はてなキーワード: ヨウ素とは
ちだい氏の言う、「生物濃縮が起きるから濃度が低くても、体に蓄積していくので危険である」。これを今回ヨウ素129について一点突破します。他の核種についても同様のことなので 、後でまとめて扱います。
結論は、ヨウ素自体は海藻などに生物濃縮されるが、拡散によりヨウ素129の存在比が下がるため、人体に濃縮されることはない。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geochemproc/65/0/65_236/_article/-char/ja/
ヨウ素129は原発でのアクティブ試験や福島第一原発事故後に増加したものの、アクティブ試験では翌年に、原発事故後も2018年には下がっていることを示している。
ヨウ素の生物学的半減期は年齢依存的で、乳児で11 日、5歳で23 日、成人で80 日。
https://www.env.go.jp/content/900412613.pdf
ヨウ素127とヨウ素129の存在比は10^6~10^10:1です。現在の自然界のヨウ素のうち、10万個~10億個に1個はヨウ素129というわけです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geochemproc/61/0/61_333/_pdf/-char/ja
バスクリンで例えるなら、10万杯の柚子の香りのバスクリンに森林の香りのバスクリンを1杯混ぜている状態です。ほぼ柚子の香りしかしません。
半減期が長く、ヨウ素の放射性同位体であるヨウ素129が一番簡単なので、それで説明します。
ヨウ素129 15-33nBq/Lがバックグラウンドなのは前述の論文の通り。希釈前のALPS処理水は2.1Bq/Lで、ヨウ素129は自然界とALPS処理水で大体10万倍の濃度差があります。
ALPS処理前に海水注入などが行われているため、ヨウ素127もはいっていますが、ヨウ素のうち100%がヨウ素129と仮定します。
直接海洋中に流すと、排出口付近の海藻は周りのヨウ素のうちほとんどがヨウ素129の海水の状態で成長するため、ヨウ素129の割合がかなり高い海藻が育ちます。
ヨウ素の含有量が高い「刻み昆布(8g)約18,400μg」の値を使うと、1g中に2.3mgのヨウ素が含まれ、全部ヨウ素129だとすると、15000Bq/g相当となります。これはやばい。
これを海水で希釈して、100倍にして放出します。すると、ヨウ素127とヨウ素129が約99:1になります。この海水中で育った海藻は、同じヨウ素量を含んでいてもヨウ素129は100分の1の含有量で150Bq/gの昆布が育つわけです。まぁ、これもやばい量だけど。
実際には、ALPS処理水にもヨウ素127が相当量入っていると考えられますし、海水中はほぼヨウ素127なので、海水で薄めることで存在比を十分に下げてやれば、海藻中に取り込まれるヨウ素129の量を下げることができます。
ここで最初の論文に戻ります。ヨウ素129は半減期はめちゃめちゃ長いのに、事故後に海域の濃度が下がりバックグラウンドレベルにまで落ちたということは、海水中のヨウ素の全体量は変動しないと考えると、海水中に分散することにより濃度が下がるとともに同位体の存在比が下がっていると考えられ、生物に取り込まれる放射性同位体の濃度が下がっていきます。
バスクリンの話に戻ると、海水で薄めて、海水中に放出する行為は、森林の香りが嫌いなひとに対し、森林の香りのバスクリンをめちゃくちゃ大量の柚子の香りのバスクリンに混ぜたうえで、お風呂に入れる行為です。
ちなみに70kg の人体で、11mgのヨウ素が含まれるらしいので、昆布5g分程度です。安定ヨウ素剤は成人で100mg(ヨウ化カリウムとして)なので、安定ヨウ素剤の代わりに、普段から昆布を食べてれば放射性ヨウ素に関しては大丈夫ってのも理解できますね。
プルトニウムを生体に取り込むような生物は知られておらず、プルトニウムは消化管吸収がかなり少ないため、生物濃縮を考慮する必要がない。
クエン酸プルトニウムの経口摂取で、吸収率は0.2%〜0.9%。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001w5ek-att/2r9852000001w5qu.pdf
ストロンチウムは、日本人成人男性でカルシウム850g、ストロンチウム440mgがあり、
海水中にストロンチウム8.08mg/kg カルシウム0.41g/kg 。
ストロンチウム90の体内取り込み率は4.75%。この内、骨表面で毎年7.5%ずつ入れ替わり、骨梁でこの4倍のスピードで入れ替わる。ストロンチウムの半減期は9.2年。
人体内ではカリウムと同様にふるまう。(一部選択性がある場合あるが)
海中のイオン濃度としてカリウムはかなり多く、海中に分散したセシウムはカリウムに対しては相当低い割合であるが、セシウムの量、放射線量を考えると監視対象としているのは適当。
その 1g あたりの放射能は 3.56 x 10^14 Bqのため、0.1Bq/L
汚染水というかALPS処理水自体は31万Bq/Lです。(ALPS処理では薄くならないので)
https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/measurementfacility/
310000/3.56*10^14 = 8.71×10^(−10) g 約 0.87 ナノグラム(ng)
それ以外はほぼ一重水素原子と考えて、1L=1000gと考えると870 ppt(1兆分の870)がアルプス処理水に含まれるトリチウム水の濃度です。
通常の海水のトリチウムが1Bq/Lのとき、0.00000281ppt (1兆分の 0.00000281)がトリチウムの割合です。
海水でアルプス処理水を薄めて、1500Bq/Lに薄めるには約200倍に薄めて放出します。
薄まる、拡散するなどしてトリチウムの割合870ppmが減ることはあっても、増えることはありません。(水素原子のうちトリチウムだけを濃縮できるなら、アルプス処理水中のトリチウムだけを取り除けるやろという。)
ちなみに、有機水銀は生物学的半減期70日。消化管吸収率ほぼ100%
公害時で12ppm 現在の規制値で0.4ppm マグロ、クジラなどで10ppmを超えることがあるため、注意が必要。
https://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_151106_08-j.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj/22/4/22_J22.016/_html/-char/ja
ワクチンの製造をせず、マスクも推奨せず、ヨウ素など薬でないものでコロナに立ち向かおうとしていた製薬会社が、不可解な追い込まれ方をする。
幸いなのは、物事の本質を見抜く人達がこの3年間で急激に増えた事です。
私達はもう騙されない。#小林製薬がんばれ https://t.co/UioTj2PJ3h https://t.co/2VOEfShj08 pic.twitter.com/BaHzDpKJai— Trilliana 華 (@Trilliana_x) April 1, 2024
(実は超詳しいプロとかではなくほんとにちょこっとです)
シロクマのレバーとかマフィン食中毒とか芋ようかんバターソテーとかに不安を煽られている人たちをはてブでたくさん見かけたので解説していきます。
芋ようかんバターソテーはギルティ(笑)とか言うほどのカロリー爆弾ではありません。
そもそも芋ようかんはその重量の7割程度が水分なのでカロリーは控えめ、舟和のだと一本70gで124kcalです。
それの表面にバター(7kcal/g)がちょっと染み込んだくらいではお菓子として大したカロリーにはなりません。
パウンドケーキやバームクーヘンなら70gで250~300kcalあります。
カロリー爆弾なお菓子といえばクッキーとポテトチップスです。水分がごく少なく、重量のほとんどが炭水化物と脂質なので芋ようかんの数倍のカロリーがあります。
このように人間のカロリーに対する直感はしばしば間違っています。例えば「脂っこい揚げ物」は実のところ脂質ではなく水分の割合が多いです。
よくわからずに恐れてる人が多いので。
https://togetter.com/li/2166995
反射的に「このビタミン食、ビタミン過剰摂取で危ない」と思うかもしれませんが、健康な成人男女であれば問題ない量です。
(カロリー源とタンパク質も足りていませんが、これは別のもので摂る設定のようです)
糖質や脂質を必要な量の1.2倍も食べていたらどんどん太るし0.8倍にしたらどんどん痩せます。許容範囲が狭いですね。
カルシウムは必要な量の3〜4倍程度が上限(その量を毎日摂り続けても長期的に悪影響が出ないとされる量)です。
しかしC1000ビタミンレモンに含まれるビタミンC(1000mg)は成人男女が一日に必要とする量(100mg)の10倍にもなりますが健康被害は出ておらず、許容範囲がとても広いのがわかります。
これを踏まえて健康な成人男女のビタミンの過剰摂取をざっくり解説します。
摂りすぎるとすぐ死ぬ&レバーに大量に含まれているのでうっかり過剰摂取しやすい の合わせ技で危険。
白熊のレバーは1gくらいで上限を越す(https://togetter.com/li/1960553 まとめ主が勝手に1gで致死量と書いているが嘘)というまとめがあるが、実は豚と鶏のレバーもたった100gで上限を越す要注意食材。Aが過剰だと毛が抜けたり皮膚が荒れたり肝臓が弱ったりするのでレバニラやレバ串などを好んで食べている人は気をつけてほしい。油溶性で体内に蓄積されるので一度豚や鶏のレバーを食べたら1週間ほどは控えるように。(牛レバーは1000g食べなければ大丈夫)
カロテンは体内で必要な分だけAに変わるので安全性が高い。だからAのサプリはなくてもカロテンのサプリはある。多分上位互換。
〜〜〜〜〜壁〜〜〜〜〜
通常の食品にはそんな大量に含まれていないのでうっかり過剰摂取になることは少ない。子供に鮭ばかり大量に食べさせたりすると少し危ういかもしれない。サプリに注意。油溶性で体内に蓄積される。
〜〜〜〜〜壁〜〜〜〜〜
通常の食品で過剰摂取にはならない。サプリに注意。油溶性で体内に蓄積される。
通常の食品で過剰摂取にはならない。サプリに注意。水溶性で余った分はすぐ排出される。
〜〜〜〜〜壁〜〜〜〜〜
ビタミンB1、B12、C1日に必要とする量の100倍程度を摂り続けても健康被害が出ないらしく上限が設定されていない。(とはいえ1000倍はさすがに健康被害が出るらしいのでやめてください) 通常の食品で過剰摂取にはならず、サプリでもなかなかならない。水溶性で余った分はすぐ排出される。
以上の説明はとても大雑把なもので、用語も適当に使っています。
真面目な議論がしたいときは、推定平均必要量・推奨量・目安量・耐用上限量について調べてください。
味の素(グルタミン酸ナトリウム)はその名の通りナトリウムが含まれているので摂りすぎないように。
真っ当に使用量を守って使うのはいいですが、ドサドサ振りかけたりするのはやめた方がいいです。
もちろん昆布出汁でも昆布を入れ過ぎてしまう可能性はありますが味の素は使用量の歯止めが効かなくなりがちです。
よく「中心温度が◯◯度で××分」などと言いますが、この「中心」は「一番火の通りが悪いところ」の意味です。
フライパンでフタなしで片面だけ焼く場合、最も温度が低いのは上面ですから上面に火が通っていればOKです。
フタありで焼くと上面からも蒸気で熱が加わるので上面に火が通っていても内部をチェックする必要があります。
https://togetter.com/li/2275343 でオーガニック油はすぐ劣化して臭くなるのかと思った方が多いことと思います。
しかし油の劣化速度はオーガニックかどうかではなく脂肪酸の種類で決まります。
椿油やオリーブ油のようなオメガ9の多い油は多少放置pしたくらいでは臭くなりません。
人気オーガニックヘアワックスのhttps://theproduct.jp/products/hair-wax-damask-rose はシアバターと蜜蝋なので劣化はごく遅いはずです。魚臭くなったというツイ主のヘアワックスは相当長い間暑い場所に置いてたのかそれとも劣化しやすい油が使われていたのか…。
ちなみに酸化した油は毒なので、魚っぽいにおいだからといって猫にあげないように。そもそも猫はオメガ3脂肪酸を摂りすぎると黄色脂肪症になるので魚はあまり食べさせない方がいいです。
なぜなら、「横田基地のPFASは無害であるから放出する」とは言ってないから
PFOS含有消火器等の取扱いにあたっては、化学物質の審査及び規制に関する法律(化審法)に基づき、屋内保管、容器の点検、保管数量の把握、譲渡・提供の際の表示等の遵守義務がある
②状況証拠の積み上げだよ。
横田基地のPFASがいい例だよ。
③状況証拠の積み上げだよ。
違う
例えば、福一の事故の後、「全数検査を始めたら」ビックリ仰天甲状腺ガンが多数発見された、と言う事実があったとしても
これはヨウ素の影響に違いない、とはならない
PFASは有害物質とされているから、存在が認められれば「ほら見た事か」と言えるが
悍ましい
ALPS処理で浄化したあとでもトリチウム以外のヨウ素とかストロンチウムとか基準超えしてますけど、っちゅう話ちゃうのこれ。
で、東電は「その期間は吸着材の交換頻度を下げてました」と弁明してる。
ALPS処理水にヨウ素129、ストロンチウム90など、トリチウム以外の核種が残留していることがメディアの報道(注)により明らかになりました。
FoE Japanおよび原子力規制を監視する市民の会が東京電力の公開データから確認したところ、ヨウ素129、ストロンチウム90、ルテニウム106に関して、以下のように告示濃度超えが確認されました。
・ヨウ素129…(告示濃度限度:9 Bq/L)2015年4~9月では、既設ALPSで最大121Bq/Lを観測しており、増設ALPSでも基準値超えが続出。2017年4月~では、既設ALPSで最大27.83Bq/L、増設ALPSで最大62.24Bq/Lを観測
・ストロンチウム90(告示濃度限度:30 Bq/L)…最大141Bq/L(2017年11月30日)
・ルテニウム106(告示濃度限度:92.5 Bq/L)…2015年5月に告示濃度限度を超える値が頻発(最大1100Bq/L)
政治家が刺身ちょっと食って見せたり、サーフィンして見せたりして「安全ですよ」アピールすんのは、もう2周も3周も時代遅れだよなー
どっかカネと勢いのあるテレビ屋さん、水ダウでも、最近のフジのバラエティでも、もしくはネトフリだかアマプラだかで世界に配信でもいーんだけどw こういうのやってくんねーかな?
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/no1/
IAEAがALPS処理水海洋放出の安全性を確認(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/reports/02/
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/atom/iaea/index.html
1. 処理水をどんなに手元で薄めようと、数十年後には全部捨てることになるのだから、そのときの放射性物質の総量が重要である。
日本に降る雨水にはトリチウムが年間220兆ベクレル含まれてる
うん、重要だ
2. 海流は表層的なものでしかないので、全ての処理水が全世界の海に拡散して希釈されるわけではなく、福島近海に留まり続けるものがある。
そうなんだ
じゃあ、私生徒会室いくね
これがあるとする立場に立つとしても、この影響を恐れるなら、飛行機乗るなって話だよ
体内に滞留しないトリチウム(それも半減期は僅か12年で、年間220兆ベクレル自然に「排出」されてる物質)
3. 処理水に含まれているのはトリチウムだけではないのに、政府はトリチウムしか測定しないし、「トリチウムは生物濃縮しないから安全だ」としか言わない。
通常の水素で構成された水と同じ性質を持つトリチウムは、「同じ性質」なので除去できない
そこまで持ち込んだのがALPS「処理水」なんだ
そして、水と同じ性質を持つトリチウムは、体内では水と同じように代謝される
(できればやっている、そこに濃縮すれば除去できるからな、除去方法は募集中だ)
4. だから福島近海に残った放射性物質(具体的にはヨウ素129)が生物濃縮されて、その基準値超えの魚が中国などで捕獲されたらどうする?福島の漁師たちにまた危害が及ぶぞ?
ここまでくると、ALPS処理水を信頼しないっていう話になって
海流だの、濃度だの、総量だのの下らん話は全部どーでもいー事になるんだよ
ただただ、「ボクハシンジナイ」というだけの話
そうでないなら単なる「お気持ち」に過ぎず
語るに値しない
https://www.youtube.com/watch?v=aPME0zqGHFM&t=891s
1. 処理水をどんなに手元で薄めようと、数十年後には全部捨てることになるのだから、そのときの放射性物質の総量が重要である。
2. 海流は表層的なものでしかないので、全ての処理水が全世界の海に拡散して希釈されるわけではなく、福島近海に留まり続けるものがある。
3. 処理水に含まれているのはトリチウムだけではないのに、政府はトリチウムしか測定しないし、「トリチウムは生物濃縮しないから安全だ」としか言わない。
4. だから福島近海に残った放射性物質(具体的にはヨウ素129)が生物濃縮されて、その基準値超えの魚が中国などで捕獲されたらどうする?福島の漁師たちにまた危害が及ぶぞ?
念のため言っておくが、俺はこの言説の妥当性については何もわからん。
ただ、ちだいの動画を見るかぎりはこう言っているように思える、というだけだ。
なんかみんな動画の前半の「なんで薄めてるんでしょうか?」のところまでしか見てないんじゃね。
YouTubeには自動書き起こし機能が付いてるから「このクソ動画ぜんぶ見るのだりー」と思ってる人でも文字で斜め読みできるよ。