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はてなキーワード: 物理とは

2025-02-21

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今日の出来事は、ヒッグス場の量子揺らぎのように予測不可能だった。

朝食は通常通り6:15に開始。オートミール温度は73.4°Cで、完璧だった。

9:47、ルームメイト些末な恋愛話で僕の貴重な思考を中断させようとした。

僕は即座に話題超弦理論に切り替え、11次元の時空におけるD-ブレーンの振る舞いについて論じた。

彼の困惑した表情は、まるでウーロン茶を飲んだキャプテンピカードのようだった。

午後は量子重力理論研究に没頭。

プランク長での時空の離散化について新たな洞察を得た。

これはビッグバン理論根本から覆す可能性がある。

ただし、僕の天才的な頭脳をもってしても、まだ完全な統一理論の構築には至っていない。

夕食は近所のレストランで。僕の定位置は、ドアから見て左から7番目の席。ここからの視界は、エンタープライズ号のブリッジからの眺めに匹敵する。

隣人が「スター・ウォーズ」と「スター・トレック」の違いを理解していないことに、またしても失望した。

彼女無知は、ボーグに対するフェデレーション抵抗のように無駄だ。

就寝前、僕は「ファンダメンタルフォースクエスト」のレイドに参加。僕のレベル100ナイトエルフ・フィジシストは、暗黒物質ボスを一撃で倒した。

明日は新しい物理法則発見に向けて邁進する。僕の知性が認められる日も近い。

2025-02-20

ワイ陰キャ、陰に潜んでいる間は物理攻撃無効

なお陽キャには陰ごと灼かれて負けるもよう

卑怯者がわかりやす時代になってきている

1. 頭や知識を使う必要がない、あるいはそれ凌駕する肉体的なパワー合戦に興味がある

2. 徳や目に見えないものに興味なく金と物理だけ

3. 社会ゼロサムマイナスサムだと勘違いしている

だいたいこの3つがそろってるからすぐにわか時代になってきた

1と2ははまあ学歴だとか育った環境関係してるからしょうがない、無理はするなとしかいえないが、3がまったくわかってない人間はさすがに笑ってしま

こればかりは自分で本読むとかしないと気づかないからだと思う、かなり根深問題

小学校中学校高校大学の次も、年齢順に教育機関が用意されているフィクション世界を考えています大学の次はどうしましょう。

以下のように、小学校からまり大学の次も含めて 10段階の教育機関 を設定できます

1. 初等学校(Elementary School)

 基礎的な読み書き計算社会性を学ぶ。

2. 中等学校(Middle School)

 より高度な学問技能を学ぶ。

3. 高等学校High School

 専門的な知識の基礎を固め、進路を選択

4. 大学(University)

 専門分野に特化し、研究実践を深める。

---

5. 進化学院Evolution Academy)

 大学を超えた高度専門機関理論だけでなく実践技術を極める。

6. 超大学(Super University)

 人智を超えた学問研究する機関。「超心理学」「量子意識学」「次元工学」などの学問存在

7. 叡智殿(Hall of Wisdom)

 選ばれた者だけが入学可能歴史の核心や宇宙の真理を探求する。卒業者は「賢者」として認定される。

8. 神学府(Divine Academy)

 人間を超えた存在になるための学びの場。「超越進化」「神話工学」「精神同期論」などを学ぶ。

9. 宇宙意識大学(Cosmic Consciousness University)

 銀河規模で知性体が学ぶ最終機関。「多次元哲学」「神経拡張技術」「時空制御理論」などを修める。

10. 終極学園(Final Academy)

 物理的な教育機関を超え、意識のもの情報と融合する。「存在論的学習」「宇宙統合思考」「概念生命進化」などを学ぶ。

このように進化していくと、学びが現実世界を超え、次元存在の根幹に関わるものになっていきます

ちなみに、世界の狭い僕と違って、ChatGPTくんはちゃん大学院の存在も指摘してくれたことを、彼の名誉のために記しておく。

ログラフィック宇宙論について解説するで!

まずホログラフィック宇宙論いうのは、一言で言えば 「この宇宙3次元に見えてるけど、実は2次元情報投影されてるだけちゃう?」 っていう理論や。

例えば、映画館スクリーン想像してみて。

スクリーン2次元(縦×横)やのに、そこに映し出される映像3次元の奥行きを感じるやろ?

ログラフィック宇宙論が言うとるのは 「ワイらが3次元世界やと思ってるもんも、実は2次元情報投影されとるだけちゃうか?」 ってことや。

この理論の発端は、ブラックホールの「情報パラドックスから

簡単に言うと「ブラックホールに物を放り込むと、その情報は消えてしまうんか?」っていう問題や。

量子力学的には情報絶対消えへんはずやのに、ブラックホールに入ると出てこれんようになる。これが矛盾や!

ログラフィック宇宙論を使うと、情報ブラックホールの表面(イベントホライズン)に記録されとると考えられる。

まり、「ブラックホール内部の情報ブラックホール表面の情報」ってことになる。

ほな、これをもっと一般化したら 「ワイらの宇宙情報も、どっかの2次元境界面に全部記録されとるんちゃうか?」 って話になってくる。



ブラックホールとホログラフィック原理

このホログラフィックな考え方の元になったのが、ブラックホールエントロピー(S)を表す 「ベッケンシュタインホーキング公式」 や。数式で書くと、

S = (k * c^3 * A) / (4 * G * ħ)


ここで、

S :ブラックホールエントロピー(乱雑さの度合い)

k :ボルツマン定数熱力学エネルギー温度を結びつける定数)

c :光速

A :ブラックホール事象の地平面(イベントホライズン)の面積

G :重力定数

ħ :プランク定数量子力学の基本定数)

この式、何がすごいって、エントロピー情報の量)が ブラックホールの「体積」やなくて「表面積」に比例しとる ってことや!

普通情報量ってのは体積に比例するもんやけど、ブラックホール場合は「表面積」だけで決まるんや。

これが「情報3次元空間の中やなくて、2次元境界に刻まれとる」っちゅう発想につながって、ホログラフィック宇宙論へと発展していったんや。



ログラフィック宇宙論の核心:AdS/CFT対応

「ホログラフィック宇宙論はわかったけど、じゃあどういう理論で成り立っとるん?」って話になるよな。そこで出てくるんが AdS/CFT対応 や!

これをざっくり言うと、「5次元重力理論(AdS空間)と、4次元の量子場理論CFT)は等価」 ってことや。

数式で書くと、

Z_gravity(AdS) = Z_field(CFT)


これは「反ド・ジッター空間(AdS)」での重力の振る舞いが、「共形場理論CFT)」の世界記述できる、っていう意味や。

超ざっくり説明すると...

想像してみてや。水槽の中にクラゲが泳いどるとするやろ?普通水槽の中のクラゲの動きを知るには、水槽の中を直接観察するやろ?

でも、もし水槽ガラスに映る影だけでクラゲの動きが完全に分かるなら「水槽の中の3次元の動き=水槽の壁(2次元)の動き」って考えられるやん?

ログラフィック宇宙論は、まさにこういうことを言うとるんや。

「ワイらの3次元宇宙物理は、実は4次元(または5次元)の世界境界にある2次元情報から決まっとる」 ってことやね。



じゃあ、ホログラフィック宇宙論が正しいと何が変わるん?

この理論が正しいとしたら、宇宙根本的な見方がガラッと変わるで!

重力量子論がうまくいく可能性があるし、一般相対性理論量子力学統一する方法ひとつになりうるんや。

宇宙の始まりビッグバン)の解明につながるかも。

もしワイらの宇宙2次元情報から作られとるなら、ビッグバンとも全然違う解釈ができるかもしれへん。

もし「この宇宙2次元情報投影したもの」なら、まるでVRみたいなシミュレーション宇宙の考え方も、単なるSFやなくて真剣に考えなアカン話になってくる。


まとめ

ログラフィック宇宙論は、「ワイらの3次元世界は、2次元情報投影されたもんちゃうか?」っていう仮説や。

ブラックホールエントロピー公式 から、「情報は体積じゃなくて表面積に保存されとる」ことがわかった。

AdS/CFT対応 によって、「高次元重力理論と低次元の量子理論等価」っていう考え方が提案された。

もしこの理論が正しければ、重力量子論宇宙起源、ひいては宇宙のもの見方がひっくり返る可能性がある!

まり、「ワイらは3D世界に住んどるんやなくて、2Dホログラムの中で生きとるだけかもしれん」ってことや!

2025-02-19

anond:20250219200340

B拠点ルーターまでは到達出来るけど NAS に行けない&再起動抜き差しでたまに復活するなら、

LANケーブル接触不良、HUBNASポートの不調、機器過熱や電源の不安定さの可能性がなんとなく高そうやね

  

 

1. 過熱物理的な接続状態確認

 

 

2. 接続状態確認

 

3. 念のため、IPアドレス重複の確認

  1. NASLANケーブルを抜く
  2. ping継続実行しているB拠点PC確認し、Ping応答がなくなったか 確認。応答あったらIP重複の可能
  3. ARPテーブル確認 (重複IPアドレスMACアドレス確認)

  

4. ルーター設定の確認(あとスイッチ確認

 

5. NAS側の設定確認

 

  

6. LANケーブルHUBと電源アダプターの物理交換

  1. NASLANケーブルを新しいものに変える
  2. HUBを予備機に変える。ない場合は、NASを別のポート接続する(バカHUBでは無くスイッチだよの場合、すべてのポートデフォルトVLANである想定)
  3. もし予備の電源アダプターがあれば、NASHUBルーターの変えとく(無ければ無いので仕方ない)

 

 

 

~~~~~~ やるべきことはすでに確認済み/なんかよくわからなかった場合 ~~~~~~

 

 

あと、やっぱケチらんで、M365 の SharePoint か GoogleDrive を使った方がええと思うやで。社内のファイルサーバーとかの面倒を見んでええし

それから、もし無線LANに切替未なら無線LANに切り替えた方がええで。ユーザー勝手機器を生やされないし(予算があればだが)

更なる理想は、もし EntraID (AAD)+Intune に以降がまだなら、この機会に移行して、 無線LANSSO認証と組み合わせて、

社内ネットワークへのアクセス管理を一元化する設計にした方がええよ(もし予算があればだが)

anond:20250219161039 anond:20250219183656

下記の動画も良かったよ

下記も親子逆でも起こり得るので注意が必要やで

毒親に育てられるとどうなるのか【ずんだもん解説

https://youtu.be/MYgCNb1rlzI

 

動画再生したくない人のために、AI動画書き起こし 

動画の内容を詳しく説明します。

 

この動画は、「毒親に育てられるとどうなるのか」というテーマについて解説していますずんだもんというキャラクターが、自身経験をもとに、毒親に育てられた人が大人になってから抱える可能性のある問題点について説明しています

 

動画によると、毒親とは、子供否定し、自分価値観押し付け、過度に干渉支配しようとする親のことです。毒親に育てられた子供は、自己肯定感や自信を育むことが難しく、大人になってから様々な困難に直面する傾向があります

 

動画では、毒親に育てられた人が抱えがちな問題として、以下の5つのポイントを挙げています

 

 

1. 自分意見が持てない

毒親自分価値観絶対的ものと考え、子供意見否定しがちです。

子供の頃から意見否定され続けると、自己肯定感自己尊重の念が育まれず、大人になっても自信が持てません。

その結果、自分意見を言うことに不安を感じ、人前で発言することが苦手になります

進路選択など、自分で決めたことに対しても自信が持てず、後悔することが多くなります

 

 

2. 趣味や興味を見つけられない

毒親育ちの人は、子供の頃から自分の 興味や好みを尊重されずに育ったため、大人になっても趣味や興味を見つけることができません。

自由時間があっても何をしたらいいかからず、 自宅で寝たり、 スマホを眺めたりしてしまます

何か新しいことを始めようとしても、 興味もやる気も湧かず、何が好きかわからない状態です。

子供の頃、何かしたいと言っても「やめなさい」と言われ、したくないと言っても無理やりやらされた経験から、親の顔色をうかがって選択する習慣が身についてしまっています

また、親が子供人間関係にも干渉し、偏った人間関係の中で育ったため、学校生活でも空気を読むことができず、友達を作るのが苦手です。 

 

 

3. 他人の目を気にしすぎる、NOと言えない

毒親は、子供兄弟他人比較することが多く、 子供の劣っている点を指摘します。

常に他人比較されて育った子供は、 他人の目を気にして生きるようになります

他人からどう思われるかを常に心配するため、 望まないことでもNOと言えなくなってしまます

また、他人自分比較して劣等感を抱き、生きづらさを感じてしまます

毒親は、自分の顔色を見て行動する子供を「素直で良い子」と考えがちですが、子供はただ 自分が耐えれば丸く収まると考え、抵抗することを諦めているだけです。

 

 

4. 人生主体的に生きられない

毒親育ちの人は、親に人生コントロールされ、 選択のすべてを親に決められて育ちます

そのため、大人になっても自分人生を生きている感覚が持てません。

毒親は、子供を使って人生のやり直しゲームを始め、子供人生コントロールしようとします。

人生選択を親に決められてしまうため、子供は内発的な動機を持つことができず、独立して人生を歩むことができません。

その結果、大人になっても自分人生他人事のように感じてしまます

 

 

5. 親と離れても苦しみ続ける

大人になるまで親と離れても、毒親の影響は一生 続き、人生で困難を抱え続けることになります

親と物理的に離れて暮らしても、毒親呪縛から逃れることはできません。

子供本能的に親に理解してもらいたいと願っているため、いつか親が変わってくれるのではないか大人になれば理解し合えるのではないかと期待してしまます

しかし、毒親相手立場に立てない、人の気持ち理解できないか毒親であるため、変わることはありません。

彼らに期待し続けることは、 傷を深めるだけです。

親との関係構築に固執せず、他のところに目を向けることが重要です。家族がすべてではありません。

これからは、自分のことを自分で大切にして生きていくことが大切です。

 

 

 

 

 

ちなみ、『失敗させたくない』について

正直、これはわからんでもない。ワイも親や親族やらかしの穴埋めや借金の肩代わりしたからな

失敗した時の尻拭い誰がすると思ってるんだってヤツ

結論としては、毒親思考のものであり、穴埋めや借金の肩代わりしないほうが良かった(失敗させた方が良かった)が、そうもできんしな

 

 

あと毒親は変わらないってあるけど意外とそうでもない

発達障害共感性の無さが変わる事はないよについてなら、それはそう。自覚した上でも無限にこぼれ落ちる

anond:20250218143014

べつにUSAIDとかNASA陰謀論を支持するわけじゃないけどさ、

それにデータでもって反論してる人たちの反論って反論になってなくないか

そもそもとして諸々のデータのものが悪意によって意図的改善がされていないという証拠がないわけで、

陰謀論者って究極的には要するに権力者とされる側に悪意がないことを知りたいわけだろ

それに対して答えになってない答えをいくら返したところで話は進まないわけで、

結局最終的にはどちらかを殺した派閥の側の信じる真実事実として扱われていくだけの話じゃないのか?

地球が平面でないことをいくらデータ実証しようともそもそもそれらを導き出した原理原則地球球体説側の都合のいいルールで作られたものでないことを証明できていない

極端なことを言えばこの地球上で絶対物理法則が実は権力者と繋がったレプティリィアンが見せているシミュレーション範疇しかない可能だっていくらでも妄想可能

まり何が言いたいかというと陰謀論者たちはそれ以外のまともな人間たちが絶対的な信を置く最小単位幻想の擦り合わせこそを求めているんじゃないかってこと

そこを無視していくら表面上のデータで殴り合ったってただの殲滅戦にしかならんだろ

anond:20250219000256

再び断熱層増田自称)だが、

夏場は遮熱シート貼れば効く。

我が家では遮熱シートの裏面フィルムを剥がさずにセロハンテープで窓の桟に止めて断熱層を作ってる。

冬場のカーテンは、左右と下面を(フィルム・板・家具などで)塞ぐと良い。

冷えた空気は下に落ちて室内の空気と混ざるので、それを邪魔するだけで良い。

物理的に可能なら上も塞いだ方が尚よい。布やフィルムカーテンレール上に置くだけで良い。

anond:20250219004916

良い質問ですね!『箴言ミシュレー)19:25』には、 "嘲る者を打て、そうすれば浅はかな者も慎む。" (הַכֵּה לֵץ וּפֶתִי יַעְרִם)

とあります。この一節をどう解釈すればよいのでしょうか?

🔍 比喩的意味としての「打つ」

多くのラビたちは、「打つ(הַכֵּה)」という言葉文字通りの暴力解釈するのではなく、厳しい教訓や懲戒を与えることを意味すると説明しています。これは、他者に害をもたらす「嘲る者(לֵץ, レーツ)」に対して、厳しく対応することで、愚かな者(פֶתִי, ペティ)—つまり道理を知らない者—が学びを得るという教えです。

たとえば、ラシ(Rashi)はこの節について、「罰を与えることで、愚か者はその結果を見て学ぶ」という意味だと解釈しています。つまり社会に悪影響を与える者が適切に懲らしめられることで、他の人々が正しい行いを学ぶ、ということです。

📖 「嘲る者」とは誰か?

トーラーミシュレーで「嘲る者(לֵץ)」と呼ばれる人は、単なる愚か者ではありません。これは、意図的他者侮辱し、知恵を拒絶し、道徳を嘲るような人物を指します。

たとえば、『箴言 9:8』には、 "嘲る者を戒めるな、彼はあなたを憎む。"

とあります。つまり、彼らは善意忠告すら受け入れない態度を持っているのです。

こうした人々には、柔らかな諭しではなく、はっきりとした対応必要という考えがあるのです。

現代における適用

もちろん、現代では物理的に「打つ」ことは推奨されません。では、どうすればいいのでしょうか?

1️⃣ 「嘲る者」を甘やかさない—害を及ぼすような態度には毅然対応し、悪影響が広がらないようにする。たとえば、悪質なデマを広める人や、倫理に反する行動を取る人に対しては、しっかりとした態度を取ることが重要です。

2️⃣ 「愚か者」に正しい道を示す—単に非難するのではなく、教育や模範を通じて、愚かさから学べるような環境を作る。これは、社会全体の善のためになります

3️⃣ 愛と厳しさのバランスユダヤ教では「トクハハ(תוכחה, 戒め)」が大切ですが、これは愛をもって行うべきものです。単に怒りや罵倒をぶつけるのではなく、相手がより良くなるために必要な厳しさを持つことが求められます

🏆 結論:罰と教育の違いを理解する

箴言』のこの教えは、「愚かな者を罵れ!」ということではなく、「悪影響を及ぼす者には、必要な厳しさをもって対応しなさい」というメッセージです。

ただし、その方法暴力ではなく、正義をもって、社会個人の成長につながる形で行うべきなのです。

まり、「バカ!」と叫ぶのではなく、正しく導くための厳しさを持つことが、賢明ユダヤアプローチなのです! 😃

2025-02-18

コラム語源起源:柱から言葉の柱へ

コラムという言葉が持つ歴史的文化的背景は、

古代建築から現代メディアに至るまで多層的な変遷を経ている。

その語源ラテン語「columna」(柱)に遡り、

英語「column」を経由して日本語に定着した。

建築用語としての「円柱」から

印刷物の「縦の列」を指すようになり、

最終的に新聞雑誌の短評欄を意味するまでに至った背景には、

18世紀イギリスでの新聞改革が深く関係している。

この増田では、コラム語源起源を軸に、その社会的役割現代における展開を考察する。

コラム語源建築文字交差点

ラテン語「columna」から英語「column」へ

コラム語源は、古代ローマ建築を支えた石柱「columna」に由来する。

この言葉英語「column」として定着する過程で、

物理的な支柱から抽象的な「縦の列」へと意味拡張された。

特に活版印刷技術の発展が、

紙面の縦方向区画を「column」と呼ぶ慣習を生み出した。

印刷用語としての「カラム」は、

16世紀英字新聞で縦組みの記事配置を指すようになり、

これが現代コラム概念の原型となった。

日本語への定着過程

日本で「コラム」が外来語として定着したのは明治期以降とされる。

1874年創刊の『郵便報知新聞』が初めて縦組みの短評欄を導入し、

当初は「雑報」と呼ばれていたが、

大正期に入り「コラム」の呼称一般化した。

興味深いことに、

戦前新聞では「円柱」の原義を意識した「柱記事」という表現も併用されていたが、

戦後GHQ指導で横組みが普及する過程で「コラム」が優勢となった。

コラム起源:1751年の新聞革命

世界初コラム連載

1751年3月11日

イギリスの『ロンドンアドバイザリーリテラリーガゼット』が紙面右端の縦長スペースに批評記事を連載開始した。

これが「コラム」と呼ばれる契機となり、

3月11日は「コラムの日」と制定されている。

当時の記事は縦12cm×横4cmのスペースに収められ、

政治風刺から市井話題まで多岐にわたる内容で、

執筆者匿名性が特徴だった。

この形式が人気を博し、

1777年には初の有料コラムニストが登場するまでに発展した。

日本における受容と展開

日本最初コラムとされるのは、

1902年毎日新聞』の「硯滴」(現「余録」)である

戦前コラム知識人層向けの教養記事が主流だったが、

1950年代大衆化時代を経て、

朝日新聞天声人語」(1904年創設)や

読売新聞編集手帳」(1949年創設)の

ような親しみやす文体が定着した。

特に高度経済成長期には、

コラム大衆の声を反映する場として機能し、

間人コラムランキング出版されるほど社会的影響力を持った。

コラム多様化メディア進化に伴う変容

伝統メディアにおける展開

新聞コラム黄金期は1970-80年代とされ、

朝日新聞天声人語」の執筆陣には芥川賞作家井上靖開高健文学者が名を連ねた。

この時期の特徴は、

800字前後の制約の中で比喩と時事批評を融合させる文体確立にある。

例えば1985年の「天声人語」では、

プラザ合意を「円がジャンプする日」と表現し、

経済用語を平易に解説する手法が評判を呼んだ。

デジタル時代の新たな形

インターネットの普及により、

ウェブコラム文字制限から解放され、

マルチメディア活用した表現可能となった。

2010年代後半からは、

SNSとの連動を意識した短文形式が台頭。

動画組み込み型の「ビジュアルコラム」や

AI生成記事との差別化を図る「人間性強調型」など、

新たな表現手法が次々と生まれている。

コラム言語学的特徴:文体修辞法

制約が生む創造

コラム文体の最大の特徴は、文字数制約(新聞で400-800字、ウェブで1500字前後)の中で最大限の表現効果を追求することにある。

この制約が比喩の多用を促し、「経済の体温計」(日経新聞)のような定型表現を生み出した。

心理学者内藤誼人氏の分析によると、

効果的なコラム

「具体例(30%)→データ提示(25%)→比喩20%)→結論(25%)」

構成比率を持つ。

修辞技法進化

戦後コラム修辞法は、

擬人法(「円が踊る」)、

対句法(「上がる物価、下がる賃金」)、

③逆説(「豊かさの貧困」)の三本柱で発展した。

2000年代以降は、

④問いか形式(「あなたはどう考える?」)、

体験談導入(「先日、コンビニで見かけた光景…」)

といった読者参加型の手法が増加している。

特にYahoo!ニュースコラムでは、

本文冒頭に読者アンケートを組み込む「インタラクティブ型」が2018年から導入されている。

コラム社会的機能公共圏としての役割

世論形成の場

歴史的コラムは、

公式報道では扱えない市井の声を拾い上げる機能果たしてきた。

1950年代朝日新聞素粒子」欄では、

読者投稿を基にした地域課題の掘り起こしが行われ、

実際に地方自治体政策変更につながった事例が複数報告されている。

近年では、毎日新聞発言」欄が東日本大震災後の被災地ルポ継続的掲載し、

復興政策への提言プラットフォームとして機能した。

文化伝達の媒介

コラム教養主義から大衆文化への橋渡し役としても重要役割を担ってきた。

1964年読売新聞編集手帳」の連載「万葉集を歩く」は、

古典文学現代語訳をコラム形式で紹介し、

単行本化されてベストセラーとなった。

2010年代には、

産経新聞産経抄」が日本伝統工芸職人を紹介するシリーズを展開、

若年層の職人志望者が3倍増加する社会現象引き起こした。

コラム未来AI時代における人間性のゆくえ

AI生成コラムの台頭

2023年、

朝日新聞社はAIコラム生成システム「COLUMN-BOT」を試験導入し、

スポーツ記事天気予報コラム自動生成を開始した。

初期段階では定型性の強い記事が中心だが、

感情分析アルゴリズムを組み込んだ「共感AI」の開発が進められている。

一方で、

人間執筆コラムには体験独自性が求められるようになり、

2024年の読売文学賞では初めてAI生成作品ノミネートされる事態が発生した。

パーソナライゼーションの進展

デジタルプラットフォームでは、

読者の閲覧履歴に基づくパーソナライズド・コラム一般化している。

2025年現在

SmartNewsの「マイコラム機能は、

ユーザー位置情報検索履歴心拍数データウェアラブル端末連動)を分析し、

最適なコラム自動配信するシステム運用である

これに伴い、

コラムニスト側にもデータ分析スキルが求められるなど、

職能の変容が進んでいる。

結論言葉の柱としての可能

コラム歴史は、

人類情報を整理し伝達する方法進化史そのものである

古代ローマの石柱からデジタル空間の縦スクロールまで、

その形態は変化し続けているが、

本質的役割——複雑な現実構造化し、

読者に新たな視点提供する——は不変と言えよう。

今後の課題は、

AIとの協働の中でいか人間らしい洞察を深化させられるかにある。

コラムという形式が、

次世代の「知の柱」としてどのような発展を遂げるか、

その行方から目が離せない。

anond:20250218185240

水晶発振子について質問です

ChatGPTさんは「3.579MHzの水晶を使うと3.579MHzのCWが出る」と回答してくれましたが、周波数水晶発振子によって固定されるということですか?

そうだとしたらとても不便に思えました

水晶発振子の周波数は固定されるのか?

結論から言うと、水晶発振子は基本的に「決まった周波数しか振動しない」 ため、1つの水晶周波数自由に変更することはできません。

しかし、これには「確かに不便だが、その分メリットがある」という理由があります

また、実際の電子回路では、複数方法周波数を変更することが可能 です!

1. なぜ水晶発振子の周波数は固定されるのか?

水晶発振子(Quartz Crystal)は、「水晶特定周波数機械的振動する性質」を利用した部品 です。

水晶は 「特定周波数しか共振しない」 ため、基本的にはその周波数しか動作しません。

📌 水晶振動の仕組み

水晶電圧を加えると「決まった周波数」で振動する 物質ピエゾ効果)。

3.579MHzの水晶なら、必ず3.579MHzで振動する。

10MHzの水晶なら、10MHzでしか振動しない。

2. なんでそんな不便なものを使うの?

かに、「1つの水晶でいろんな周波数を作れない」のは不便ですが、その代わりに 水晶発振子には非常に大きなメリット があります

水晶発振子のメリット

めちゃくちゃ正確! 周波数のズレ(誤差)がほとんどない。(温度変化などで若干ズレるが、通常±0.001%以下)電子時計通信機器で、正確な時間周波数を作るために必須

安定してる! 一度発振すれば、周波数がブレたり、勝手に変わったりしない。無線通信ラジオ放送では、周波数がズレると通信不能になるため、安定性が重要

ノイズに強い! 発振がクリーンで、余計な雑音(ノイズ)が少ない ので、無線通信に適している。

📌 もし水晶発振子がなかったら…

発振回路が周波数を正しく維持できず、無線通信不安定になる。

時計パソコンの内部クロックがズレて、時間が狂う。

→ だから、「周波数固定」というデメリットよりも、正確で安定した発振ができるメリットの方が大きい!

3. それでも周波数を変えたい!どうする?

「1つの水晶周波数を変えられない」のは不便ですが、電子回路では いろんな方法周波数を変更することが可能 です!

方法①:水晶を切り替える

「使う水晶物理的に切り替える」 方法

例えば、無線機では「3.579MHzの水晶」「10MHzの水晶」などを複数搭載し、切り替えることで周波数を変更できる。

例:水晶切り替え回路

(スイッチ)
[ 3.579MHz ] ←─→ [ 10.000MHz ]

無線機トランシーバーの「周波数チャンネル切り替え」に使われる方法

方法②:可変コンデンサを使う

水晶発振子に「可変コンデンサ」を並列に入れると、発振周波数を少しだけ調整できる!

ただし、大きく変えることはできず、せいぜい±100Hz~1000Hzくらい。

📌 可変コンデンサを使った微調整

[水晶発振子] ──── [可変コンデンサ] → 周波数微妙に変わる

ラジオ周波数微調整や、精密な測定機器に使われる。

方法③:PLL(フェーズロックループ)を使う

PLL(Phase-Locked Loop)という回路を使えば、水晶周波数自由に変更できる!

基準となる水晶発振子」+「周波数を変えられる発振器」 を組み合わせることで、さまざまな周波数を作り出せる。

📌 PLLの動作イメージ

[ 10MHzの水晶発振子 ] → [ PLL回路 ] → [ 9MHz / 10MHz / 11MHz などを出力 ]

スマホWi-FiFMラジオなどの通信機器は、ほぼ100% PLLを使っている!

PLLを使えば、「1つの水晶」で好きな周波数を作れる!

方法④:DDSダイレクトデジタルシンセサイザ)を使う

DDS(Direct Digital Synthesizer)という技術を使うと、もっと自由周波数を変えられる!

デジタル信号処理を利用して、好きな周波数信号を作り出せる。

📌 DDS動作イメージ

[ 10MHzの水晶発振子 ] → [ DDS ] → [ 1Hz~10MHzのCW自由に生成! ]

ラジオ無線機レーダー、計測機器などに使われる!

最新の無線機は、PLL + DDSを組み合わせて周波数自由に変えている!

4. まとめ

水晶発振子は「決まった周波数しか発振しない」ため、1つの水晶自由周波数を変えることはできない。

しかし、その代わりに「超正確」「超安定」「ノイズが少ない」という大きなメリットがある。

周波数を変更する方法はいくつかあり、PLLやDDSを使うと自由周波数を作れる。

現代通信機器スマホWi-Fiラジオなど)は、PLLやDDSを組み合わせて周波数自由に変更している!

anond:20250218182419

連続波の具体的な回路図を教えてください

連続波(CW)発信器の具体的な回路図解説

CW(Continuous Wave, 連続波)は、無線通信モールス符号送信などで使われる基本的な波形です。

ここでは、CWを発生させるための基本的回路図と、その仕組みについて詳しく解説します。

📌 CW発信器の基本回路図

CWを生成するためには、安定した周波数正弦波を発生させる発振回路 が必要です。

一般的に、水晶発振子(Quartz Crystal)を用いた回路が使われます

          +Vcc  (電源, 例: +5V, +12V)
           │
           R1抵抗, ベース電流制限)
           │
           ├──────┬───────────
           │       │
           │       C1コンデンサ, 交流成分を安定化)
           │       │
          Q1(NPNトランジスタ, 増幅素子)
           │       │
           │       C2  (コンデンサ, 発振を安定化)
           │       │
          水晶発振子(Quartz Crystal, 周波数決定素子)
           │
          GNDグラウンド, 電流基準点)

📌 各部品の説明

(1) +Vcc(電源)

回路に電力を供給する端子 で、+5V や +12V などの直流電源 を使用します。

CW発信回路が動作するためには、トランジスタ電流を流す必要があります

「Vcc」は「Voltage at Collector(コレクタ電圧)」の略 で、特にトランジスタ回路で使われます

📌 +Vcc の例

+Vcc = 5V  → マイコン回路(Arduino, ESP32 など)
+Vcc = 12V → 無線送信機やラジオ回路


(2) R1ベース抵抗, 電流制限

トランジスタベース電流制限する抵抗 です。

トランジスタ(Q1)が動作するためには、ベース(B)に適切な電流必要ですが、そのまま流すと過剰な電流が流れてしまい、故障の原因になります

そのため、R1を挿入し、適切な電流(通常 1kΩ ~ 10kΩ の範囲)を供給します。

R1 がない → トランジスタ電流が流れすぎる → 過熱故障リスク
R1 がある → 適切な電流制御 → 安定した動作


(3) Q1(NPNトランジスタ, 増幅素子)

トランジスタは、小さな信号を増幅する素子 であり、CW発信回路の中心的な役割を担います

水晶発振子の共振を利用して、安定した高周波CWを生成する ために使われます

発振回路としては、コルピッツ発振回路やハートレー発振回路 などの方式が使われます

📌 Q1の働き

入力:微弱な振動
↓
Q1(トランジスタ)で増幅
↓
出力:安定したCW連続波)


(4) 水晶発振子(Quartz Crystal)

CW周波数を決定する最も重要部品 です。

水晶物理的な振動を利用して、非常に正確な周波数電波を作り出します。

例えば、3.579MHzの水晶を使うと3.579MHzのCWが出る ようになります

📌 水晶発振子の働き

水晶発振子 = 周波数を決定する「音叉」のようなもの一定周波数振動し、安定したCWを生成

(5) C1, C2(コンデンサ, 発振安定化)

発振回路の動作を安定化させる役割 を持ちます

C1, C2 は、交流成分の平滑化やフィードバックを補助するために使われる。

📌 C1, C2の働き

C1高周波信号を安定させる

C2:発振周波数を微調整

適切な容量のC1, C2を選ぶことで、発振が安定する。

(6) GNDグラウンド, 電流基準点)

電流基準点(0V)であり、回路の動作には必須 です。

すべての電子部品は「+Vcc」からGND」に向かって電流流れるので、GNDがないと回路が動作しない。

📌 GNDがないとどうなる?

+Vcc → R1 → Q1(トランジスタ) → ??? (電流が流れない!)

GNDがないと、電流の流れが閉じないため、回路は動作しない。


📌 CW発信器の応用

このCW発信器は、以下のような用途に応用できます

(1) CWモールス送信

CW信号を生成し、モールス符号キー(電鍵)を使ってON/OFFすることで、CW電信モールス通信)が可能になる。

📌 モールス通信の仕組み

CW発振器 → 増幅 → 電鍵(ON/OFF) → アンテナ

電鍵を押すと CWON、離すとOFF になる。

これを短点(・)や長点(-)として送信

(2) CWを使ったラジオ放送(AM変調

CW信号を作り、それを振幅変調AM)することで音声送信可能

AMラジオ放送の基本は、CW + 変調回路(AM回路)。

📌 回路の仕組み

CW発振器 → 変調回路(AM変調) → 増幅 → アンテナ

📌 まとめ

CW連続波)を作るには「水晶発振器」を使うのが一般的

トランジスタ回路(Q1)でCWを増幅し、安定した信号を作る。

R1抵抗)でベース電流制限し、トランジスタ動作を安定させる。

C1, C2(コンデンサ)は発振を安定させる役割を持つ。

GNDグラウンド)がなければ回路は動作しない。

CWモールス電信AM変調などの通信技術に応用される。

送信機に使う場合は、増幅してアンテナから無線送信する。

anond:20250218182716

(1) A(振幅)とは?

A は、パルスの高さ(振幅) を表します。

例えば、電圧なら「5V」や「12V」などの値になります

この説明に対して「なんで振幅がAなんですか? 」という質問がありました、これはどういうことでしょうか?

「なんで振幅がAなんですか?」という質問は、「振幅の記号がAである理由は何か?」 という疑問を持っていると考えられます

これは、数学物理で振幅(Amplitude)を一般的「A」で表す習慣があるためです。

以下、この「A」意味と、なぜ振幅をAとするのかをわかりやす説明します。


1. 振幅(Amplitude)とは?

振幅(Amplitude)は、波の最大の高さ を表します。

パルス波の場合、これは「ONとき電圧(または電流)」を指します。

📌 振幅のイメージ(A = 5Vの場合

  5V  ───     ───     ───  
       (OFF)     (OFF)     (OFF)
  0V

この「最大の高さ」が振幅 A です。

2. なんで振幅が「A」なの?

数学物理では、波の振幅を表す記号として「A」がよく使われる ためです。

これは、以下のような理由からです。

(1) 数学の習慣(正弦波の一般式)

波の一般的な式(正弦波の式)は、以下のように書かれます

📌 式の意味

A → 振幅(Amplitude)(波の最大の高さ)

sin → 波の形(サイン波)

f → 周波数

t → 時間

θ → 位相(波の開始位置

この 「Aが振幅を表す」 という表記一般的になっており、

パルス波でも 同じく「最大の高さ=A」とする習慣がある ため、「A」で表すのが一般的になったと考えられます

anond:20250217033003

無線

マルコーニが作った無線電信について教えてください

マルコーニの無線電信無線通信)の仕組み

グリエルモ・マルコーニ(Guglielmo Marconi)は、1895年無線電信(Wireless Telegraph)を開発し、電線を使わず電信信号を送ることに成功しました。

これは、現在無線通信ラジオWi-Fi携帯電話)の基礎となる技術です。

1. 無線電信の基本概念

無線電信は、従来の「電線を使った電信」ではなく、電磁波無線電波)を利用してモールス符号遠距離送信する技術です。

📌 仕組みの概要

送信機が電磁波無線信号)を発生。

空中を伝わる電波が受信機に届く。

受信機が電波電気信号に変換し、モールス符号として解読。

2. 無線電信の主要な構成

マルコーニの無線電信は、以下の装置構成されていました。

(1) 送信機(発信装置

電波を発生させる装置火花放電を利用した「火花送信機(Spark Gap Transmitter)」を使用アンテナ(長い導線)から高周波電波を放射。

(2) アンテナ

電波空間送信・受信するための導線。 送信側では「電波を発射」、受信側では「空中の電波を拾う」役割

(3) 受信機(検波装置

電波電流に変換し、モールス符号として認識する装置コヒーラ検波器(Coherer Detector)を使用し、電波が届くと回路が閉じる仕組み。

(4) モールス電鍵(キー

送信者が「短点・長点」の信号を打つスイッチ送信機(火花送信機) → アンテナ空間電磁波) → アンテナ → 受信機(コヒーラ) → モールス符号

3. 無線電信動作原理

(1) 送信プロセス

オペレーターモールス電鍵を押す。火花送信機が高電圧を発生し、空気中に放電火花)を発生させる。電流の急激な変化により、高周波電磁波が発生し、アンテナから放射される。空中を伝わる電波が、遠くの受信機へ届く。

(2) 受信のプロセス

アンテナが空中の電波キャッチコヒーラ(Coherer)が電波の到達を検知し、回路を閉じる。回路が閉じると、音を鳴らす装置や印字装置作動し、モールス符号として記録。

4. 無線電信技術課題と改良

(1) 送信電波制御が難しい

火花送信機は広い周波数帯域で電波を発生するため、干渉が多かった。後に「連続波発信機(Continuous Wave Transmitter)」が開発され、安定した周波数電波送信できるようになった。

(2) 受信機の感度が低い

初期のコヒーラは感度が悪く、弱い電波を検出できなかった。後に「鉱石検波器」「真空管検波器」が開発され、感度が向上。

(3) 長距離通信課題

電波は直進するため、地球の丸みにより遠距離では通信できない。大出力の送信機を作ることで距離を伸ばし、後に「短波通信電離層反射)」が発見され、長距離通信可能に。


素朴に考えると腕木通信電信電話情報が伝わるのは分かるのですが

無線通信は何もないのに情報が伝わるのが非常に不思議です。

マルコーニはいったいなぜ無線情報を伝えることができると思いいたったのですか?

マルコーニが無線通信を思いついた背景

かに、腕木通信視覚)、電信電流)、電話(音声電流)は、情報が「物理的な経路(旗、電線)」を通って伝わるので直感的に理解できます

しかし、無線通信は「何もない空間を通して情報が伝わる」ため、当時の人々にとっては非常に不思議現象 でした。

では、マルコーニはいったいどのようにして「無線情報を伝えられる」と思いついたのか?

これには、19世紀科学発見と、マルコーニ自身独自の発想と実験が深く関わっています

1. 無線通信の基礎となる科学発見

(1) 電磁気学の発展(ファラデーとマクスウェル

マイケル・ファラデー(Michael Faraday, 1791-1867) が「電磁誘導電流磁場を生み、磁場電流を生む)」を発見

ジェームズ・クラークマクスウェルJames Clerk Maxwell, 1831-1879) が、電気磁気が一体となり「電磁波」として空間を伝わることを理論的に証明マクスウェル方程式)。

📌 重要概念

電流流れると、磁場が発生する。

変化する磁場は、空間電場を生み出し、これが波のように広がる(電磁波)。

電磁波は、空間を光の速さで伝わる!(これが「無線通信」の理論的な基盤)

(2) ヘルツによる電磁波実証1886年

ハインリヒ・ヘルツ(Heinrich Hertz, 1857-1894) は、実験電磁波空間を伝わることを証明

火花放電を利用し、アンテナから発生した電磁波が遠くの受信アンテナに到達する現象を観察。

これにより、「電磁波は実際に空間を伝わる」ということが確かめられた。

2. マルコーニが無線通信を思いついた経緯

(1) マルコーニはヘルツ実験を応用できると考えた

マルコーニは、ヘルツの「電磁波空間を伝わる」という実験結果を知り、「これを使えば、電線なしで信号を送れるのでは?」と考えた。当時、電信技術はすでに確立されていたが、長距離通信には膨大な電線必要だった。マルコーニは、「電磁波電線の代わりになるのでは?」と考え、無線モールス符号を送る実験を開始した。

(2) 「電磁波もっと遠くまで届くのでは?」

ヘルツ実験では、電磁波の伝達距離わずか数メートルだった。しかし、マルコーニは「電磁波はより遠くまで届くはずだ」と考え、アンテナを改良しながら距離を延ばす実験を行った。

マルコーニの工夫

アンテナを高くする(より遠くまで電波が飛ぶ)

送信機の出力を強くする(火花放電エネルギーを増やす

地面を使って電波を反射させる(アンテナの片方を地面につなげることで、電波の伝達距離を増やす

こうした工夫により、無線電信距離は 数百メートル → 数キロ → 数百キロ へと延びていった。

(3) 「地球の裏側まで電波が届く?」

1895年マルコーニは数キロメートル無線通信成功。そして、「この技術を使えば、大西洋を越えても通信できるのでは?」と考えた。

📌 大西洋横断の挑戦(1901年

イギリスコーンウォール) → カナダニューファンドランド)間(約3,500km)で通信実験実施

予想に反して、電波地球の曲面を越えて届いた!(電離層反射の効果

3. なぜマルコーニは無線通信成功させたのか?

(1) 既存科学を応用した

マルコーニは、マクスウェル理論電磁波)とヘルツ実験電磁波の伝達)を応用し、通信技術として確立させた。

(2) 実験と改良を重ねた

送信機・アンテナ・地面を利用する技術などを次々に改良し、実験を繰り返して実用化した。

(3) 既存電信技術活用

無線で送るのは「音声」ではなく、すでに確立されたモールス符号電信)だったため、すぐに実用化できた。

2025-02-17

anond:20250217194509

今までの話を聞いていると送信者と受信者時間を合わせることが非常に重要に思えます

19世紀の頃などはどのように対応していたのですか?


19世紀通信における「時間の同期」の問題解決

おっしゃる通り、送信者と受信者が正しく通信するためには「時間の同期」が非常に重要 です。

しかし、19世紀の頃は現代のような精密な電子時計GPS時計がなかった ため、時間を合わせること自体が大きな課題でした。

では、当時の電信無線通信ではどのように時間の同期を取っていたのでしょうか?

以下、19世紀通信技術における「時間の同期」の問題と、その解決策 を解説します。


1. なぜ時間の同期が重要なのか?

通信では、送信者と受信者が「いつ信号を送るのか、いつ受信するのか」を一致させる必要があるため、時間の同期が不可欠です。

📌 時間の同期が必要理由

時刻を基準通信を行う場合(例: 時報電信、定時報告)

時間を決めて送信する場合(例: スケジュール化された電信無線通信

周波数ホッピング方式のように、時間ごとに動的に周波数を変える場合

距離通信では、信号の遅延を考慮する必要がある

鉄道軍事通信では、ミスを防ぐために正確な時間が求められた


2. 19世紀時間の同期方法

(1) 手動の時計合わせ(天文観測 + 精密時計

19世紀当初、各都市標準時刻は、天文台で太陽位置を測定することで決められていた。

天文学者が観測した時刻を、正確な時計クロノメーター)で保持し、それを基準に各地の時計を合わせる。

📌 例: グリニッジ天文台の時刻を基準にする

イギリスでは、グリニッジ天文台時計基準にし、そこから鉄道駅や政府機関に正しい時刻を配布していた。

これが後の「グリニッジ標準時GMT)」の基礎になった。


(2) 時報電信電信を使った時刻配信

電信技術の発展により、時刻を電信で送る方法が生まれた。

主要な都市には「標準時信号」が送られ、これを基準に各地の時計を合わせた。

[標準時発信局] →(電信)→ [鉄道駅や工場]

鉄道会社や政府機関は、毎日決まった時間に「標準時」のモールス符号を受信し、それに基づいて時計修正した。

(3) 「時報ボール」(Time Ball)

電信が普及する前、または電信を補助する手段として、港町などで使われた方法

毎日決まった時間に、大きな「時報ボール」を塔の上で落とし、目視時計を合わせる。

📌 時報ボールの仕組み

天文台の時計が正午(12:00)になる。

その信号が港に伝えられる(電信または手動)。

港の塔にある大きなボールが定刻に落とされる。

船の乗組員や商人は、それを見て時計を合わせる。

📌 時報ボールの利用例

イギリスロンドングリニッジ

アメリカニューヨークタイムズスクエアの「ニューイヤーボール」はこの名残)

日本横浜港にもあった


(4) 「リレー式」通信時間差を考慮

距離通信では、電信信号が送られるのに時間がかかるため、送受信のタイミング意識した設計必要だった。

例えば、アメリカ大陸横断電信1861年)では、**「この信号を受けたら○秒後に次の中継局送信」**というルールが定められていた。


(5) 無線通信における同期技術

19世紀から無線電信マルコーニなど)が発展すると、無線通信でも時間の同期が重要になった。

特に複数の局が同じ周波数を使わないように、送信スケジュールが決められた。

📌 無線電信時間管理

無線局が「この時間帯はこの局が使う」と決められていた(固定割り当て方式)。

国際通信では、標準時基準運用(例: 「毎時00分~05分はこの周波数使用」)。


3. 19世紀後半~20世紀初頭の時間同期の発展

(1) 「標準時」の制定

19世紀後半になると、鉄道網の発展により、各地で異なる時刻を使うと混乱が生じるようになった。

そこで、「標準時制度Time Zone)」が制定され、各国の電信鉄道通信がそれに基づいて動くようになった。

📌 標準時の例

1884年:「国際子午線会議」でグリニッジ標準時GMT)が採用

日本では1888年に**日本標準時JST)**が導入。

(2) 水晶時計電波時計の登場

20世紀初頭、水晶時計クォーツ時計)の登場により、より正確な時間管理可能になった。

さらに、無線電波を使って時刻を同期する「電波時計」が登場し、送受信のタイミングを正確に合わせることができるようになった。

4. まとめ

19世紀通信では、送信者と受信者時間を合わせることが非常に重要だった。

天文観測による時刻測定と、精密時計クロノメーター)での時間保持が基本だった。

電信の発展により、「時報電信」が各都市に送られ、鉄道商業活動活用された。

✅ 「時報ボール」という物理的な目印で時間を知らせる方法も使われた。

✅ 長距離通信では、リレー方式を使い、時間差を考慮して送受信を調整した。

無線通信の発展により、標準時制度が整備され、時間同期の精度が向上した。

20世紀には水晶時計電波時計が登場し、より正確な同期が可能になった。

水晶電波時計登場以前ではけっこう時間にばらつきが出てしまうように思えます、どのくらいの誤差があったのですか?

水晶時計電波時計が登場する前の時間の誤差はどのくらいあったのか?

水晶時計電波時計が登場する以前、19世紀20世紀初頭の時計の精度は、使用する時計の種類や管理方法によって大きく異なりました。

一般的に、秒単位の精度は確保できず、日単位で数秒~数分の誤差が発生することが普通 でした。

ここでは、当時の時計の種類ごとにどの程度の誤差が生じたのかを詳しく解説します。

1. 当時の時計の種類と精度

(1) 天文時計19世紀基準時計

誤差: 1日あたり±0.1秒~1秒

天文台で観測される「正確な時刻」の基準として使われた時計

振り子時計の中でも特に精度の高いもので、気圧・温度変化による影響を最小限にする工夫がされていた。

📌 使用

グリニッジ天文台イギリス

パリ天文台フランス

江戸時代末期~明治日本でも使用明石天文台など)

(2) 精密振り子時計クロノメーター

誤差: 1日あたり±1秒~5秒

主に鉄道軍事科学実験などで使用され、当時としては非常に精度の高い時計

温度変化による膨張・収縮の影響を防ぐため、金属合金で作られた「格子振り子」などの工夫が施された。

📌 使用

鉄道の時刻管理(駅に設置)

軍艦海軍での航行

電信局の時刻同期

(3) 船舶クロノメーター

誤差: 1日あたり±2秒~10

航海中の船では、「正確な時刻」を知ることが経度測定に不可欠 だったため、高精度の「海洋クロノメーター」が使われた。

船の揺れに影響されないよう、振り子ではなくヒゲゼンマイ式の時計使用された。

📌 問題

船上の温度変化により、時間の進みが速くなったり遅くなったりすることがあった。

船員は毎日決まった時間に天測(太陽や星の観測)を行い、誤差を補正する必要があった。

📌 使用

大航海時代探検(ジョン・ハリソンクロノメーター

19世紀蒸気船軍艦

(4) 鉄道時計19世紀後半~20世紀初頭)

誤差: 1日あたり±5秒~30秒

19世紀後半、鉄道が発展すると、各駅の時計を同期する必要が出てきた。

「駅の時刻表示」や「運転士・駅員の携帯時計」は、1日に数秒~数十秒の誤差があった ため、定期的に修正された。

📌 問題

駅ごとに時刻が異なることがあり、誤差が大きいと列車事故の原因になった。

時報電信」を利用して、毎日決まった時間時計修正 することで対応

📌 使用

イギリス鉄道網(グリニッジ標準時採用

アメリカ大陸断鉄道(標準時の導入)

日本鉄道明治時代の鉄道省)

(5) 一般懐中時計腕時計19世紀末~20世紀初頭)

誤差: 1日あたり±30秒~2分

個人が持ち歩く時計懐中時計、後の腕時計)は、気温や振動の影響を受けやすく、精度が安定しなかった。

安価時計は1日に数分ずれることも珍しくなかった。

📌 問題

都市ごとに時刻がバラバラだったため、時計時間が違うことで、約束時間に遅れることもあった。

鉄道の普及により「標準時」を採用する必要が出てきた。

📌 対応

町の時計屋で「正確な時刻」を定期的に修正するサービスがあった。

駅の大時計基準にして、個人時計を合わせる習慣があった。

3. 時間の誤差をどうやって補正していたのか?

当時の時計は1日あたり数秒~数分の誤差が出るため、定期的に「正確な時刻」に修正する作業必要だった。

以下の方法で、誤差を最小限に抑える努力がされていた。

(1) 天文台の時刻を基準補正

各国の天文台が観測した「正しい時刻」を、政府機関電信局が管理

毎日決まった時間に、時刻を修正する習慣があった。

(2) 時報電信電報で時刻を配信

電信技術が発展すると、「正午時報電信」などが送信され、全国の駅・軍・工場銀行などで時計修正

(3) 時報ボール目視による時刻合わせ)

天文台や港湾都市では、大きな「時報ボール」を塔の上から落とし、それを見て時計を合わせた。

どうして逃げることを蒸発っていうんだろ

物理的に蒸発させてる可能性もあるのに

https://togetter.com/li/2512665

マンガゲーム物理メディアを当たり前のように出すのはそろそろやめていいと思うなあ

最初は一律電子版のみ

話題性が出て人気になってから紙の本やディスクを作る

物理メディア出てるなら電子でそれなりな人気を得てるからハズレはほぼ無いって状況のほうがありがたい

anond:20250216153838

計算してから言ってる?

高校物理レベル計算で、自由落下を仮定さら空気抵抗や終端速度は無視すると

先に落ちる人の初速:v0 [m/s]

あとから落ちる人の初速:v1[m/s]

重力加速度: g [m/s^2]

二人が合流する時刻: T [s]

(あとから落ちる人の出発時刻) - (先に落ちた時刻): D [s]

として

v1 = v0 - 1/2 * g * D**2 + g * T * D

v0 = 0とすると

v1 = - 1/2 * g * D**2 + g * T * D

g=9.8で暗算すると(つまり2名の空気抵抗ともにゼロ

T=10,D=1 で v1 約93[m/s]

T=10,D=3 で v1 約250[m/s]

T=10,D=5 で v1 約360[m/s]

となる

ここで空気抵抗も考えて、例えば g=4.0で近似すると

T=10,D=3 で v1 約100[m/s]

T=10,D=5 で v1 約150[m/s]

となる

以上まとめると、暗算でも初速は100[m/s]とか360[m/s]とかの速度が必要になることがわかる

でさ360[m/s]はマッハ1だよ?

そんな速度が人力で出るわけないし、出せたとしても加速度で気絶するか死ぬ

一方でパラシュートとか助かる方法・条件を考え出せば、そりゃ助かる可能性は上がるでしょうよ

ベルの不等式の破れ

ベルの不等式の破れとは?

量子の世界で起こる不思議現象を、小学生にも分かるように説明します!

1. ふしぎな箱ゲーム

AさんとBさんの前に、それぞれ1つずつ箱があります。この箱には**赤・青・緑**の3色のボールが入っています。ただし、Aさんが箱を開けたときに赤なら、Bさんの箱も赤になる、というルールがあります

まり、どちらが開けても **同じ色** のボールが出てきます

2. ふつうルールではどうなる?

もし、このゲームルールが **「ボールの色が最初から決まっている」** なら、どんなに離れていてもAさんとBさんが箱を開けたときに同じ色が出るのは当たり前ですよね。

これは、普通物理の考え方では **「隠れたルール(隠れた変数)」** があると説明されていました。

3. ところが、ふしぎなことが起こる!

実験をしてみると、どうやらボールの色は **「箱を開けるまで決まっていない」** みたいなんです!

さらに、Aさんが箱を開けた瞬間に、Bさんの箱の色もパッと決まる…。

まるで **Aさんが箱を開けたことが、すぐにBさんの箱に影響を与えた** みたいに見えます

4. これが「ベルの不等式の破れ」!

ベルの不等式というのは、

> **「もしボールの色が事前に決まっているなら、こういう確率ボールが出るはず」**

という数学ルールです。

しかし、実験ではそのルールが **成り立たなかった** んです!

まり、 **普通ルールでは説明できないこと** が起こっています

これが「ベルの不等式の破れ」です。

5. じゃあ、どういうこと?

これは、量子力学の考え方とぴったり合います

この不思議性質が、実験によって確かめられているんです!

まり、量子の世界では **私たち直感とは違うルール** で物事が決まるのです。

anond:20250217032638

識別認証コードってなに?

>3. 通信改ざん対策

>(1) 送信者の識別

>各電報には、**送信元の情報識別コード)**を付加し、なりすましを防ぐ仕組みが取られた。例:軍の電信では、送信者の認証コードを含めることで、偽のメッセージ排除

これはどういうことですか?

通信改ざん対策:(1) 送信者の識別

電信通信では、悪意のある第三者が偽のメッセージ送信し、受信者を騙すリスクがありました。

これを防ぐために、**送信者が本物であることを証明する仕組み(識別コード認証コード)**が導入されました。

1. なぜ送信者の識別必要なのか?

(1) なりすまし攻撃リスク

敵国やスパイが偽の軍事命令を送る可能性があった。例えば、**「本日午後3時に攻撃を開始せよ」**という偽の命令を送れば、相手を混乱させることができる。

(2) 本物の送信者を識別する必要

送信者が「本物」であることを確認しないと、受信者メッセージが信頼できるかどうか判断できない。そのため、送信者の識別情報認証コード)を追加し、受信者確認できる仕組みが作られた。

2. 送信識別方法

送信者の識別には、いくつかの手法が用いられました。

(1) 固有の識別コード付与

送信者ごとに 「ユニーク識別コード」 を設定し、電報最後に付加。受信者識別コードをチェックし、本物の送信であることを確認

📌 例(軍事電信識別コード

ATTACK AT DAWN. [CODE: XJ-472]

「XJ-472」が正しい識別コードなら、本物のメッセージ判断

偽の電信を送る者は、正しい識別コードを知らないため、識別される。

(2) 送信者の署名シグネチャー

送信者ごとに 決められた特定の「符号モールス符号パターン)」を入れる ことで、なりすましを防ぐ。

これは現代の「電子署名」のような仕組み。

MESSAGE: MEET AT POINT B

SIGNATURE: -.. .- ... .... (DASH)

送信者の識別符号DASH」がついているため、受信者は本物のメッセージ確認

(3) 事前に合言葉チャレンジレスポンス)を決める

信者送信者に「合言葉」を求め、それが正しく返答されるかで識別 する方法軍事通信スパイ活動で頻繁に使われた。

信者:「送信者の識別確認コードを送れ」

送信者:「認証コードは 'RED FOX'」

信者:「コード一致、通信継続

送信者が事前に決めたコードを送ることで、正しい相手であることを証明

(4) メッセージの中に秘密キーワードを埋め込む

事前に送信者と受信者けが知っている「秘密キーワード」をメッセージに含めることで、改ざんを防ぐ。

COMMAND: ATTACK AT DAWN

SECRET CODE: BLUE SKY

BLUE SKY」というキーワードを知らない者は、正しいメッセージを送れない。

3. 送信識別の発展

送信者の識別技術は、現代の**セキュリティ技術デジタル署名認証コードハッシュ関数)**につながっています

技術 説明

ワンタイムパスワードOTP使い捨て認証コード本人確認

デジタル署名電子認証送信者が本物であることを暗号的に証明

公開鍵暗号方式PKI送信者の識別メッセージ改ざん防止

意味なくない?

識別コード認証コード事態を盗み見されたら意味がないように思えます

例えば

1.ATTACK AT DAWN. [CODE: XJ-472]

を盗み見して

2.STOP ATTACKING. [CODE: XJ-472]

と偽の情報送信されませんか?

識別コード認証コード)が盗み見された場合対策

識別コードをそのまま盗み見されてしまうと、攻撃者が本物のコードを使って偽のメッセージ送信できる という問題がありますリプレイアタック危険性)。

これを防ぐため、以下のような 追加の認証対策 が導入されました。

1. リプレイ攻撃リスク

あなたが指摘したように、単純な識別コード(例:「XJ-472」)を毎回使うと、盗み見された際に敵がそのコードを使って偽の命令を送る ことが可能になります

この問題を防ぐため、コード使い捨てにする、または動的に変化させる 方式が考案されました。

2. 使い捨てコード(ワンタイム認証コード)の導入

識別コードを1回しか使えないようにする(ワンタイムパスワード方式)。

メッセージごとに異なる認証コードを生成し、同じコード再利用できない ようにする。

1回目の通信: ATTACK AT DAWN. [CODE: XJ-472]

2回目の通信: ATTACK AT NOON. [CODE: QL-839]

もし敵が「XJ-472」を盗んでも、2回目の通信ではすでに無効になっている ため、偽のメッセージを送れない。

運用方法

コードを使うごとにリストから消す(ワンタイムパッド方式)。

信者は「すでに使われたコードかどうか」をチェックし、同じコードが2回使われた場合無効とする。

3. チャレンジレスポンス方式

信者送信者に**ランダム質問チャレンジ)**を出し、正しい認証コードを返すことで識別 する。

これにより、過去コードを盗んでも使えない 仕組みになる。

信者:「コード確認する。昨日のコードの次のコードは?」

送信者:「昨日のコードが XJ-472 だったので、今日は QL-839」

信者:「正しい、通信継続

送信者は コードルールシーケンス数学的な計算)を知っているので正しく答えられる。

しかし、敵はルールを知らないため、コードを盗んでも次のコード予測できない。

4. 暗号ハッシュハッシュチェーン)の利用

識別コードハッシュ関数計算 し、毎回異なるコードを生成する。

信者ハッシュの元の計算方法を知っているため、確認可能

送信者:「ATTACK AT DAWN. [HASH: 2A7B3C]」

信者:「前回のハッシュ整合性が取れているので正しい」

敵は「2A7B3C」を盗んでも、次のメッセージでどんなハッシュが使われるか予測できないため、なりすましが困難。

5. 秘密キーワードを埋め込む

メッセージの中に、送信者と受信者けが知る 「秘密キーワード」 を隠しておく。

これにより、敵が単純に識別コードを盗んでも、本物のメッセージを偽造できない。

本物のメッセージ

ATTACK AT DAWN. [SECRET: SKY BLUE]

偽物のメッセージ

STOP ATTACKING. [CODE: XJ-472] ← 本物のコードを使っていても、秘密キーワードがないので偽物と判定。

6. 送信者の「物理認証」(肉声や特定符号

送信者が**個人の特徴(音声、特定モールス符号の癖)**を利用する。

例えば、モールス符号の打ち方のリズムが本人独特のものなら、なりすましが困難。

-.-. --- -.. .  --- ... -.-.-- (CODE OK!)

信者は「この符号の打ち方は司令官の癖と一致する」と判断し、本物と認識

7. まとめ

識別コードが盗まれ場合対策として、以下の方法が使われました:

方法 内容

ワンタイムコード 一度使ったコード再利用不可(盗まれても無効

チャレンジレスポンス信者質問し、送信者が正しい答えを返せるか確認

ハッシュチェーン コードハッシュ化し、予測不能にする

秘密キーワード 送信者と受信者けが知るキーワードを含める

モールス符号リズム 送信者の符号の打ち方で識別

anond:20250217032556

フィルタ回路?

>(4) ノイズ対策

フィルタ回路を追加し、雷や外部ノイズによる誤信号の混入を低減。

フィルタ回路とは何ですか?

1. フィルタ回路とは?

フィルタ回路は、不要ノイズ高周波低周波干渉)を除去し、必要信号だけを通す回路 です。

電信通信においては、雷、誘導ノイズ地磁気変動などによる不要電流カット する役割を果たしました。

2. ノイズの種類と影響

(1) 雷(サージノイズ

雷の影響で強い電圧変動が発生し、電信線に一瞬大きな電流流れる

これがモールス符号の「短点(・)」や「長点(―)」に誤認される 可能性がある。

(2) 他の電信線との干渉クロストーク

複数電信線が並行して走っていると、お互いの信号干渉することがある。

これにより、「H」を送信したつもりが「I」に誤認されるなどのエラーが発生。

(3) 誘導電流(電磁ノイズ

近くに高電圧電線があると、電磁誘導によって不要電流が発生 し、電信信号乱れる

3. フィルタ回路の仕組み

フィルタ回路には**「特定周波数帯の信号だけを通し、それ以外を遮断する」** という働きがあります

これにより、ノイズを除去し、純粋電信信号だけを伝送することが可能になります

(1) ローパスフィルタ(低域通過フィルタ

一定以上の周波数カットし、低周波信号モールス信号)だけを通す。

これにより、高周波ノイズ(雷や誘導電流)が影響しにくくなる。

(2) ハイパスフィルタ(高域通過フィルタ

低周波ノイズ地磁気変動など)をカットし、必要信号だけを通す。

例えば、低い電圧の誤信号地磁気の変化による微弱な電流)を防ぐ。

(3) バンドパスフィルタ(帯域通過フィルタ

モールス信号周波数帯域(例:300Hz~800Hz)のみを通し、それより高すぎる or 低すぎる信号カット

必要範囲信号のみ通すため、誤信号の発生率が大幅に減少。


4. 電信での実装方法

フィルタ回路は、次のように電信システムに組み込まれました。

(1) 受信側にフィルタ回路を追加

モールス電信の受信機の前にフィルタを挿入し、ノイズを除去してから信号を受信する。これにより、オペレーター不要ノイズを聞かずに済む。

(2) グランド(接地)回路の強化

電信線の片側を地面に接続し、雷や外部ノイズを地面に逃がす「避雷回路」 を導入。雷が落ちた際、フィルタを通じてノイズグラウンドに逃し、受信機が誤動作しないようにした。

(3) ツイストペア線の導入

電信線を「ツイストペア(2本の導線をねじる)」構造にすることで、電磁ノイズの影響を減らす。これにより、隣の電信から干渉クロストーク)が大幅に軽減。


5. 現代への応用

フィルタ回路の技術は、現在通信技術にも応用されています

技術 説明

電話回線ノイズフィルタ アナログ電話回線では、低周波ノイズカットするフィルタが使われる。

インターネットルーター 高周波信号だけを通すフィルタを搭載し、データ通信信号品質を向上。

Wi-Fiバンドフィルタ 必要周波数(2.4GHz, 5GHz)だけを通すことで、干渉を防ぐ。

なぜねじる?

電信線を「ツイストペア(2本の導線をねじる)」構造にすることで、電磁ノイズの影響を減らす。

なんでねじるだけでそのようなことが可能なのですか?


ツイストペア線Twisted Pair)の仕組みとノイズ低減の原理

電信線を「ツイストペア(2本の導線をねじる)」構造にすることで、電磁ノイズの影響を減らすことができます

これは、電磁誘導干渉原理を利用した技術で、現在LANケーブル電話回線にも応用されています

1. なぜツイストペアノイズを減らせるのか?

ツイストペア線では、2本の導線をねじることで、外部ノイズの影響を打ち消す効果があります

(1) 外部ノイズの影響を平均化

例えば、電信線の周囲に**外部ノイズ源(電磁波、雷、他の電線の影響)**があるとします。

2本の導線が平行に配置されている場合、片方の導線だけに強くノイズが影響する可能性がある。

しかし、導線がねじられていると、外部ノイズの影響が導線全体で均等になり、結果として平均化される。

(図示:外部ノイズが発生する例)

平行な電線: 外部ノイズが不均等に影響
  ───────────  ← ノイズ(強い影響)
  ───────────  ← ノイズ(弱い影響)
ツイストペア線: ノイズが交互に影響し、平均化
\/\/\/\/\/\/\/  ← ノイズ(平均化)
/\/\/\/\/\/\/\

(2) 電磁誘導の打ち消し

電線流れる電流は、周囲に**磁場電磁波)**を発生させる。

ツイストペアでは、隣接する部分で磁場の向きが逆になるため、互いに打ち消し合い、ノイズが発生しにくくなる。

ワンタイムパッドってなに?

>(2) 乱数表を用いた暗号化

乱数表を使ってモールス符号を変換し、意味を隠す方法が開発された(ワンタイムパッド方式の先駆け)。

ここを詳しく教えてください

モールス電信では、盗聴のリスクを防ぐために暗号化技術が発展しました。その中でも、乱数表を利用した暗号化は、後に「ワンタイムパッド(One-Time Pad)」として発展する重要技術の先駆けでした。

1. 乱数表を用いた暗号化の仕組み

乱数表を使った暗号化は、送信する内容を事前に用意したランダムな数列と組み合わせて変換する方法です。

これは、一度しか使えない乱数を使うことで、解読がほぼ不可能になるという特徴があります

(1) 暗号化の手順

1.送信するメッセージを用意(例:「HELLO」)

2.事前に用意した乱数表を使う

例えば、「HELLO」に対して「37492」という乱数を割り当てる。

3.乱数メッセージを加算して符号

「H(8)+3 = 11」、「E(5)+7 = 12」、「L(12)+4 = 16」……

これを「11 12 16 16 25」として送信

4.受信者は同じ乱数表を持っており、復号する

11-3 = 8(H)」、「12-7 = 5(E)」……として元のメッセージ復元

2. 具体的な暗号化の例

(1) 乱数表の例

文字: A B C D E F G H I J K L M

乱数値: 3 7 4 9 2 5 8 3 6 1 0 4 7

文字: N O P Q R S T U V W X Y Z

乱数値: 2 5 3 9 1 4 7 8 6 2 3 5 0

(2) 送信するメッセージ

HELLO

(3) 乱数適用して変換

H(8)+ 3 = 11

E(5)+ 7 = 12

L(12)+ 4 = 16

L(12)+ 4 = 16

O(15)+ 5 = 20

送信される暗号文は:

11 12 16 16 20

3. 乱数表方式メリット

(1) 非常に強力な暗号化

事前に用意された 完全にランダムな数列 を使うため、乱数表を持っていない第三者が解読することは不可能

暗号文のパターン存在しないため、頻度分析による解読ができない。

(2) 一度しか使えない(ワンタイムパッド)

同じ乱数表を繰り返し使用すると解読されるリスク高まるため、使い捨てにするのが基本。

「ワンタイムパッド(One-Time Pad)」の基礎になった技術

(3) 盗聴対策

たとえモールス符号が傍受されても、受信者が持つ乱数表なしでは意味を解読できない。

4. 乱数表方式デメリット

(1) 事前に乱数表を共有する必要がある

送信者と受信者が 同じ乱数表を持っていないと通信できない。乱数表安全に配布する必要があり、これ自体が盗まれリスクがある。

(2) 一度しか使えない

同じ乱数表を何度も使うとパターンが発生し、解読される可能性がある。通信ごとに新しい乱数表を準備する必要がある。

5. 歴史的な応用

(1) 軍事通信19世紀末~20世紀)

軍隊では、電信の盗聴を防ぐために乱数表暗号採用特に第一次世界大戦第二次世界大戦では、機密電報暗号化に利用された。

(2) ワンタイムパッド(One-Time Pad)の確立

乱数表暗号アイデアは、後に「ワンタイムパッド暗号」として正式確立。これは理論上、絶対に解読不可能暗号方式であり、現在でも**超機密通信政府・軍・外交通信)**に使われている。

6. 現代への影響

乱数表を用いた暗号化は、以下の技術に発展しました:

技術 説明

ワンタイムパッド(One-Time Pad) 完全に安全暗号方式数学的に解読不可能

暗号鍵の生成技術 コンピュータでの乱数生成に応用

現代のエンドツーエンド暗号通信 メッセージごとに新しい暗号キーを使う発想

この仕組みについて、さらに詳しく知りたい部分(例えば乱数表の作り方、実際の軍事暗号の事例、現代暗号技術との関係)があれば、ぜひ質問してください!

どの乱数表つかうの?

乱数表を事前に共有するのは分かったのですが、送信者がどの乱数表を使ったのか分からないので受信者もどの乱数表を使えばいいのか分からなくないですか?

乱数表を事前に共有している場合送信者と受信者はどの乱数表を使うのか?

乱数表を使った暗号通信では、送信者と受信者が同じ乱数表を選んで使う必要があります

これを実現するために、以下の方法が考案されました。

1. 乱数表管理方法

送信者と受信者がどの乱数表を使うかを決める方法には、次のような方法があります

(1) 事前に順番を決めておく

乱数表リスト」**を事前に作成し、「1番目の乱数表 → 2番目の乱数表 → 3番目の乱数表」という順番で使用する。

送信者も受信者も、現在通信で 何番目の乱数表を使うのかを把握しておけば、同じものを使える。

1. 乱数表A(2024/02/17用)

2. 乱数表B(2024/02/18用)

3. 乱数表C(2024/02/19用)

2月17日送信する場合乱数表A を使用

2月18日送信する場合乱数表B を使用

送信者と受信者が 同じスケジュールに従って進めば、どの乱数表を使うべきか分かる。

(2) メッセージの中に乱数表識別番号を埋め込む

暗号文の先頭や末尾に、乱数表識別番号を入れておく。

信者識別番号を見て、対応する乱数表を使って復号する。

例(識別番号方式

暗号文:「12-48-93-55-02 (ID: 23)」

送信者が乱数表ID: 23」を使った場合、受信者は 「乱数表23」を選んで復号する。

(3) ワンタイムパッドの冊子を使用

事前に物理的な冊子を作成し、ページ番号を基準使用

例えば、通信のたびに1ページずつ破棄しながら進むことで、送信者と受信者が同期できる。

1ページ目:乱数表A(1回目の通信

2ページ目:乱数表B(2回目の通信

3ページ目:乱数表C(3回目の通信

使用したページは破棄することで、再利用を防ぐ(安全性が向上)。

(4) 日時を基準にする

例えば「2024年2月17日」のメッセージには、事前に決めた「2024/02/17用の乱数表」を使用

信者も同じルールで進めば、乱数表自動的に同期する。

2月17日乱数表 A

2月18日乱数表 B

2月19日乱数表 C

送信者と受信者カレンダーを共有していれば、追加の情報なしで同期が可能


(5) 数字放送ナンバーズステーション)の活用

スパイ軍事通信では、「数字放送」と呼ばれる短波ラジオ放送を利用し、乱数表識別情報を事前に送る方式が使われた」。

ラジオで**「本日キーは56」と送れば、受信者は「乱数表56」を使用する**ことができる。

2. 乱数表管理安全

一度使用した乱数表は必ず破棄し、再利用しない(ワンタイムパッド方式)。

乱数表が盗まれると危険なので、軍事スパイ通信では 使用後に物理的に燃やす(焼却処分) こともあった。

3. まとめ

送信者と受信者が同じ乱数表を選ぶ方法

事前に順番を決めておく(1回目の通信乱数表A、2回目→乱数表B)

メッセージ内に乱数表識別番号を含める(例:「ID: 23」を記載

ワンタイムパッドの冊子を作り、ページ番号順に使う

日付ごとに対応する乱数表を使う(例:2024/02/17乱数表A)

ナンバーズステーションのような方法で、事前に識別情報を伝える

識別認証コードってなに?

>3. 通信改ざん対策

>(1) 送信者の識別

>各電報には、**送信元の情報識別コード)**を付加し、なりすましを防ぐ仕組みが取られた。例:軍の電信では、送信者の認証コードを含めることで、偽のメッセージ排除

これはどういうことですか?

通信改ざん対策:(1) 送信者の識別

電信通信では、悪意のある第三者が偽のメッセージ送信し、受信者を騙すリスクがありました。

これを防ぐために、**送信者が本物であることを証明する仕組み(識別コード認証コード)**が導入されました。

1. なぜ送信者の識別必要なのか?

(1) なりすまし攻撃リスク

敵国やスパイが偽の軍事命令を送る可能性があった。例えば、**「本日午後3時に攻撃を開始せよ」**という偽の命令を送れば、相手を混乱させることができる。

(2) 本物の送信者を識別する必要

送信者が「本物」であることを確認しないと、受信者メッセージが信頼できるかどうか判断できない。そのため、送信者の識別情報認証コード)を追加し、受信者確認できる仕組みが作られた。

2. 送信識別方法

送信者の識別には、いくつかの手法が用いられました。

(1) 固有の識別コード付与

送信者ごとに 「ユニーク識別コード」 を設定し、電報最後に付加。受信者識別コードをチェックし、本物の送信であることを確認

📌 例(軍事電信識別コード

ATTACK AT DAWN. [CODE: XJ-472]

「XJ-472」が正しい識別コードなら、本物のメッセージ判断

偽の電信を送る者は、正しい識別コードを知らないため、識別される。

(2) 送信者の署名シグネチャー

送信者ごとに 決められた特定の「符号モールス符号パターン)」を入れる ことで、なりすましを防ぐ。

これは現代の「電子署名」のような仕組み。

MESSAGE: MEET AT POINT B

SIGNATURE: -.. .- ... .... (DASH)

送信者の Permalink | 記事への反応(2) | 03:26

anond:20250217032216

中継局リレー)ってなに?

中継局リレー)の仕組みを教えてください


電信通信において、距離が長くなると電流が減衰し、信号が弱くなる問題が発生しました。この問題解決するために開発されたのが 「リレー(中継器)」 です。

リレーは、弱まった電流を利用して新しい電流を作り、信号を増幅して次の区間へ送る装置 です。ここでは、リレーの仕組みを詳しく説明します。


1. リレーの基本構造

リレーは以下の主要な部品構成されています

(1) 電磁石

入力から微弱な電流流れると、電磁石作動 する。これにより、リレー内部のスイッチ(接点)がONになる。

(2) リレー接点(スイッチ

磁石の磁力でスイッチが閉じる(ON)と、新たな強い電流流れる。つまり、弱い信号トリガーとして、新しい電流を発生させる。

(3) 新しい電源

リレー独立した電源 から新たな強い電流供給。これにより、入力された信号と同じ内容の信号を、次の区間へ強い電流で送り直す。

2. 仕組みの動作

(1) 最初信号が到達

送信者が電鍵を押すと、最初電流電信線を流れる。ある程度の距離を伝わるが、電流が弱くなってくる。

(2) リレー作動

微弱な電流でも、リレー内の電磁石が反応し、スイッチONにする。このスイッチが閉じることで、別の強い電源から新しい電流供給される。

(3) 強化された信号が次の区間

こうして、新しい強い電流が再び電信線を流れ、次の中継局へ向かう。

(4) 次のリレーで再び増幅

このプロセスを繰り返し、最終的に受信者まで信号を正確に伝える。


3. 具体例

例えば、ニューヨークからシカゴモールス信号を送る場合

ニューヨーク送信(電鍵が押され、電流流れる

100km地点のリレー電流を受信し、スイッチONにして新しい電流を送る

200km地点のリレーで再び電流を増幅

300km、400km……と繰り返し、中継局を通じて信号シカゴへ到達

この仕組みにより、電流が減衰することなく、数千km距離でも通信可能になった。

4. リレーの発展と改良

(1) ジョゼフ・ヘンリーの電磁リレー(1835年)

アメリカ科学者ジョゼフ・ヘンリー が1835年に 電磁リレー を開発。これにより、長距離通信可能になり、モールス電信実用化を加速。

(2) 自動リレー発明(後期)

初期のリレーは 手動で監視する必要があった が、後に 自動リレー が開発され、より効率的信号を増幅できるようになった。

(3) デジタル通信への応用

現在ルーターネットワーク中継装置リピーター) の基本原理は、電信リレーと同じ。弱いWi-Fi信号を「Wi-Fi中継機」で増幅するのも、リレーの応用例。

リレー回路図や実際の装置動作原理について、さらに詳しく知りたいことがあれば教えてください!

リレー回路図や実際の装置動作原理について、さらに詳しく教えてください


リレーは、弱い電流を用いて新しい強い電流を流すスイッチ役割を果たします。これは、電磁石スイッチを組み合わせた**電磁リレー(Electromagnetic Relay)**と呼ばれるもので、モールス電信の長距離通信可能しました。

(1) 基本的リレー回路

リレーの基本構成は以下のようになっています

+-----------+     +---------------------+
| 送信者   |     |     リレー          |
| (電鍵)   |-----| コイル (電磁石)     |
|         |     | +-----+              |
|         |     | |     |              |
|         |     | | ON  |----(新しい電流)------>
|         |     | |     |              |
|         |     | +-----+              |
+-----------+     +---------------------+

左側の電鍵 を押すと、最初の微弱な電流コイル流れる

コイル(電磁石) に電流流れると磁力が発生し、スイッチONになる。

スイッチON になることで、右側の新しい強い電流が流れ、次の区間信号が送られる。

2. リレー動作の詳細

(1) 通常状態電流なし)

磁石には電流が流れていない → スイッチはOFF(開いている)。このため、新しい電流は流れず、次の電信区間信号は送られない。

(2) 電鍵が押される(電流流れる

送信者が電鍵を押すと、最初の微弱な電流リレーの**コイル(電磁石)**に流れる。電磁石作動し、磁力が発生する。磁力によって、リレー内部の**可動接点(スイッチ)**が引き寄せられ、スイッチONになる。新しい強い電流が流れ、次の電信区間信号が送られる。

(3) 電鍵を離す(電流が止まる)

送信者が電鍵を離すと、最初の微弱な電流が止まる。電磁石の磁力が消える。バネの力でスイッチが元のOFF状態に戻る。新しい電流も止まり信号送信が停止する。この動作モールス符号の「短点(・)」や「長点(―)」に対応して行われる。


3. 具体的な回路図

以下に、リレー動作を示す簡単回路図を示します。

+------[ 送信電源 ]------+  
|                          |  
|     +------(電鍵)-------+  
|     |                    |  
|     |  +---+             |  
|     |  |   |             |  
|     |  | 電磁石 (コイル) |  
|     |  |   |             |  
|     |  +---+             |  
|     |    |               |  
|     +----|---------------+  
|          |  
|          |      (新しい電流)  
|          +-------(リレーの接点)-----> 次の中継局  
|  
+------------------------------+  

動作説明

電鍵を押すと、電磁石電流が流れ、磁力が発生する。

磁力によってリレースイッチONになり、新しい強い電流流れる

これにより、次の中継局モールス符号が伝わる。


4. さらに高度なリレー技術

(1) 多段リレー

距離通信では、1つのリレーだけでは不十分な場合がある。リレーを数段配置し、それぞれの区間信号を増幅して送ることで、より遠距離まで通信できる。

(2) 自動リレー

初期のリレーは手動監視必要だったが、後に自動的に信号を増幅・再送信する装置が開発された。


5. リレー技術の応用

リレー技術は、電信だけでなく、さまざまな分野で活用されています

応用技術 説明

電話交換機 自動的に回線接続する技術20世紀初頭)

鉄道信号システム 線路信号機を自動制御する

コンピュータ(初期) 1940年代の初期のコンピュータENIACなど)はリレー回路を使用

インターネット通信 ルーターネットワークスイッチの基礎原理リレーの発展形

リレー手動で監視するってなぜ?

「初期のリレーは 手動で監視する必要があった が、後に 自動リレー が開発され」

どうして初期のものは手動で管理する必要があったのですか?


1. 初期のリレーの仕組みと制約

初期の電磁リレーは 完全に自動化されておらず、手動による監視と調整が必要 でした。その理由は以下の通りです。

(1) リレー信頼性が低かった

リレーの電磁石スイッチ接触不良が発生しやすかった。初期のリレー機械的部品(バネや接点)が摩耗しやすく、定期的に点検と修理が必要だった。電磁石コイルが熱を持つと誤動作することがあり、手動でリレー動作確認する必要があった。

(2) 信号品質チェックが必要だった

初期の電信システムでは、信号が途中で弱くなったり、歪んだりする ことがあった。そのため、オペレーターが受信したモールス信号確認し、誤った場合は手動で再送 する必要があった。

(3) 送信ミス修正

送信者が誤ってモールス符号を打った場合、誤った信号がそのまま伝わる。中継局オペレーターが異常に気づいた場合、手動で通信を止めるか、修正を行う必要があった。

(4) 外部ノイズ気象の影響

初期の電信回線は 雷や静電気の影響を受けやすく、誤信号が発生 することがあった。手動で信号確認と調整を行い、不要ノイズを取り除く作業必要だった。

2. 手動管理の具体的な作業

(1) 信号監視

中継局には 電信オペレーターが常駐 し、受信したモールス符号確認 した。もし信号不明瞭だった場合、手動で「再送リクエスト」を送ることがあった。

(2) 手動でリレーメンテナンス

磁石の調整 や 接点の清掃 を行い、正常に動作するように点検リレー動作が鈍い場合は、手動でスイッチを切り替えて信号を送り直すこともあった。

(3) 送信ミスの訂正

誤った信号が送られた場合オペレーターが正しい信号を手動で再送することが求められた。例えば、長距離通信で「HELLO」と送るつもりが「HELO」になった場合オペレーターが気づいて修正することもあった。

3. 自動リレーの登場

(1) 改良された電磁リレー

19世紀後半になると、より高精度なリレー接触不良が少なく、信号を正確に増幅する装置)が開発される。これにより、手動での監視必要性が減少 し、自動化が進んだ。

(2) 自動リレーの導入

1870年代以降、手動監視なしで信号自動的に増幅・転送できるリレー が登場。これにより、遠距離電信通信が大幅に効率化され、オペレーター負担が軽減 した。

中身見えちゃうのでは?

なるほど、今まで聞いた電磁電信機の仕組みだと以下の問題点があるように思えます

これらに対してどのような対策が行われましたか

通信信頼性が低い

通信の中身を盗み見されてしま

通信改ざんされてしま


電磁電信機を用いた通信には、以下のような問題点がありました:

通信信頼性が低い(ノイズ信号の減衰による誤送信

通信の盗聴リスク第三者通信の内容を盗み見できる)

通信改ざんリスク(悪意のある第三者が偽のメッセージを送る)

これらの問題に対し、当時の技術者たちはさまざまな対策を考案し、電信安全性信頼性を向上させました。各問題ごとに詳しく見ていきます


1. 通信信頼性向上(誤送信ノイズ対策

(1) 信号増幅(リレーの導入)

リレー(中継器) を設置し、電流が弱くなっても強い電流に増幅することで信号劣化を防いだ。これにより、長距離通信可能になり、信号の誤送信が減少した。

(2) 絶縁技術の向上

初期の電線は裸の鉄線を使っていたため、雨や湿気による信号漏洩問題だった。絶縁体(ゴム、ガタパーチャ樹脂)を使った電線が開発され、信号の安定性が向上した。

(3) 再送リクエストの仕組み

確認信号ACK)を導入し、受信側が「正しく受信した」ことを送信側に伝える仕組みが生まれた。もし確認信号が送られなかった場合送信者は**再送信(Retransmission)**を行った。

(4) ノイズ対策

フィルタ回路を追加し、雷や外部ノイズによる誤信号の混入を低減。ツイストペアケーブル電線ねじることで外部ノイズの影響を減らす技術)が導入された。

2. 通信の盗聴対策

(1) 暗号化の導入

初期の電信は 誰でもモールス符号を解読できるため、盗聴が容易 だった。

軍や政府は、機密情報を送る際に**「コードブック方式」**(事前に決めた符号表を使う)を採用

例:「KING → ZR3」、「ATTACK → 7Y2」 のように変換する。

ヴィジュネル暗号(Vigenère cipher) のような多段暗号を使うことで、簡単には解読できない仕組みを導入。

(2) 乱数表を用いた暗号化

乱数表を使ってモールス符号を変換し、意味を隠す方法が開発された(ワンタイムパッド方式の先駆け)。

(3) 独自電信コード

企業政府機関は**専用の電信コードプロプライエタリコード)**を使用し、外部の人間が解読できないようにした。例:「A」「Q」送信する など、独自ルール採用

3. 通信改ざん対策

(1) 送信者の識別

電報には、**送信元の情報識別コード)**を付加し、なりすましを防ぐ仕組みが取られた。例:軍の電信では、送信者の認証コードを含めることで、偽のメッセージ排除

(2) 受信者による検証チェックサム方式の原型)

チェックサム(Checksum)の原型となる手法が登場し、受信した電報の正しさを検証できるようになった。例:「メッセージ文字数送信前後で照合する」方式

(3) 秘密キーワードを利用

軍や企業通信では、電報最後に**「秘密キーワード」**(合言葉)を入れ、受信者けが本物のメッセージ識別できるようにした。例:「ATTACK AT DAWN, CODE: BLUE」 → 「BLUE」を知っている者のみが本物と判定。

(4) 二重送信冗長性の確保)

重要通信は二重に送信し、内容が一致していることを確認する方法採用された。もし二つの電報の内容が異なっていれば、受信者改ざん可能性を疑うことができた。

(3) 再送リクエストの仕組み

確認信号ACK)を導入し、受信側が「正しく受信した」ことを送信側に伝える仕組みが生まれた。もし確認信号が送られなかった場合送信者は**再送信(Retransmission)**を行った。

ここを詳しく教えてください


1. 基本的な流れ

電信における「確認信号ACK/NACK)」の仕組みは、以下のような流れで機能しました。

1.送信者がモールス符号を送る

例:「HELLO」を送信

2.受信者信号を解読し、正しく受信できたか判断

もし正しく受信できたら → ACK確認信号)を送信。もし誤っていたら → NACK否定応答)を送信し、再送を要求

3.送信者がACK/NACKを受け取る

ACK(「了解」)を受け取ったら、次のメッセージ送信NACK(「もう一度送ってください」)を受け取ったら、同じメッセージをもう一度送信


2. 詳細な動作

(1) 正しく受信された場合ACKが返る)

送信側(A)から受信側(B)へ「HELLO」のメッセージを送る場合

送信者(A) → → → HELLO → → → 受信者(B)
                         ↓
                         ACK了解!)
                         ↓
送信者(A) → → → 次のメッセージ

(2) 受信エラーが発生した場合NACKが返る)

送信者(A) → → → HELLO → → → 受信者(B)(ノイズ発生)
                         ↓
                         NACK(聞き取れませんでした!)
                         ↓
送信者(A) → → → HELLO(再送)
                         ↓
                         ACK了解!)
                         ↓
送信者(A) → → → 次のメッセージ

3. 具体的なモールス符号による確認信号表現

実際の電信では、ACK/NACKのために次のような符号が使われました。

(1) ACK確認信号

モールス符号:「R」または「OK

「R」(・-・)は「Received」の略で、「正しく受信した」の意味

OK」(--- -・-)が使われることもあった。

(2) NACK(再送要求

モールスPermalink | 記事への反応(1) | 03:25

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