるからでは」と見ている
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