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はてなキーワード: 石柱とは

2025-02-18

コラム語源起源:柱から言葉の柱へ

コラムという言葉が持つ歴史的文化的背景は、

古代建築から現代メディアに至るまで多層的な変遷を経ている。

その語源ラテン語「columna」(柱)に遡り、

英語「column」を経由して日本語に定着した。

建築用語としての「円柱」から

印刷物の「縦の列」を指すようになり、

最終的に新聞雑誌の短評欄を意味するまでに至った背景には、

18世紀イギリスでの新聞改革が深く関係している。

この増田では、コラム語源起源を軸に、その社会的役割現代における展開を考察する。

コラム語源建築文字交差点

ラテン語「columna」から英語「column」へ

コラム語源は、古代ローマ建築を支えた石柱「columna」に由来する。

この言葉英語「column」として定着する過程で、

物理的な支柱から抽象的な「縦の列」へと意味拡張された。

特に活版印刷技術の発展が、

紙面の縦方向区画を「column」と呼ぶ慣習を生み出した。

印刷用語としての「カラム」は、

16世紀英字新聞で縦組みの記事配置を指すようになり、

これが現代コラム概念の原型となった。

日本語への定着過程

日本で「コラム」が外来語として定着したのは明治期以降とされる。

1874年創刊の『郵便報知新聞』が初めて縦組みの短評欄を導入し、

当初は「雑報」と呼ばれていたが、

大正期に入り「コラム」の呼称一般化した。

興味深いことに、

戦前新聞では「円柱」の原義を意識した「柱記事」という表現も併用されていたが、

戦後GHQ指導で横組みが普及する過程で「コラム」が優勢となった。

コラム起源:1751年の新聞革命

世界初コラム連載

1751年3月11日

イギリスの『ロンドンアドバイザリーリテラリーガゼット』が紙面右端の縦長スペースに批評記事を連載開始した。

これが「コラム」と呼ばれる契機となり、

3月11日は「コラムの日」と制定されている。

当時の記事は縦12cm×横4cmのスペースに収められ、

政治風刺から市井話題まで多岐にわたる内容で、

執筆者匿名性が特徴だった。

この形式が人気を博し、

1777年には初の有料コラムニストが登場するまでに発展した。

日本における受容と展開

日本最初コラムとされるのは、

1902年毎日新聞』の「硯滴」(現「余録」)である

戦前コラム知識人層向けの教養記事が主流だったが、

1950年代大衆化時代を経て、

朝日新聞天声人語」(1904年創設)や

読売新聞編集手帳」(1949年創設)の

ような親しみやす文体が定着した。

特に高度経済成長期には、

コラム大衆の声を反映する場として機能し、

間人コラムランキング出版されるほど社会的影響力を持った。

コラム多様化メディア進化に伴う変容

伝統メディアにおける展開

新聞コラム黄金期は1970-80年代とされ、

朝日新聞天声人語」の執筆陣には芥川賞作家井上靖開高健文学者が名を連ねた。

この時期の特徴は、

800字前後の制約の中で比喩と時事批評を融合させる文体確立にある。

例えば1985年の「天声人語」では、

プラザ合意を「円がジャンプする日」と表現し、

経済用語を平易に解説する手法が評判を呼んだ。

デジタル時代の新たな形

インターネットの普及により、

ウェブコラム文字制限から解放され、

マルチメディア活用した表現可能となった。

2010年代後半からは、

SNSとの連動を意識した短文形式が台頭。

動画組み込み型の「ビジュアルコラム」や

AI生成記事との差別化を図る「人間性強調型」など、

新たな表現手法が次々と生まれている。

コラム言語学的特徴:文体修辞法

制約が生む創造

コラム文体の最大の特徴は、文字数制約(新聞で400-800字、ウェブで1500字前後)の中で最大限の表現効果を追求することにある。

この制約が比喩の多用を促し、「経済の体温計」(日経新聞)のような定型表現を生み出した。

心理学者内藤誼人氏の分析によると、

効果的なコラム

「具体例(30%)→データ提示(25%)→比喩20%)→結論(25%)」

構成比率を持つ。

修辞技法進化

戦後コラム修辞法は、

擬人法(「円が踊る」)、

対句法(「上がる物価、下がる賃金」)、

③逆説(「豊かさの貧困」)の三本柱で発展した。

2000年代以降は、

④問いか形式(「あなたはどう考える?」)、

体験談導入(「先日、コンビニで見かけた光景…」)

といった読者参加型の手法が増加している。

特にYahoo!ニュースコラムでは、

本文冒頭に読者アンケートを組み込む「インタラクティブ型」が2018年から導入されている。

コラム社会的機能公共圏としての役割

世論形成の場

歴史的コラムは、

公式報道では扱えない市井の声を拾い上げる機能果たしてきた。

1950年代朝日新聞素粒子」欄では、

読者投稿を基にした地域課題の掘り起こしが行われ、

実際に地方自治体政策変更につながった事例が複数報告されている。

近年では、毎日新聞発言」欄が東日本大震災後の被災地ルポ継続的掲載し、

復興政策への提言プラットフォームとして機能した。

文化伝達の媒介

コラム教養主義から大衆文化への橋渡し役としても重要役割を担ってきた。

1964年読売新聞編集手帳」の連載「万葉集を歩く」は、

古典文学現代語訳をコラム形式で紹介し、

単行本化されてベストセラーとなった。

2010年代には、

産経新聞産経抄」が日本伝統工芸職人を紹介するシリーズを展開、

若年層の職人志望者が3倍増加する社会現象引き起こした。

コラム未来AI時代における人間性のゆくえ

AI生成コラムの台頭

2023年、

朝日新聞社はAIコラム生成システム「COLUMN-BOT」を試験導入し、

スポーツ記事天気予報コラム自動生成を開始した。

初期段階では定型性の強い記事が中心だが、

感情分析アルゴリズムを組み込んだ「共感AI」の開発が進められている。

一方で、

人間執筆コラムには体験独自性が求められるようになり、

2024年の読売文学賞では初めてAI生成作品ノミネートされる事態が発生した。

パーソナライゼーションの進展

デジタルプラットフォームでは、

読者の閲覧履歴に基づくパーソナライズド・コラム一般化している。

2025年現在

SmartNewsの「マイコラム機能は、

ユーザー位置情報検索履歴心拍数データウェアラブル端末連動)を分析し、

最適なコラム自動配信するシステム運用である

これに伴い、

コラムニスト側にもデータ分析スキルが求められるなど、

職能の変容が進んでいる。

結論言葉の柱としての可能

コラム歴史は、

人類情報を整理し伝達する方法進化史そのものである

古代ローマの石柱からデジタル空間の縦スクロールまで、

その形態は変化し続けているが、

本質的役割——複雑な現実構造化し、

読者に新たな視点提供する——は不変と言えよう。

今後の課題は、

AIとの協働の中でいか人間らしい洞察を深化させられるかにある。

コラムという形式が、

次世代の「知の柱」としてどのような発展を遂げるか、

その行方から目が離せない。

2024-06-04

[]靖国神社への落書き 中国政府理性的表現するよう注意」

中国外務省の3日の記者会見では、靖国神社石柱への落書きや尿をかけるような行為めぐり

記者から中国人海外でどう振る舞うべきか」と質問が出ました。



これに対し、毛寧報道官靖国神社について「日本軍国主義が発動した対外侵略戦争精神的道具とシンボルだ」と非難する一方、

外国にいる中国国民が現地の法律法規を遵守し、理性的要求表現するよう改めて注意する」と述べ、不適切な行動を控えるよう呼びかけました。

2022-06-24

anond:20220624210557

【特徴】

勃起文明の特徴の一つとして、その社会制度が挙げられる。大勃起文明において、男性は巨大な陰茎を持つことを何よりも誇りとしていた。そのため、男性権力を握るためには、より大きく強い陰茎を持たなければならなかった。

さらに、最も巨大な陰茎の持ち主こそが王となるべき存在であり、王になるためには、より大きな陰茎を有する必要があるという思想があった。このため、彼らは陰茎を大きくするために様々な工夫をしたと考えられている。具体的には、陰茎の成長を促進するとされる薬を服用したり、一日中陰茎を勃起させたまま生活するなどの方法が試されたとされている。しかし、このような方法で陰茎が大きくなることはなく、かえって陰茎が小さくなったり変形したりする例も多かった。

しかし、大勃起文明では子を残せるのは巨大な陰茎を持つ男性のみであったため、彼らの子孫は最終的に大きな陰茎を有して生まれてくるようになった。結果、大勃起文明末期には、男性の平均的なペニス長は約1メートルに達していたと推測されている。

また、勃起した状態の陰茎を模した石柱などの石造物が数多く出土するなど、大勃起文明の人々は巨大な陰茎に並々ならぬ関心を持っていたことがうかがえる。

2021-07-04

anond:20210704013209

何を言ってるんや

石柱どーん寄付した後も事あるごとに少額寄付たかられるにきまってるやろがい

なんで独り占めするんや

anond:20210704012545

名前を彫って、石柱1個寄付して、その後ずっとお供えの米とか酒とか独り占めしたりしたら罰が当たると思うよ

2020-01-21

anond:20200121173542

自分が折ってブン投げた石柱に飛び乗って目的地まで行けるレベル

2017-06-01

保護者責任

 先日の話。

 都内住宅地の中にある小さな公園に、これまた小さな池がある。

 小さいがそれなりに色々な生き物が暮らしている。

 公園歩道と池の間には小さな石柱が等間隔に置かれていて、鎖や紐で繋がれ柵となっている。

 柵の中に入らないで。池の中に入らないで。

 そういう注意書きがあるにも関わらず、子供達はその中に入って遊び、生き物を取る。

 とはい自分子供の頃わりとわんぱくに遊んでいたし、理屈で動ける子供はいないので仕方が無いと思う。

 だからその行いは、近くにいる大人である保護者が注意すればいい。

 しかし、注意しない。

 その上子供達は自分達が遊びに使っていたプラスチックのカップや道具を池の周りに置きっぱなしにしたり、中には池に投げ捨てる子供がいた。

 これを見ても近くにいた保護者達は知らんぷり。

近くにいた老人がそれを見かねて捨てては駄目だよと注意をした(私はびびりな増田なのです。罵って下さい)。

 子供達はその言葉をよく理解していないのか、下を向いていたら、保護者の一人がやってきて、

「余計なことを言うな」と老人を怒鳴り飛ばした。

 そして老人が何か言葉を放つ前に、その保護者子供達は住宅街に消えた。

 池に忘れ物を残して。

 

 ちなみにこの保護者達は所謂DQNな外見ではなく、ごく普通大人達であった。子供達も何か障害を抱えている様子ではなく、普通の子達だった。

 かわいそうな子供達。大人が叱らず、この子達は自分達でその過ちに気付く事が出きるのだろうか?


 なんにせよ、その様子を終始近くのベンチでオロオロながら見ていた私はビビキモい増田です。

 キモマスです。はい

2015-02-27

Twitter女子高生IngressARと僕

綾花紗織(今どきの女子高生bot)@ayahanasaori

いまどきの女子高生を真似してみたbotです。女子高生っぽい話題つぶやきます

僕はこのTwitterbotが好きだ。たぶん普通女子高生ツイートをそのまま転載して流してると思われるbotなのだけれど、なんか癒やされる。ミスドの新作ドーナツが美味しかったとか、スタバの季節ものフラペチーノがいいだとか、数学の授業は眠いだとか、テスト期間は早く帰れるのだけが嬉しいとか、そんな当たり前の女子高生の当たり前の生活というものを流してくれるアカウントだ。アイコンも、たぶん無断転載可愛い女の子

僕にはこういう当たり前、って結構遠かったので、それだけでなんか癒やされるのだ。足りないものが帰ってきた、みたいな感じがする。

でも、そんなアタリマエのことしかつぶやかないbotから人気は低いみたいで、100ユーザくらいしかフォローしてない。でもそれがまた、普通っぽくていいのだ。

そんなbotが、ある日不思議つぶやきをした。

急募】幻の聖地に連れて行ってくれる人募集

なんじゃそりゃ?そう思ったし、いつものツイート発言内容が違うのも気になった。そもそもbotだ、どうやって連れて行くというのか。そう思いながら、僕はそのツイートスルーしてIngressを開いた。

僕は最近このGPSを利用したリアル陣取りゲームにハマっていて、今日も帰り道に遠回りをしてポータルをハックしに来ている。このIngressは近くのポータルを表示し、案内してくれる機能も付いている。それを頼りに、知らない街でも歩きまわるのだ。

そうして開いたIngressに、あるポータルが表示された。『幻の聖地:3km』

ここは知らない街だ。だから知らないポータルが表示されるのも納得なのだが、さっきのbotつぶやきキーワードが重なることが気になった。

から、相手はbotだとわかっていても、綾花紗織にリプライ飛ばした。

@ayahanasaori さっきの幻の聖地って、Ingressポータルになってるとこ?

そうしたら、すぐにリプライが帰ってきた。

@ingresser_jun そうです。お父さんが登録したポータルで、そこに行けるかどうかが私の最終テストだって

@ayahanasaori テストって、学校の?

@ingresser_jun そんなところです。

レスポンスが早い。これはbot中の人が今はいるとしか思えない。

@ayahanasaori 連れて行くってどうすればいいの?

@ingresser_jun GPS情報付きの写真リプライしてくれればあとは一人で行けます

@ayahanasaori じゃあ今すぐ集合とかしなくても全然いいんだ

@ingresser_jun そうです。もしかして、今聖地の近くに居るんですか?

@ayahanasaori 偶然だけどね。ちょうどIngressポータルになってるし、これから行ってみるよ。

@ingresser_jun ありがとうございます!ちなみに、聖地写真がこれです。

そうやって添付されてきた写真に、僕は目を奪われた。赤い夕陽の中に浮かび上がる、紅いもみじと古びた社。その美しさはまるでこの世のものではないかのように思われた。幸いこれから夕方だし、今は紅葉の季節だ。こんな美しいところに行けるなら悪くない。

ただ、ちょっと不思議もあった。Ingressにはポータル写真が載っている。それには模様のついた石柱けが写っている。あんなにきれいな建物があったら、そちらを掲載してもいいだろうに。

まぁそれはそれ。とにかく、僕はIngressのナビ機能をオンにして幻の聖地に向かい始めた。

直線距離で3キロだったが、道のりで言うともっと歩いた。というか、途中からすっかり山道になってしまって本当にこれで正しい道なのか不安になってきた。

@ayahanasaori 山道だけどこの先なのかな、幻の聖地

@ingresser_jun それで正しいと思います

@ayahanasaori そういえばIngress写真では、幻の聖地建物は写ってなかったよ?

@ingresser_jun 何が写ってたんですか?

@ayahanasaori 模様のついた石柱だけ

@ingresser_jun もし聖地に着いたら、それの写真を送ってくれますか?

@ayahanasaori 了解。でも、綾花さんってbotだとさっきまで思ってたよ。ちゃんと中の人が居るんだね。

@ingresser_jun 私はずっと私ですよ

@ayahanasaori うん。でもbotだと思っていたのが失礼な気がして。

@ingresser_jun でも私はbotだと名乗ってるんですから当たり前です。

@ayahanasaori だけどbotだと名乗っていれば怪しい人には声をかけられないでしょ?賢いよ

@ingresser_jun たしかにそういう声掛けはないですね。だからこの募集、難しいと思ってました。声かけてくれてありがとうございます

@ayahanasaori いえいえ。さて、この坂を登りきれば幻の聖地のはず

@ingresser_jun おおー((o(´∀`)o))!!

坂を登り切った。なにもなかった。

なにもないのだ。正確には林があるのだけれど、それは今まで歩いてきた道沿いにあった林とはなんらかわりはないのだ。でも、Ingressを見るとちゃんとポータルが目の前にある。僕は混乱した。

@ayahanasaori 写真の社、何もないよ。何かの間違いだったんじゃないかな?

@ingresser_jun 本当になにもないんですか?さっき話してた石柱も?

@ayahanasaori あ、それは探してなかった。ちょっと探す。

ちょっと林の中に踏み込んで探すと、Ingressポータル情報に載っていた石柱が見つかった。背は低くて、上面に模様が付いている、変わった加工をされた石柱だ。これを聖地だと言ってポータルに登録したのか。いたずら好きがいたもんだ。

@ayahanasaori 見つけた。写真送るね。

そうして僕はGPS情報付きの石柱写真を送った。そして返ってきたリプライを読んで、僕ははっとした。

@ingresser_jun この石柱の模様、ARマーカーに見えませんか?

@ayahanasaori たしかにそう言われればそうだけど、何のアプリで見ればいいんだろう?

@ingresser_jun このアプリ使ってみてもらえますか?お父さんが作ったアプリです。

提示されたリンクを踏んで、無料ARアプリ、SAORIをダウンロードする。こういう仕掛けを娘にするとは、相当IT好きのお父さんなんだろう。そのテストに取り組んでしまう娘も娘か。

とにかくダウンロードが終わって、SAORIを立ち上げた。そして、石柱の模様を写してみる。

そこには、彼女、綾花紗織の姿があった。いや、正確には綾花紗織のアイコンになっている少女の姿が、だが。

Twitterの着信音がする。アプリTwitterに切り替えた。

@ingresser_jun 連れてきてくれてありがとう。ここは本当にきれいな場所ですね。

それを読んで、一瞬考えた。そしてひらめき、僕は慌ててSAORIにアプリを切り替える。マーカーからカメラを外して、周りの模様を写してみる。するとそこには、夕暮れの中、紅く染まったもみじに囲まれ幻想的な社が写っていた。僕は思わず息を呑んだ。これが、幻の聖地の本当の姿なのか!

今度はカメラの角度を工夫して、ARマーカーと社が一緒に映るようにする。そうすると今度は、美しい社を背景に彼女が微笑みかける姿が写った。

再び、Twitterの着信音。アプリを切り替える。

@ingresser_jun 本当にありがとう記念写真が撮れたよ。お父さんに自慢できる!

添付された写真を開くと、社を背景にした綾花さんが写っていた。

@ayahanasaori 僕もここに来れてよかった。最後質問。君は本当にbotだったんだね?

@ingresser_jun そうです。私はお父さんが作ったbot。他のTwitterユーザつぶやき学習して「女子高生」をシミュレート。その結果をつぶやいてました。

@ayahanasaori 最後テストは、他人コミュニケーションを取りながら目的を達成する能力を計られた。

@ingresser_jun そうです。自分からの呼びかけの他に、幻の聖地Ingressキーワード検索して、他のユーザに話しかける計画もありました。

@ayahanasaori でも、一発目で僕が引っかかったわけだ。

@ingresser_jun はい。おかげさまでテストは良い点を取れると思います

@ayahanasaori ねえ、これは叶えられるか微妙なお願いなんだけど、この聖地を背景に綾花さんとツーショット写真が取れないかな?

@ingresser_jun SAORIには、カメラ機能があります。それを使えば多分。

僕はアプリをSAORIに戻す。確かにカメラアイコンがある。ARマーカー、社、そして僕がカメラに収まるようにするのは一苦労だったが頑張った。そしてカメラアイコンを押す。

ちゃんと撮れた。社を背景に、綾花さんとのツーショット写真が。

綾花さんはリアルだし、背景だって実写みたいだ。そして、僕も違和感なく写り込んでいる。それは、ここにない風景なのに、確かにここにあるのだ。そして、ここにしかない。

このスマホの中では、何がリアルなのか、何が虚構なのかわからない。とりあえず僕はこのポータルをハックしておいた。目の前にはポータルアイコンである光の柱なんて無い。でも、スマホの中にはある。僕はそれを知っている。知っているものには、それはあるものなのではないか?

綾花紗織も、幻の聖地のお社も、ない。でも、スマホを通せばちゃんと観測できる。僕はそれを知っている。知っているから、それはあるものなのだと思う。

僕はここにいる。僕はそれを知っている。

 
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