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2025-02-15

ラーメン屋やけど客離れヤバい。値上げしたら底辺デブ常連共が来なくなった

2024年に発生した「ラーメン店経営事業者倒産負債1000万円以上、法的整理)は72件にのぼった

 

原材料コストなどが高騰する一方、「ラーメン1杯=千円の壁」に代表される価格転嫁の難しさで板挟みとなり、閉店を余儀なくされたケースが多くみられた。

 

ラーメン価格は値上げが続くものの全国平均700円を下回る水準が続いている。安い日常食のイメージがなお根強く、トッピングなしで1杯あたり1000円を超えると客足が遠のくといわれるほど「適正価格」の形成が難しいことも、利益確保が年々困難化する要因となっている。

2021-03-23

まりイキってないコンサルと一緒に仕事をしたときの話

イキりまくってるコンサルにクソムカついたという話が出てたので、そのついでに自分の話もしてみたい。

から数年前、自分担当していた企業の業績が急激に悪化し、再建支援(これは表向きの理由、真の目的債権保全)のため自分がそこへ出向することとなった。

年商数百億円規模の会社銀行借入も百億円近くある企業なので、管理体制はそれなりに構築されているのだろう、そう思っていたのだが実際には酷い有り様であった。

社内の情報共有は全く成されていない、損益管理決算を締めてみるまで分からない(月次で試算表は作っているが、進行基準ではなく完成基準なので全く参考にならない)

資金繰り管理すら行われていない、「月末の不足分は銀行の当座借入枠で調整」という中小企業でよくある典型的パターンとなっていた。

「このままではとても自力再建など出来ない」と気づいた私は、危機感能力も全くないプロパー社員指導しながら、社内管理体制の構築に努めた。

出向から1年が経過し、それなりに社内の管理体制が整い、月次の損益管理資金繰り管理もそれなりに形になってきた。

その結果、「決算を締めてみて大赤字が判明する」という幼稚園レベルから決算を締める前に大赤字だと分かる」という小学校低学年レベル進化することが出来た。

そして私は遅まきながらようやく悟ることが出来た。

今私がやっていることは高血圧の人に対して「毎日血圧を測定しましょう」と言っているに過ぎないのだと。

毎日血圧を測れば高血圧だということは分かるが、測定したからといって血圧が下がるわけではない。

リアルタイム赤字認識しようが、決算を締めて認識しようが赤字赤字しかならないのだ。

ベンチからの指示は「とりあえずもう少し続投」であったが、私は「どうやったって自力再建は無理なんで、そろそろ敗戦処理を送り込んで貰えませんかね」と強く要請

そしてここでようやく本題である「あまりイキってないコンサルの人たち」が登場することとなった。

私の想像しかないが、所謂イキり系コンサルIT系システム系に多いのではないかと思う。

経営改善コンサル事業再生コンサルと比べると、システムコンサル歴史が浅いのでイキり系が産まれやすい土壌でもあるのだろう。

私が一緒に仕事をすることとなった人たちは「事業再生コンサル」であり、弁護士公認会計士・元銀行員といった顔ぶれであった。

ネット上でイキる意識高い系コンサルと違い彼らはみな紳士的な対応であったが、逆にその丁寧さが私には慇懃無礼に見えて仕方がなかった。

彼らの登場により、私の業務についても次のステージへ進められることとなった。

プロパー社員たちに知られることが無いよう、一日中別室でコンサルたちと事業DD財務DDを行い企業清算価値査定した。

当社は3つある事業部のうち、製品製造を行っている2事業海外との競争に晒され赤字垂れ流し状態

しかし幸いなことに、一番規模の小さいメンテナンス事業部だけがコンスタント黒字を計上していた。

法的整理を行い担保物件等を処理した場合、百億近くある融資のうち回収出来るのは1割未満。

一方で、大幅なリストラを行い黒字事業部だけを新会社に移し、今後10年間で返済可能な借入を背負ってもらうとなると3割程度は回収可能

この試算結果を受けて、経済合理性観点から再生可能である判断された。(ここで再生不可能判断されれば破産するしか手はない)

ちなみに事業再生系のコンサル費用は本当にアホかというくらいに高い。

各種資格保有者ばかりということもあるが、当初3ヶ月の契約で3000万円。

そしてここから半年かけて行う事業リストラ再生計画策定解雇された従業員再就職支援等の費用として5000万円請求された。

(費用ほとんどが彼らの人件費であり、駄目元で値下げ交渉したところすぐに5~10%値引いてくれた。にしても利益率高すぎじゃね?)

ここまで書いていてふと思い出したのだが、そんな彼らにも少しだけこちらをイラっとさせる癖があった。

会話の中でとにかくやたらと良く分からない横文字ビジネス用語を使いたがるのである

リストラについては一律にやると優秀な人から抜けるリスクがあります。まずは経営陣でバイネームリスト作成してください」

(バイネーム売名行為の仲間みたいなものか?)

増田さん、これだとアップルトゥアップル比較にならないですよ」

(あっぷあっぷる?りんごが溺れてあっぷあっぷるなのかな…)

スポンサー候補先とはNDA締結してExclusiveでの交渉になりますね」

(DeNApixiv交渉?)

彼らとの会話にときたま苛々させられながらも、Google翻訳の力を借りて再建に向けた作業は着々と進みつつあった。

法的整理と異なり私的整理基本的には迷惑をかけるのは金融機関だけなのだが、法的拘束力が無いのでこの調整が一番難航する。

高い費用をかけてコンサルを導入する理由は、この対金融機関折衝を乗り切るためといっても過言ではない。

債権放棄額の妥当性、再生計画蓋然性について、各金融機関を納得させるための資料作りに関しては彼らの能力は非常に高い。

まあ高いコンサル費用払ってるんだから当然といえば当然なのだが、彼らは凄まじいスピード計画報告書を作り続けた。

私が出向してきて3年が経過したところで、ようやく事業再生手続がひと段落した。

黒字事業と借入の一部を新会社移管したうえで、旧会社銀行団が債権放棄を行ったのち清算

1000名以上いた従業員も8割以上が解雇となり、人材引き受けの協力を得られた他企業転籍したり、転職支援サービスを利用して転職したりしていった。

そうして私もようやく長い任務から解き放たれ、出向元へ復帰することが決まった。

コンサル会社との契約もここで終了となったので、慰労を兼ねて私はコンサルチームのメンバー最初最後飲み会へ行くこととなった。

私としては3年間という短い期間だったとはいえ、一時は同僚だった人たちの大半をリストラするという後味の悪い仕事が完結したということもあり目一杯呑みたい気分だった。

しかし残念ながらコンサルの人たちは飲み会の場ですらもスマートであり、1杯目だけはアルコールだが2杯目からは皆ソフトドリンクへ切り替えていた。

「恐らくこの後もビジネスホテルに帰って他の仕事をしたり、自己啓発したりするのだろうな」と思っていると、予想通り飲み会は開始からきっかり2時間で終了。

まだまだ飲み足りない私を残し、コンサルたちはタクシーに乗り込み帰ってしまった。

一人残されてしまった私は「憂さ晴らしデリヘルにでも行くか」と考えた。

しかし私はすぐに反省した。リストラされ再就職先も決まっていない従業員大勢いる。

そんな状況で呑気に風俗に行くなど道義的に許されることではない。自分よりももっと辛い状況の人は大勢いるのだ。

デリヘルに行くことは断念し、私は駅前レンタルショップアダルトDVDを借りることで手早く性欲を満たすこととした。

帰宅後、風呂に入ったあとでDVDを入れたのだが「このDVD再生できません」というエラーメッセージが出てしまった。

記録面が汚れているのかな…と思いティッシュで綺麗に拭き取ってみたが、何度やっても読み取りエラーが出てしまう。

これではやむを得ない、やはり最初からこうするべきだったなと思い私はデリヘル店へと電話をかけた。

再生出来ないのであれば、発散(破産)するしかないよな」と呟きながら。

2021-02-12

とある地方書店員リストラ

自分の勤務先は某地方都市を中心に展開する書店で、ピーク時の年商は300億円を超えていたので、国内でも大手の部類であったと思う

しかし、今年1月末に新会社への事業譲渡と大幅な規模縮小を発表し、自分リストラされることとなってしまった

(今と同名の新会社設立し、そこに事業従業員の一部を引き継ぎ商号も従来のままなので、表向きは何も変わらない)

出版不況大手ECサイトの台頭で町の個人書店が一掃され、大手書店も苦戦が続く中、当社は書籍販売からの脱却を進め、規模拡大と多角化経営推し進めていった

「どこの本屋も苦境だけど、うちは書籍以外も手広くやっているからなんとか黒字が出せてるんだな」と当時は勘違いしてしまっていた しかし世の中そんなには甘くない

書店と併設してDVDCDレンタルをやっていたが当然そこではレンタル専業の大手などと競合する(サブスクの普及でレンタル業界も苦戦が続く)

本やゲーム買取等のリサイクル事業も展開していたが、規模でいけばブックオフに敵うわけがない

VRゲームがみんなで楽しめるネットカフェなんていうのも新規出店していたが、既にアミューズメント業界は飽和状態利益など生み出せるわけがない

書籍販売以外にも収益源となる柱をつくる!と言いながら、いくつものレッドオーシャンに飛び込んでいき結果として甚大な被害を出してしまっていたのである

ではなぜ赤字を垂れ流しながらも事業規模の拡大を図ることが出来たのだろう 会社側は公式には認めていないが粉飾決算が行われていたことはほぼ間違いない

(色々な関係者から聞いた話を総合すると、粉飾は数十年以上に渡って行われており、規模も数十億円レベルなので非常に悪質な粉飾である)

ここから自分の推測であるが、経営陣が事業規模の拡大を推し進めたのは「新事業による黒字化」ではなく「粉飾決算を隠すため」がメインの目的であったのだろうと思う

PL(利益計算書)の粉飾は比較簡単で売上を水増しするか、経費を過少計上するかだけでいい 問題なのはBS(貸借対照表)の方だ

PLで利益を水増しすればBS純資産の部の繰越利益剰余金が増えるので、左右をバランスさせるためには資産を増やす負債を減らすかしかない

負債の部は銀行借入を過少計上(簿外債務)させるとして、資産の部で計数操作可能な項目はどれか

預金はすぐに銀行にバレるので論外、建物土地固定資産固定資産台帳の提示を求められるとアウトなので、行きつくのは「売掛金」か「棚卸資産」となる

当社は書店なので基本的には現金商売売掛金は発生しない そこで棚卸資産(在庫)を過大計上するわけだが、店舗数が一定なのに在庫けが膨らめば当然怪しまれる

それを隠すため新規出店を続けたわけだ 更にいえばゲーム買取トレーディングカード買取をはじめたのも同じ理由だと考えている

在庫操作粉飾決算で一番多い手口なので、銀行も念入りに分析する 銀行から一般的書店比較して月商対比で在庫が多くないですか」と聞かれた際に、

新規出店したので在庫も増えた」「書籍だけじゃなくてゲームトレカ在庫もあるから」「書籍在庫はいつでも取次に返本可能から不良化することはないよ」と逃げることが出来る

今までに出店したことがなかった他の地方積極的に出店したのも、他のエリア地方銀行から資金調達可能にするためという裏の目的もあったのだろう

そうこうして自転車操業を続けていたわけだが、粉飾にはいずれ限界がくる 当社にとっての限界点は2019年6月であった

店舗において注文した書籍が納入されないというトラブルが発生

会社側は顧客に対して「平成から令和への元号切り替えがうまくいかず、発注システム不安定となっている 正常化には時間がかかる」という説明を行ったが噴飯ものである

町の個人書店ならいざ知らず、年商数百億円規模の書店からの注文がゼロだったら当然のことながら出版取次から取い合わせが来る

会社説明は全くの出鱈目で、「資金繰りに窮し出版取次への5月末の支払が遅延したため、当社の経営危機を察知した出版取次サイドが出荷を全て止めた」というのが事実である

このままでは書籍の入荷が出来ず営業が続けられない、万策が尽きた経営陣はついに取引銀行を集めたバンクミーティングで全てを白状…という流れとなった

その後は銀行団と会社側の間で1年半に渡る懸命の調整が続いた

地元エリアを中心に数十店舗を展開する書店がいきなり倒産し全店舗閉鎖するのでは、地域に対する影響が大きすぎるので、会社側は私的整理による事業再生を目指した

しかしながら、単なる経営悪化ならまだしも長年に渡る悪質な粉飾決算が行われていたのは事実なので、銀行側も容易には応じない

※【解説 私的整理法的整理の違いについて】

私的整理銀行借入のみに限定した債務カット可能なので、納入業者等に迷惑をかけることがありません そのため事業価値を毀損せず再生を図ることが可能です

但し法的整理と異なって法的な拘束力がないため、全債権者(ここでは全取引銀行)の同意必要となります(同意を得られないまま法的整理に移行するケースも有る)

一方で法的整理裁判所手続きを進めるため、債権者過半数から同意を得られれば再生手続可能となります

但し銀行借入だけでなく、商品仕入先に対する買掛金など一般的商事債権債権カット対象となるため、事業継続に支障が出る場合があります(現金先払いでないと仕入が出来なくなるなど)

当社の場合は、最終的に国内大手レンタルチェーン店大手家電量販店スポンサーとして新会社出資経営参加することとなったので、なんとか全銀行の承諾が得られた

しかし新たに策定された再生計画には不採算店舗を中心とした店舗の閉鎖と人員の削減が当然のように織り込まれていた

自分が勤めていた店舗も残念ながら閉鎖対象となり、そして面談の中で自分削減対象人員となっていることも伝えられた

「このまま会社倒産すれば全社員が路頭に迷うことになる 大変申し訳ないが事業存続のためなので理解して欲しい」と言われてしまうと、承諾せざるを得なかった

会社として生き残るため多少の出血は止む無しという判断をするのは当然のことだろう

最終出社日退職にかかる色々な手続きを終えると私は定時に会社を出た

私と同様に本日付で退職する同僚と個人的に送別飲み会を開いて会社愚痴でも言い合いたい気分ではあったが、新型コロナ流行る中で居酒屋に行くことはやはり抵抗がある

まっすぐに帰宅し一人で晩酌を済ませた私は気晴らしにデリヘルを呼んでみることにした

過去に何度か呼んだことがあるお店のサイトをチェックすると、好みのタイプ女の子が居たのですぐに電話で連絡をした

先客が居たので待つこと約2時間、とても明るくてかわいい女の子がやってきた

普段関西店舗風俗店に勤務しているが、今はコロナの影響で客足が激減しており、コロナの影響があまりない地方都市出稼ぎに来ているのだという

シャワーを浴びて照明を暗くし、私と彼女は布団の上で楽しいひとときを共有した

試合終了後、まったりとしていると彼女が急に謝ってきた

「ごめん 布団汚しちゃった 予定日はまだ先だったのに ほんとにごめんね」 見ると敷き布団に少しだけ血が付いている

私は笑いながらこう答えた 「気にしないでいいよ 整理に出血はつきものからね」

 
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