はてなキーワード: オペレーターとは
Amazonからポストへの配達が完了したとの連絡があった。しかし、マンションの郵便受けを確認しても何も入っていない。鍵をかざしても宅配ボックスも何も反応しない。
メールを何度確認しても配達完了となっており、いよいよ噂の誤配というものが自分の身にも起きたことに気づく。
Amazonならこういう場合の対応慣れてるんだろうなと思っていたが、案の定すぐに「配達完了になっているのに届いていない」というオプションを見つけた。
「そうだよ、これこれ」と思いオプションを選ぶと、どうもよく分からない。
再配達依頼の電話番号は見つけたので、その電話番号に試しにかけてみて自動音声の言うままに追跡番号を入れたところ、「その番号は再配達を受け付けてません」と自動音声で言われガチャ切りされた。
「確かに配達済みになってるから再配達は受け付けてないよな」とは思いつつ、電話番号載せてるのはテメェじゃねえかと、この時点でだいぶ苛立ちが募ってきた。
そこから色々探した結果、お客様サポートの「サイトの不具合」からいくと人間と話せることが分かった。難易度高すぎるだろ、魔界村か。
オペレーターには比較的早く繋がったが、ここまでくるのに1時間は経っており、自分の声が苛立っていることに気がつき、自己嫌悪を感じた。
「違うんだ、俺はあなたにじゃなくて、質の悪い配達員を安く使い倒し、オペレーターと話させまいとするAmazonという仕組みに怒っているのだ」と言いたかったが、オペレーターはまるで自分がミスしたかのように申し訳なさそうな声で謝罪してくれた。
そこからは首尾よく進み、本当に受け取っていないことを証明する必要もなく、すぐに返金の手筈が整い、その点は良くも悪くも流石Amazonだと思った。
「受け取ってないことが本当だということを確認するコストだったり、配達員を教育するコストよりは結局これが安上がりなんだろうなー」とは思うものの、大量消費のシステムに自分が食い込まれてるような居心地の悪さを感じる出来事だった。
「可愛い女の子が沢山出てきてUIのかっこいいゲーム」というリクエストにお答えして、おすすめのゲームをいくつか挙げてみます!スマホゲームを中心に、ビジュアルとUIの両方が優れたものを厳選しました。
『原神』 (Genshin Impact)
概要: オープンワールドRPGで、可愛い女の子キャラが多数登場。キャラクターデザインが美しく、個性的なスキルやストーリーが魅力。
UIの特徴: 洗練されたメニュー画面と直感的な操作性が特徴。カラフルでスタイリッシュなデザインが目を引きます。
プラットフォーム: iOS、Android、PC、PS4/5など。
『アークナイツ』 (Arknights)
概要: タワーディフェンスゲームで、魅力的な美少女オペレーターがたくさん登場。シリアスな世界観と可愛さが絶妙にマッチ。
UIの特徴: ミリタリー風のクールなインターフェースで、情報が整理されていて使いやすい。ダークトーンがカッコよさを強調。
『ブルーアーカイブ』 (Blue Archive)
概要: 学園を舞台にしたRPGで、可愛い女学生キャラが勢ぞろい。ほのぼのした日常とバトルが楽しめます。
UIの特徴: ポップでモダンなデザインに、学校の黒板風の要素が組み込まれていておしゃれ。操作もシンプルで快適。
『崩壊:スターレイル』 (Honkai: Star Rail)
概要: ターン制RPGで、宇宙を舞台に可愛い女の子を含めた多彩なキャラが活躍。『原神』の開発元が手掛けた作品。
UIの特徴: 未来的で洗練されたデザインが特徴。UIアニメーションも滑らかでかっこいい。
『プリンセスコネクト!Re:Dive』
概要: アニメ調の美少女たちが織りなすRPG。ストーリーとキャラの掛け合いが楽しい作品。
UIの特徴: 明るく可愛らしい雰囲気ながら、シンプルで見やすいレイアウト。バトル中のエフェクトもスタイリッシュ。
これらのゲームはどれも可愛い女の子がたくさん登場しつつ、UIが使いやすくデザイン性にも優れています。好みのジャンルや雰囲気で選んでみてください!どれか気になったものがあれば、ぜひ試してみてね。
グリエルモ・マルコーニ(Guglielmo Marconi)は、1895年に無線電信(Wireless Telegraph)を開発し、電線を使わずに電信信号を送ることに成功しました。
これは、現在の無線通信(ラジオ、Wi-Fi、携帯電話)の基礎となる技術です。
無線電信は、従来の「電線を使った電信」ではなく、電磁波(無線電波)を利用してモールス符号を遠距離に送信する技術です。
📌 仕組みの概要
空中を伝わる電波が受信機に届く。
電波を発生させる装置。 火花放電を利用した「火花送信機(Spark Gap Transmitter)」を使用。 アンテナ(長い導線)から高周波の電波を放射。
(2) アンテナ
電波を空間に送信・受信するための導線。 送信側では「電波を発射」、受信側では「空中の電波を拾う」役割。
(3) 受信機(検波装置)
電波を電流に変換し、モールス符号として認識する装置。 コヒーラ検波器(Coherer Detector)を使用し、電波が届くと回路が閉じる仕組み。
送信者が「短点・長点」の信号を打つスイッチ。 送信機(火花送信機) → アンテナ → 空間(電磁波) → アンテナ → 受信機(コヒーラ) → モールス符号
オペレーターがモールス電鍵を押す。火花送信機が高電圧を発生し、空気中に放電(火花)を発生させる。電流の急激な変化により、高周波の電磁波が発生し、アンテナから放射される。空中を伝わる電波が、遠くの受信機へ届く。
(2) 受信のプロセス
アンテナが空中の電波をキャッチ。コヒーラ(Coherer)が電波の到達を検知し、回路を閉じる。回路が閉じると、音を鳴らす装置や印字装置が作動し、モールス符号として記録。
火花送信機は広い周波数帯域で電波を発生するため、干渉が多かった。後に「連続波発信機(Continuous Wave Transmitter)」が開発され、安定した周波数の電波を送信できるようになった。
(2) 受信機の感度が低い
初期のコヒーラは感度が悪く、弱い電波を検出できなかった。後に「鉱石検波器」「真空管検波器」が開発され、感度が向上。
電波は直進するため、地球の丸みにより遠距離では通信できない。大出力の送信機を作ることで距離を伸ばし、後に「短波通信(電離層反射)」が発見され、長距離通信が可能に。
確かに、腕木通信(視覚)、電信(電流)、電話(音声電流)は、情報が「物理的な経路(旗、電線)」を通って伝わるので直感的に理解できます。
しかし、無線通信は「何もない空間を通して情報が伝わる」ため、当時の人々にとっては非常に不思議な現象 でした。
では、マルコーニはいったいどのようにして「無線で情報を伝えられる」と思いついたのか?
これには、19世紀の科学的発見と、マルコーニ自身の独自の発想と実験が深く関わっています。
マイケル・ファラデー(Michael Faraday, 1791-1867) が「電磁誘導(電流が磁場を生み、磁場が電流を生む)」を発見。
ジェームズ・クラーク・マクスウェル(James Clerk Maxwell, 1831-1879) が、電気と磁気が一体となり「電磁波」として空間を伝わることを理論的に証明(マクスウェル方程式)。
変化する磁場は、空間に電場を生み出し、これが波のように広がる(電磁波)。
電磁波は、空間を光の速さで伝わる!(これが「無線通信」の理論的な基盤)
ハインリヒ・ヘルツ(Heinrich Hertz, 1857-1894) は、実験で電磁波が空間を伝わることを証明。
火花放電を利用し、アンテナから発生した電磁波が遠くの受信アンテナに到達する現象を観察。
これにより、「電磁波は実際に空間を伝わる」ということが確かめられた。
マルコーニは、ヘルツの「電磁波は空間を伝わる」という実験結果を知り、「これを使えば、電線なしで信号を送れるのでは?」と考えた。当時、電信技術はすでに確立されていたが、長距離の通信には膨大な電線が必要だった。マルコーニは、「電磁波が電線の代わりになるのでは?」と考え、無線でモールス符号を送る実験を開始した。
ヘルツの実験では、電磁波の伝達距離はわずか数メートルだった。しかし、マルコーニは「電磁波はより遠くまで届くはずだ」と考え、アンテナを改良しながら距離を延ばす実験を行った。
マルコーニの工夫
地面を使って電波を反射させる(アンテナの片方を地面につなげることで、電波の伝達距離を増やす)
こうした工夫により、無線電信の距離は 数百メートル → 数キロ → 数百キロ へと延びていった。
1895年、マルコーニは数キロメートルの無線通信に成功。そして、「この技術を使えば、大西洋を越えても通信できるのでは?」と考えた。
イギリス(コーンウォール) → カナダ(ニューファンドランド)間(約3,500km)で通信実験を実施。
予想に反して、電波が地球の曲面を越えて届いた!(電離層反射の効果)
マルコーニは、マクスウェルの理論(電磁波)とヘルツの実験(電磁波の伝達)を応用し、通信技術として確立させた。
(2) 実験と改良を重ねた
アレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell)は 1876年 に電話(Telegraphy)を発明しました。
彼の電話機は、音声を電気信号に変換し、電線を通じて遠くの相手に伝える技術 を採用していました。
ベルが発明した最初の電話機は、次の4つの主要な部品で構成されていました。
(1) 送話器(マイクロフォン)
ダイアフラム(振動板) が音声を受け取り、それに応じて磁場が変化し、電気信号を発生させる。
(2) 受話器(スピーカー)
送話器から送られた電気信号を受け取り、ダイアフラム(振動板)を振動させて音を出す。
(3) 電線(回路)
送話器と受話器をつなぐ導線。
音声を電気信号として送る。
(4) 電源
ベルの電話機では、音声がどのように電気信号に変換され、相手に伝わるのかを順番に見ていきます。
(1) 音声を電気信号に変換(送話器)
振動板の動きが、磁石とコイルを通じて電気信号に変換(誘導電流の発生)。
音の強さに応じて電流が変化する(音の波形が電気の波形に変換される)。
電信と異なり、振幅が連続的に変化するアナログ信号として送信。
(3) 電気信号を音に変換(受話器)
受話器に電気信号が届く。
話し手の電話機 受け手の電話機 +------------+ +------------+ | 送話器 (Mic) |----電流---->| 受話器 (Spk) | | (振動板) | | (振動板) | | 電磁コイル 電磁コイル | +------------+ +------------+
話し手の声 → 送話器の振動板が振動 → 電流の変化 → 受話器の振動板が振動 → 受け手の耳に届く
ベルの初期の電話機には、いくつかの課題があり、徐々に改良されました。
(1) 音量が小さい
初期の送話器は電流の変化を生み出す力が弱く、音量が小さかった。改良版では、**カーボンマイクロフォン(エジソンが開発)**を採用し、より大きな音量が得られるようになった。
長距離では信号が減衰し、音が聞こえにくくなる問題があった。改良として、中継器(リピーター)を導入し、信号を増幅する技術が開発された。
(3) ノイズが多かった
初期の電話はノイズが入りやすく、雑音が多かった。ツイストペアケーブルを使用することで、外部ノイズの影響を減らす工夫がされた。
伝送方法 音の波をそのまま電気信号化 点と線(短点・長点)で伝送
ノイズ耐性 弱い(ノイズに影響を受けやすい) 強い(ノイズがあっても判読可能)
アレクサンダー・グラハム・ベルが1876年に電話を発明するまで、技術的に多くの課題がありました。当時の技術では、音声を電気信号に変換し、遠距離に伝えるという試みは非常に難しく、いくつもの障害がありました。
ここでは、当時の主な技術的難しさと、それを克服するための工夫について解説します。
問題点
モールス電信は単純なON/OFF(デジタル信号)で通信可能だったが、音声は連続的(アナログ信号)なため、より複雑な制御が必要。
既存の電信技術を応用できず、新しい「送話器(マイク)」の発明が不可欠だった。
解決策
電磁誘導の原理を利用し、振動板(ダイアフラム)が動くことで磁場を変化させ、電気信号を生み出す方式を考案。
ベルは「音波の波形をそのまま電流の強弱として送る」という方式を採用し、モールス符号とは異なる「連続波」を用いた。
問題点
電信線はモールス符号のON/OFF信号に最適化されており、音声のような連続信号をうまく伝送できなかった。
電磁誘導によるノイズ(外部の電線の干渉)の影響を受けやすかった。
解決策
ツイストペア線(ねじった2本の電線)を導入し、電磁誘導ノイズを軽減。
強い電流を使うと信号が増幅されるため、当初は電池を使用して電流を供給。
後に、**中継器(リピーター)**を設置し、信号を増幅する技術が開発された。
問題点
送話器(マイク)で電気信号を作れたとしても、それを「音」として再生する技術が未発達だった。
当時のスピーカー技術では、音が小さすぎる、または歪んでしまう問題があった。
解決策
受話器にも磁石と振動板(ダイアフラム)を利用し、電流の変化に応じて振動板を動かし、音を発生させる方式を採用。
これは「電磁スピーカー」の原型であり、現在のスピーカー技術にもつながる発明となった。
4. 音質の確保(音がこもる・聞こえづらい)
問題点
初期の電話では、送話器(マイク)の性能が低く、音質が悪かった。
声が小さくなりがちで、相手に聞こえづらい。
電信線を使っていたため、高音(高い周波数)の音が減衰しやすかった。
解決策
より感度の高い送話器(カーボンマイク)を開発(エジソンが改良)。
電話専用の伝送線を設計し、音声信号の損失を最小限に抑える工夫をした。
問題点
モールス電信は「一方通行」の通信方式だったため、双方向での同時通信(送話と受話を同時に行う)技術がなかった。
送信と受信を切り替えながら話す方式では、自然な会話が難しかった。
解決策
電話機に送話器と受話器を両方備えることで、双方向通信を可能にした。
問題点
初期の電話は「2台の電話機を1本の専用線で直結する方式」だったため、複数の相手と通話する仕組みがなかった。
解決策
電話交換機(手動オペレーター)を導入し、中央の交換局を介して接続する方式を考案。
これにより、どの相手とも接続できる電話ネットワークが誕生した。
問題点
外部ノイズの影響を受けやすく、会話がクリアに聞こえないことがあった。
解決策
より良い絶縁素材(ゴム・布巻き線)を導入し、電信線の品質を向上。
8. まとめ
音を電気信号に変換できない 振動板+磁場の変化を利用(電磁誘導)
ベルが直面した技術的な課題は、現代の通信技術にも応用されています。
結論から言うと、初期の電話では電信線(モールス電信用の線)を流用しようとしたが、音声を伝えるには適していなかったため、後に専用の電話線が開発された という流れになります。
つまり、当初は電信線と電話線はほぼ同じだったが、技術的な問題を解決するために、電話専用の回線が整備されていった ということです。
信号の種類 デジタル(ON/OFF) アナログ(連続的な波形)
主な使用方式 モールス符号(短点・長点) 音声を電気信号に変換して送る
周波数帯域 低周波(数Hz~100Hz程度) 300Hz~3,400Hz(音声帯域)
信号の伝達方法 単純な電流のON/OFF 連続的な振幅変化(アナログ)
使用する導線 銅線や鉄線(単線が多い) 導電率の高い銅線(撚線も使用)
電話が発明された当初、すでに世界中に張り巡らされていた「電信線」を使って音声通信を試みました。しかし、以下の技術的問題が発生しました。
電信線は「電流を流す・流さない」のシンプルな制御 でモールス信号を送ることに特化していた。
しかし、音声は連続的な波(アナログ信号) であり、単純なON/OFFではなく、電流の強弱や波形の細かい変化を伝えなければならない。
電信線では、音声信号の細かい変化がうまく伝わらず、歪みや減衰が発生した。
しかし、電信線は低周波(数Hz~100Hz程度)を前提に設計されていたため、高周波成分が減衰し、声がこもってしまう。
そのため、電話の音質が悪く、遠距離になるとほとんど聞き取れなくなった。
(3) 電信線はノイズに強いが、音声通信ではノイズの影響が大きい
モールス電信では、「カチッカチッ」という信号を判別するだけなので、多少のノイズがあっても問題なかった。
しかし、音声通信では、外部ノイズが入ると会話が成立しなくなる。
初期の電信線は「鉄線」が多く使われていたが、鉄は電気抵抗が大きいため、音声信号の伝送には不向きだった。
また、電信線は1本の単線が多かったが、電話線ではツイストペア線(ねじった2本の線)を使い、ノイズを低減する工夫が求められた。
>フィルタ回路を追加し、雷や外部ノイズによる誤信号の混入を低減。
フィルタ回路とは何ですか?
1. フィルタ回路とは?
フィルタ回路は、不要なノイズ(高周波・低周波の干渉)を除去し、必要な信号だけを通す回路 です。
電信通信においては、雷、誘導ノイズ、地磁気変動などによる不要な電流をカット する役割を果たしました。
2. ノイズの種類と影響
(1) 雷(サージノイズ)
雷の影響で強い電圧変動が発生し、電信線に一瞬大きな電流が流れる。
これがモールス符号の「短点(・)」や「長点(―)」に誤認される 可能性がある。
複数の電信線が並行して走っていると、お互いの信号が干渉することがある。
これにより、「H」を送信したつもりが「I」に誤認されるなどのエラーが発生。
近くに高電圧の電線があると、電磁誘導によって不要な電流が発生 し、電信信号が乱れる。
3. フィルタ回路の仕組み
フィルタ回路には**「特定の周波数帯の信号だけを通し、それ以外を遮断する」** という働きがあります。
これにより、ノイズを除去し、純粋な電信信号だけを伝送することが可能になります。
一定以上の周波数をカットし、低周波信号(モールス信号)だけを通す。
これにより、高周波ノイズ(雷や誘導電流)が影響しにくくなる。
低周波のノイズ(地磁気変動など)をカットし、必要な信号だけを通す。
例えば、低い電圧の誤信号(地磁気の変化による微弱な電流)を防ぐ。
モールス信号の周波数帯域(例:300Hz~800Hz)のみを通し、それより高すぎる or 低すぎる信号をカット。
(1) 受信側にフィルタ回路を追加
モールス電信の受信機の前にフィルタを挿入し、ノイズを除去してから信号を受信する。これにより、オペレーターが不要なノイズを聞かずに済む。
(2) グランド(接地)回路の強化
電信線の片側を地面に接続し、雷や外部ノイズを地面に逃がす「避雷回路」 を導入。雷が落ちた際、フィルタを通じてノイズをグラウンドに逃し、受信機が誤動作しないようにした。
(3) ツイストペア線の導入
電信線を「ツイストペア(2本の導線をねじる)」構造にすることで、電磁ノイズの影響を減らす。これにより、隣の電信線からの干渉(クロストーク)が大幅に軽減。
5. 現代への応用
電話回線のノイズフィルタ アナログ電話回線では、低周波のノイズをカットするフィルタが使われる。
インターネットのルーター 高周波信号だけを通すフィルタを搭載し、データ通信の信号品質を向上。
Wi-Fiのバンドフィルタ 必要な周波数(2.4GHz, 5GHz)だけを通すことで、干渉を防ぐ。
ツイストペア線(Twisted Pair)の仕組みとノイズ低減の原理
電信線を「ツイストペア(2本の導線をねじる)」構造にすることで、電磁ノイズの影響を減らすことができます。
これは、電磁誘導と干渉の原理を利用した技術で、現在のLANケーブルや電話回線にも応用されています。
ツイストペア線では、2本の導線をねじることで、外部ノイズの影響を打ち消す効果があります。
(1) 外部ノイズの影響を平均化
例えば、電信線の周囲に**外部ノイズ源(電磁波、雷、他の電線の影響)**があるとします。
2本の導線が平行に配置されている場合、片方の導線だけに強くノイズが影響する可能性がある。
しかし、導線がねじられていると、外部ノイズの影響が導線全体で均等になり、結果として平均化される。
(図示:外部ノイズが発生する例)
平行な電線: 外部ノイズが不均等に影響 ─────────── ← ノイズ(強い影響) ─────────── ← ノイズ(弱い影響)
ツイストペア線: ノイズが交互に影響し、平均化 \/\/\/\/\/\/\/ ← ノイズ(平均化) /\/\/\/\/\/\/\
(2) 電磁誘導の打ち消し
電線に流れる電流は、周囲に**磁場(電磁波)**を発生させる。
ツイストペアでは、隣接する部分で磁場の向きが逆になるため、互いに打ち消し合い、ノイズが発生しにくくなる。
>乱数表を使ってモールス符号を変換し、意味を隠す方法が開発された(ワンタイムパッド方式の先駆け)。
ここを詳しく教えてください
モールス電信では、盗聴のリスクを防ぐために暗号化技術が発展しました。その中でも、乱数表を利用した暗号化は、後に「ワンタイムパッド(One-Time Pad)」として発展する重要な技術の先駆けでした。
乱数表を使った暗号化は、送信する内容を事前に用意したランダムな数列と組み合わせて変換する方法です。
これは、一度しか使えない乱数を使うことで、解読がほぼ不可能になるという特徴があります。
(1) 暗号化の手順
2.事前に用意した乱数表を使う
例えば、「HELLO」に対して「37492」という乱数を割り当てる。
「H(8)+3 = 11」、「E(5)+7 = 12」、「L(12)+4 = 16」……
「11-3 = 8(H)」、「12-7 = 5(E)」……として元のメッセージを復元。
2. 具体的な暗号化の例
(1) 乱数表の例
文字: A B C D E F G H I J K L M
乱数値: 3 7 4 9 2 5 8 3 6 1 0 4 7
文字: N O P Q R S T U V W X Y Z
乱数値: 2 5 3 9 1 4 7 8 6 2 3 5 0
H(8)+ 3 = 11
E(5)+ 7 = 12
L(12)+ 4 = 16
L(12)+ 4 = 16
O(15)+ 5 = 20
(1) 非常に強力な暗号化
事前に用意された 完全にランダムな数列 を使うため、乱数表を持っていない第三者が解読することは不可能。
暗号文のパターンが存在しないため、頻度分析による解読ができない。
同じ乱数表を繰り返し使用すると解読されるリスクが高まるため、使い捨てにするのが基本。
「ワンタイムパッド(One-Time Pad)」の基礎になった技術。
(3) 盗聴対策
たとえモールス符号が傍受されても、受信者が持つ乱数表なしでは意味を解読できない。
送信者と受信者が 同じ乱数表を持っていないと通信できない。乱数表を安全に配布する必要があり、これ自体が盗まれるリスクがある。
(2) 一度しか使えない
同じ乱数表を何度も使うとパターンが発生し、解読される可能性がある。通信ごとに新しい乱数表を準備する必要がある。
5. 歴史的な応用
軍隊では、電信の盗聴を防ぐために乱数表暗号を採用。特に第一次世界大戦、第二次世界大戦では、機密電報の暗号化に利用された。
乱数表暗号のアイデアは、後に「ワンタイムパッド暗号」として正式に確立。これは理論上、絶対に解読不可能な暗号方式であり、現在でも**超機密通信(政府・軍・外交通信)**に使われている。
6. 現代への影響
ワンタイムパッド(One-Time Pad) 完全に安全な暗号方式(数学的に解読不可能)
現代のエンドツーエンド暗号通信 メッセージごとに新しい暗号キーを使う発想
この仕組みについて、さらに詳しく知りたい部分(例えば乱数表の作り方、実際の軍事暗号の事例、現代の暗号技術との関係)があれば、ぜひ質問してください!
乱数表を事前に共有するのは分かったのですが、送信者がどの乱数表を使ったのか分からないので受信者もどの乱数表を使えばいいのか分からなくないですか?
乱数表を事前に共有している場合、送信者と受信者はどの乱数表を使うのか?
乱数表を使った暗号通信では、送信者と受信者が同じ乱数表を選んで使う必要があります。
これを実現するために、以下の方法が考案されました。
送信者と受信者がどの乱数表を使うかを決める方法には、次のような方法があります。
(1) 事前に順番を決めておく
送信者も受信者も、現在の通信で 何番目の乱数表を使うのかを把握しておけば、同じものを使える。
送信者と受信者が 同じスケジュールに従って進めば、どの乱数表を使うべきか分かる。
送信者が乱数表「ID: 23」を使った場合、受信者は 「乱数表23」を選んで復号する。
例えば、通信のたびに1ページずつ破棄しながら進むことで、送信者と受信者が同期できる。
使用したページは破棄することで、再利用を防ぐ(安全性が向上)。
(4) 日時を基準にする
例えば「2024年2月17日」のメッセージには、事前に決めた「2024/02/17用の乱数表」を使用。
送信者と受信者がカレンダーを共有していれば、追加の情報なしで同期が可能。
スパイや軍事通信では、「数字放送」と呼ばれる短波ラジオ放送を利用し、乱数表の識別情報を事前に送る方式が使われた」。
ラジオで**「本日のキーは56」と送れば、受信者は「乱数表56」を使用する**ことができる。
一度使用した乱数表は必ず破棄し、再利用しない(ワンタイムパッド方式)。
乱数表が盗まれると危険なので、軍事やスパイ通信では 使用後に物理的に燃やす(焼却処分) こともあった。
3. まとめ
事前に順番を決めておく(1回目の通信→乱数表A、2回目→乱数表B)
メッセージ内に乱数表の識別番号を含める(例:「ID: 23」を記載)
ワンタイムパッドの冊子を作り、ページ番号順に使う
日付ごとに対応する乱数表を使う(例:2024/02/17 → 乱数表A)
ナンバーズステーションのような方法で、事前に識別情報を伝える
>各電報には、**送信元の情報(識別コード)**を付加し、なりすましを防ぐ仕組みが取られた。例:軍の電信では、送信者の認証コードを含めることで、偽のメッセージを排除。
これはどういうことですか?
電信通信では、悪意のある第三者が偽のメッセージを送信し、受信者を騙すリスクがありました。
これを防ぐために、**送信者が本物であることを証明する仕組み(識別コード・認証コード)**が導入されました。
敵国やスパイが偽の軍事命令を送る可能性があった。例えば、**「本日午後3時に攻撃を開始せよ」**という偽の命令を送れば、相手を混乱させることができる。
送信者が「本物」であることを確認しないと、受信者はメッセージが信頼できるかどうか判断できない。そのため、送信者の識別情報(認証コード)を追加し、受信者が確認できる仕組みが作られた。
送信者ごとに 「ユニークな識別コード」 を設定し、電報の最後に付加。受信者は識別コードをチェックし、本物の送信者であることを確認。
ATTACK AT DAWN. [CODE: XJ-472]
「XJ-472」が正しい識別コードなら、本物のメッセージと判断。
偽の電信を送る者は、正しい識別コードを知らないため、識別される。
送信者ごとに 決められた特定の「符号(モールス符号のパターン)」を入れる ことで、なりすましを防ぐ。
電信通信において、距離が長くなると電流が減衰し、信号が弱くなる問題が発生しました。この問題を解決するために開発されたのが 「リレー(中継器)」 です。
リレーは、弱まった電流を利用して新しい電流を作り、信号を増幅して次の区間へ送る装置 です。ここでは、リレーの仕組みを詳しく説明します。
(1) 電磁石
入力側から微弱な電流が流れると、電磁石が作動 する。これにより、リレー内部のスイッチ(接点)がONになる。
電磁石の磁力でスイッチが閉じる(ON)と、新たな強い電流が流れる。つまり、弱い信号をトリガーとして、新しい電流を発生させる。
(3) 新しい電源
リレーは 独立した電源 から新たな強い電流を供給。これにより、入力された信号と同じ内容の信号を、次の区間へ強い電流で送り直す。
2. 仕組みの動作
送信者が電鍵を押すと、最初の電流が電信線を流れる。ある程度の距離を伝わるが、電流が弱くなってくる。
微弱な電流でも、リレー内の電磁石が反応し、スイッチをONにする。このスイッチが閉じることで、別の強い電源から新しい電流が供給される。
こうして、新しい強い電流が再び電信線を流れ、次の中継局へ向かう。
(4) 次のリレーで再び増幅
このプロセスを繰り返し、最終的に受信者まで信号を正確に伝える。
3. 具体例
100km地点のリレーが電流を受信し、スイッチをONにして新しい電流を送る
300km、400km……と繰り返し、中継局を通じて信号がシカゴへ到達
この仕組みにより、電流が減衰することなく、数千kmの距離でも通信が可能になった。
4. リレーの発展と改良
アメリカの科学者ジョゼフ・ヘンリー が1835年に 電磁リレー を開発。これにより、長距離通信が可能になり、モールス電信の実用化を加速。
初期のリレーは 手動で監視する必要があった が、後に 自動リレー が開発され、より効率的に信号を増幅できるようになった。
現在の ルーターやネットワーク中継装置(リピーター) の基本原理は、電信のリレーと同じ。弱いWi-Fi信号を「Wi-Fi中継機」で増幅するのも、リレーの応用例。
リレーの回路図や実際の装置の動作原理について、さらに詳しく知りたいことがあれば教えてください!
リレーは、弱い電流を用いて新しい強い電流を流すスイッチの役割を果たします。これは、電磁石とスイッチを組み合わせた**電磁リレー(Electromagnetic Relay)**と呼ばれるもので、モールス電信の長距離通信を可能にしました。
+-----------+ +---------------------+ | 送信者 | | リレー | | (電鍵) |-----| コイル (電磁石) | | | | +-----+ | | | | | | | | | | | ON |----(新しい電流)------> | | | | | | | | | +-----+ | +-----------+ +---------------------+
コイル(電磁石) に電流が流れると磁力が発生し、スイッチがONになる。
スイッチがON になることで、右側の新しい強い電流が流れ、次の区間へ信号が送られる。
電磁石には電流が流れていない → スイッチはOFF(開いている)。このため、新しい電流は流れず、次の電信区間に信号は送られない。
送信者が電鍵を押すと、最初の微弱な電流がリレーの**コイル(電磁石)**に流れる。電磁石が作動し、磁力が発生する。磁力によって、リレー内部の**可動接点(スイッチ)**が引き寄せられ、スイッチがONになる。新しい強い電流が流れ、次の電信区間へ信号が送られる。
(3) 電鍵を離す(電流が止まる)
送信者が電鍵を離すと、最初の微弱な電流が止まる。電磁石の磁力が消える。バネの力でスイッチが元のOFF状態に戻る。新しい電流も止まり、信号の送信が停止する。この動作がモールス符号の「短点(・)」や「長点(―)」に対応して行われる。
3. 具体的な回路図
+------[ 送信電源 ]------+ | | | +------(電鍵)-------+ | | | | | +---+ | | | | | | | | | 電磁石 (コイル) | | | | | | | | +---+ | | | | | | +----|---------------+ | | | | (新しい電流) | +-------(リレーの接点)-----> 次の中継局 | +------------------------------+
磁力によってリレーのスイッチがONになり、新しい強い電流が流れる。
(1) 多段リレー
長距離通信では、1つのリレーだけでは不十分な場合がある。リレーを数段配置し、それぞれの区間で信号を増幅して送ることで、より遠距離まで通信できる。
初期のリレーは手動監視が必要だったが、後に自動的に信号を増幅・再送信する装置が開発された。
リレー技術は、電信だけでなく、さまざまな分野で活用されています。
コンピュータ(初期) 1940年代の初期のコンピュータ(ENIACなど)はリレー回路を使用
インターネット通信 ルーターやネットワークスイッチの基礎原理はリレーの発展形
1. 初期のリレーの仕組みと制約
初期の電磁リレーは 完全に自動化されておらず、手動による監視と調整が必要 でした。その理由は以下の通りです。
リレーの電磁石やスイッチの接触不良が発生しやすかった。初期のリレーは機械的な部品(バネや接点)が摩耗しやすく、定期的に点検と修理が必要だった。電磁石のコイルが熱を持つと誤動作することがあり、手動でリレーの動作を確認する必要があった。
初期の電信システムでは、信号が途中で弱くなったり、歪んだりする ことがあった。そのため、オペレーターが受信したモールス信号を確認し、誤った場合は手動で再送 する必要があった。
送信者が誤ってモールス符号を打った場合、誤った信号がそのまま伝わる。中継局のオペレーターが異常に気づいた場合、手動で通信を止めるか、修正を行う必要があった。
初期の電信回線は 雷や静電気の影響を受けやすく、誤信号が発生 することがあった。手動で信号の確認と調整を行い、不要なノイズを取り除く作業が必要だった。
各中継局には 電信オペレーターが常駐 し、受信したモールス符号を確認 した。もし信号が不明瞭だった場合、手動で「再送リクエスト」を送ることがあった。
電磁石の調整 や 接点の清掃 を行い、正常に動作するように点検。リレーの動作が鈍い場合は、手動でスイッチを切り替えて信号を送り直すこともあった。
誤った信号が送られた場合、オペレーターが正しい信号を手動で再送することが求められた。例えば、長距離の通信で「HELLO」と送るつもりが「HELO」になった場合、オペレーターが気づいて修正することもあった。
(1) 改良された電磁リレー
19世紀後半になると、より高精度なリレー(接触不良が少なく、信号を正確に増幅する装置)が開発される。これにより、手動での監視の必要性が減少 し、自動化が進んだ。
1870年代以降、手動監視なしで信号を自動的に増幅・転送できるリレー が登場。これにより、遠距離の電信通信が大幅に効率化され、オペレーターの負担が軽減 した。
電磁電信機を用いた通信には、以下のような問題点がありました:
通信の改ざんリスク(悪意のある第三者が偽のメッセージを送る)
これらの問題に対し、当時の技術者たちはさまざまな対策を考案し、電信の安全性と信頼性を向上させました。各問題ごとに詳しく見ていきます。
リレー(中継器) を設置し、電流が弱くなっても強い電流に増幅することで信号の劣化を防いだ。これにより、長距離通信が可能になり、信号の誤送信が減少した。
(2) 絶縁技術の向上
初期の電線は裸の鉄線を使っていたため、雨や湿気による信号の漏洩が問題だった。絶縁体(ゴム、ガタパーチャ樹脂)を使った電線が開発され、信号の安定性が向上した。
(3) 再送リクエストの仕組み
確認信号(ACK)を導入し、受信側が「正しく受信した」ことを送信側に伝える仕組みが生まれた。もし確認信号が送られなかった場合、送信者は**再送信(Retransmission)**を行った。
フィルタ回路を追加し、雷や外部ノイズによる誤信号の混入を低減。ツイストペアケーブル(電線をねじることで外部ノイズの影響を減らす技術)が導入された。
(1) 暗号化の導入
初期の電信は 誰でもモールス符号を解読できるため、盗聴が容易 だった。
軍や政府は、機密情報を送る際に**「コードブック方式」**(事前に決めた符号表を使う)を採用。
例:「KING → ZR3」、「ATTACK → 7Y2」 のように変換する。
ヴィジュネル暗号(Vigenère cipher) のような多段暗号を使うことで、簡単には解読できない仕組みを導入。
乱数表を使ってモールス符号を変換し、意味を隠す方法が開発された(ワンタイムパッド方式の先駆け)。
企業や政府機関は**専用の電信コード(プロプライエタリコード)**を使用し、外部の人間が解読できないようにした。例:「A」を「Q」と送信する など、独自のルールを採用。
各電報には、**送信元の情報(識別コード)**を付加し、なりすましを防ぐ仕組みが取られた。例:軍の電信では、送信者の認証コードを含めることで、偽のメッセージを排除。
チェックサム(Checksum)の原型となる手法が登場し、受信した電報の正しさを検証できるようになった。例:「メッセージの文字数を送信前後で照合する」方式。
軍や企業の通信では、電報の最後に**「秘密のキーワード」**(合言葉)を入れ、受信者だけが本物のメッセージを識別できるようにした。例:「ATTACK AT DAWN, CODE: BLUE」 → 「BLUE」を知っている者のみが本物と判定。
重要な通信は二重に送信し、内容が一致していることを確認する方法も採用された。もし二つの電報の内容が異なっていれば、受信者は改ざんの可能性を疑うことができた。
(3) 再送リクエストの仕組み
確認信号(ACK)を導入し、受信側が「正しく受信した」ことを送信側に伝える仕組みが生まれた。もし確認信号が送られなかった場合、送信者は**再送信(Retransmission)**を行った。
ここを詳しく教えてください
1. 基本的な流れ
電信における「確認信号(ACK/NACK)」の仕組みは、以下のような流れで機能しました。
もし正しく受信できたら → ACK(確認信号)を送信。もし誤っていたら → NACK(否定応答)を送信し、再送を要求。
ACK(「了解」)を受け取ったら、次のメッセージを送信。NACK(「もう一度送ってください」)を受け取ったら、同じメッセージをもう一度送信。
2. 詳細な動作例
送信側(A)から受信側(B)へ「HELLO」のメッセージを送る場合:
送信者(A) → → → HELLO → → → 受信者(B) ↓ ACK(了解!) ↓ 送信者(A) → → → 次のメッセージへ
送信者(A) → → → HELLO → → → 受信者(B)(ノイズ発生) ↓ NACK(聞き取れませんでした!) ↓ 送信者(A) → → → HELLO(再送) ↓ ACK(了解!) ↓ 送信者(A) → → → 次のメッセージへ
実際の電信では、ACK/NACKのために次のような符号が使われました。
「R」(・-・)は「Received」の略で、「正しく受信した」の意味。
「OK」(--- -・-)が使われることもあった。
先生何でも知ってるな
(1) 口伝(くでん)と使者 (2) 狩猟・戦争における合図 (3) 狼煙(のろし)
(1) 楔形文字(メソポタミア)・ヒエログリフ(エジプト) (2) 郵便制度の発展
(1) 紀元5世紀~15世紀 (2) 烽火(ほうか)・のろし (3) 飛脚制度(日本)
(2) 交換機の導入
グリエルモ・マルコーニが無線通信(ラジオ通信)の実験に成功。
1901年、大西洋横断無線通信を達成し、船舶や遠距離通信で活躍。
1920年代にAMラジオ放送が開始され、大衆向けの放送メディアとして普及。
腕木通信の仕組みについて教えてください
1. 基本構造
通信塔(セマフォア塔) 高い場所に建てられ、見晴らしの良い地点に設置される。直線上に複数の塔が並び、情報をリレー方式で伝える。
腕木(アーム) 一般的には2本または3本の可動式の木製の腕。腕の角度を変えることで、異なる文字や数字を表現する。
制御機構 塔の内部には腕木を動かすためのハンドルやロープがあり、通信員が操作する。
2. 通信の流れ
腕木通信では、腕木の角度を組み合わせてアルファベットや数字を表す符号が決められていました。
例: ある位置の角度が「A」、別の角度が「B」を意味する。組み合わせることで単語や文章を伝達。
(2) 視認と伝達
発信者(通信員)が塔の上で腕木を特定の角度にセットする。隣の通信塔の通信員が望遠鏡でその信号を確認する。確認した通信員が同じ符号を自分の塔で再現する。これを繰り返し、情報が数十~数百km先までリレー方式で送られる。
3. 腕木通信の特徴
(1) 速さ
馬や飛脚より圧倒的に速く、良好な天候なら数百km先まで数分~数時間で伝達できた。例: フランスでは、パリ~リール間(約230km)を約3分で通信可能だった。
(2) 天候の影響
晴天時は遠くまで見えるため有効だったが、霧・雨・夜間は利用できなかった。これが電信の発明へとつながる大きな要因となった。
フランスではナポレオン戦争(1803-1815年)の際、軍事通信に活用された。ヨーロッパ各国でも行政・軍事目的で導入。
アルファベットや数字を表すために、腕木の角度を組み合わせた符号表(コードブック)が用意されていました。
ここでは、腕木通信で「HELLO」を送る具体的な手順を説明します。
腕木(アーム):通常、2本または3本の可動アームが使われる。
符号表(コードブック):各アルファベットや数字に特定のアームの角度が割り当てられている。
A = 10° / 30°
B = 20° / 40°
C = 30° / 50°
...
H = 80° / 120°
E = 50° / 90°
L = 70° / 110°
O = 90° / 130°
2. 「HELLO」を送る手順
腕木通信は 1文字ずつ順番に送信 し、隣の塔がそれを読み取り、次の塔に伝えるリレー方式で情報を伝達します。
(1) Hを送信 通信塔のオペレーターが腕木をHに対応する角度(80° / 120°)に設定。隣の塔の通信士が望遠鏡で確認し、同じ符号を再現。
(2) Eを送信 次に、腕木をEの角度(50° / 90°)に変更。これを隣の塔へリレー。
(4) Oを送信 最後に、Oの符号(90° / 130°)を送る。
文字ごとに送ると時間がかかるため、短縮コード(例:「HLO」で「HELLO」とする)を使うこともあった。軍事通信では暗号化された符号も使用。
エラーチェック
送信ミスを防ぐために「確認信号」を送ることがあった。受信者が「正しく受信した」ことを示す信号を返す方式も採用。
単なるアルファベットだけでなく、「数字」「特別な記号」も符号表で定義。
A = 10° / 30°
とはどういう意味なのですか?
10度のこと?30度のこと?
「A = 10° / 30°」という表記は、腕木(アーム)が複数ある場合に、それぞれの角度を指定する方式です。
通常、腕木通信には2本または3本の可動アームがあり、それぞれのアームを特定の角度にセットすることで、1つの文字や数字を表現します。
例えば、2本の腕木(上側と下側)がある場合:
上のアーム:10° 下のアーム:30°
>受信者が「正しく受信した」ことを示す信号を返す方式も採用。
これはどのような仕組みですか?
腕木を「A」に対応する 10° / 30° の位置にセットし、隣の塔に見せる。
確認信号(例:「了解」を示す特定の腕木角度、または短い「OK」信号)を送信する。
例えば「50° / 90°」のように、「受信しました」の意味を持つ角度が設定される。
受信者からの確認信号を見て、正しく受信されたことを確認 する。
もし確認信号が来ない場合、または誤りを示す信号が来た場合、もう一度「A」を送信し直す。
腕木通信には、以下のようなエラーチェックの方法も考案されました:
(1) 再送要求
受信者が符号を読み取れなかった場合、「もう一度送ってください」という特定の信号(リクエスト信号)を送る。
例:「不明瞭」や「再送」を示す角度(例:60° / 120°)を使用。
(2) 確認の二重チェック
受信者だけでなく、次の塔が再び「A」を送ることで、送信者が正しく伝わったことを確認できる。
これにより、1つの塔で間違いがあっても、別の塔で補正が可能。
電鍵(モールスキー) 手動のスイッチで、押すと電流が流れる。押す時間の長短で「短点(・)」や「長点(―)」を作る。
(2) 通信線
電線(単線または複数線)送信機と受信機をつなぐ導線。初期の電信機は1本の電線と地面(アース)を回路として利用。
電磁石
送信側でスイッチが押されると、電流が流れて磁場が発生。電磁石が作動し、紙に記録する装置が動く。記録装置(スタイラス & 紙テープ)スタイラス(針) が上下に動き、紙テープに「短点(・)」や「長点(―)」を記録。初期は音ではなく、紙テープに記録する方式が使われた。
モールス電信機の受信機は、以下の主要な部品で構成されています:
(1) 電磁石
送信者が電鍵(モールスキー)を押すと、電流が流れ、受信側の電磁石に電流が到達。電磁石が磁力を発生し、アームを引き寄せる。
電磁石の磁力によってアームが動く(電流が流れた瞬間に引き寄せられる)。電流が切れると、バネの力でアームが元の位置に戻る。
(3) スタイラス(記録針)
アームの先端には スタイラス(記録針) が付いている。アームが動くことで、スタイラスが紙テープに接触し、点や線を刻む。
(4) 紙送り装置
受信機には ロール状の紙テープ がセットされており、一定の速度で送られる。紙テープが一定の速度で進むことで、信号が「短点(・)」や「長点(―)」の形で記録される。
記録の流れ
(1) 短点(・)の記録
送信者が電鍵を短く押す(例:0.1秒)。受信機の電磁石が一瞬作動し、アームが紙に軽く接触。紙に小さな点が刻まれる(・)。電流が切れると、バネの力でアームが元の位置に戻る。
(2) 長点(―)の記録
送信者が電鍵を長く押す(例:0.3秒)。受信機の電磁石が長い間作動し、アームが長時間紙に押し付けられる。紙に長い線(―)が刻まれる。電流が切れると、バネの力でアームが元の位置に戻る。
(3) スペース(間隔)
電鍵を押さない時間が長いと、記録装置には何も刻まれず、文字の区切りが生まれる。一定時間(例:3単位)何も信号がなければ、単語の区切りとみなされる。
初期のモールス電信では、紙テープに記録された符号を手作業で解読していた。
しかし、受信機のアームが動くと「カチッ」という音がすることに気づき、オペレーターが耳で直接モールス符号を聞き取る方式(サウンドレシーバー方式)が生まれた。
これにより、紙に記録しなくてもリアルタイムでメッセージを受信できるようになった。
電線に電流を流す仕組みを聞いた限り距離が制限されそうに思えます
これについて詳しく教えてください
モールス電信機は電流を電線に流して情報を伝えるため、通信距離にはいくつかの制限がありました。特に、長距離になると電流が弱まり、信号が減衰(減少)するという問題がありました。
ここでは、電信の通信距離の制限と、それを克服するための技術について詳しく解説します。
長距離の電信通信において、電流の減衰(弱まる)原因として次のような要因がありました。
(1) 電気抵抗
電線の長さが長くなると、電気抵抗(電流の流れを妨げる力)が増えるため、電流が弱まる。銅や鉄などの導線を使用していたが、特に鉄線は抵抗が大きく、距離が長くなると信号が伝わりにくくなる。
19世紀の電信では、片側の導線+地面を電流の経路として使用(単線電信方式)していた。しかし、湿気や土壌の違いによって電流が地面に漏れ、信号が弱くなることがあった。
近くに他の電信線があると、電磁誘導によって信号が干渉することがあった。雷や電磁気の影響によって信号が乱れることもあった。
こうした問題を解決するために、いくつかの技術が導入されました。
「リレー(中継器)」を使って信号を増幅する方法が発明された。1835年、ジョゼフ・ヘンリーが電磁リレーを開発。リレーは、受信した信号を増幅して再送信することで、長距離通信を可能にした。例えば、100kmごとにリレーを設置すれば、電流の減衰を防ぎ、信号を遠くまで伝えられた。
初期の電信では低電圧(数V程度)だったが、より高い電圧(数十V~100V)を使うことで信号を強くし、距離を延ばした。ただし、高電圧は電線の絶縁性を高める必要があるため、ゴムやガラスを使った絶縁技術が発展した。
初期の電信では鉄線が多く使われていたが、鉄は抵抗が高いため、導電率の高い銅線が採用されるようになった。銅線の採用により、長距離でも電流の減衰が少なくなり、信号が安定。
長距離の海底電信ケーブルでは、さらに電流の漏れを防ぐ工夫が必要だった。1858年、最初の大西洋横断海底ケーブルが敷設されたが、当初は絶縁技術が未熟で、短期間で故障。1866年、改良された絶縁材(ガタパーチャ樹脂)を使用したケーブルが成功し、長距離通信が可能になった。
1844年 64km(ワシントンD.C. - ボルチモア) 初期の電信
1861年 約3,000km(アメリカ大陸横断電信) リレー技術の発展
1866年 約4,000km(大西洋横断海底ケーブル) 絶縁技術と増幅器の進化
1900年 数万km(グローバル電信網) 高電圧、改良ケーブル、無線通信の併用
電信通信において、距離が長くなると電流が減衰し、信号が弱くなる問題が発生しました。この問題を解決するために開発されたのが 「リレー(中継器)」 です。
リレーは、弱まった電流を利用して新しい電流を作り、信号を増幅して次の区間へ送る装置 です。ここでは、リレーの仕組みを詳しく説明します。
(1) 電磁石
入力側から微弱な電流が流れると、電磁石が作動 する。これにより、リレー内部のスイッチ(接点)がONになる。
電磁石の磁力でスイッチが閉じる(ON)と、新たな強い電流が流れる。つまり、弱い信号をトリガーとして、新しい電流を発生させる。
(3) 新しい電源
エンジニアとしての自分に、まさかこんな形で「限界」を突きつけられる日が来るとは思わなかった。技術が進歩していくのは当然の流れだし、自分自身もエンジニアとして日々勉強を重ね、トレンドを追いかけながらキャリアを積み上げてきた。それでも「生成AI」という存在がここまで急激に注目を浴び、しかも自分の労働価値を根底から揺るがすほどのインパクトを持って現れるとは、正直なところ想定外だったとしか言いようがない。
自分がエンジニアとしてやってきたことは、プログラミング言語の仕様を理解し、アルゴリズムを考え、設計書を読み込み、エラーと向き合いながら少しずつ完成度を高めていく――そんな地道な作業の積み重ねだ。時には新しい言語やフレームワークを学んで試行錯誤を繰り返し、何とか動かすところまでもっていき、ようやく使えるプロダクトとして世に送り出す。このプロセスを通じて、エンジニアとしての「自分らしさ」や「スキルの高さ」をアピールし、労働市場での価値を維持してきた。そのためには新しいツールを使いこなす技術だけでなく、バグを追い詰める根気や、仕様を理解して予期せぬ事態に対処する能力も必要だった。
しかし、生成AI――特に大規模言語モデルをはじめとする機械学習ベースのシステムは、そうしたエンジニアの「頑張り方」を一気に変えてしまう可能性がある。いや、可能性というよりも既に変えつつあると言っていいだろう。たとえばコードの自動生成がここまで進化してきたことで、「ちょっとしたプログラムなら数行のプロンプトを入れるだけでボイラープレート的なコードは瞬時に作成できる」「ある程度のアルゴリズムも提案してくれる」という状況が生まれつつある。かつてはコピペやスタック・オーバーフローを駆使しながら苦戦していたような領域が、今や自然言語で指示を与えるだけである程度完成した形で出てくる。そんな光景を目の当たりにすると、複雑な気持ちにならざるを得ない。
まずは単純に「すごい」という感情が湧き上がる。「こんなことまでできるんだ」「AIの進化って本当にすさまじいな」という畏敬の念。しかし同時に、「自分が今まで必死で学んできた技術やノウハウはどうなるのだろう」という不安や焦りが胸を支配してくる。自分はエンジニアとして、アルゴリズムの知識やコードの品質向上のためのテクニックを磨いてきた。それなりに自信もあった。けれど生成AIは、そうしたノウハウを内包するかのように、エンジニアがコツコツ積み上げてきた経験を一気に飛び越える成果物を生み出してしまうことがある。もちろんまだAIには弱点もあるし、すべてが完璧に自動化されるわけではない。だけど、これだけ急激に進化を続ける技術を目の当たりにすると、5年後、10年後にはどうなっているのか、想像すらつかない。
「仕事が奪われる」という言葉は、AIの台頭とともによくささやかれるフレーズだ。これまでも機械化によって多くの工場労働者が職を失ったり、ホワイトカラーの事務作業がRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)によって自動化されたり、そういった話はあった。でも、自分に限って言えば「エンジニアは大丈夫だろう」と、どこかで高をくくっていた。プログラムを書く行為自体がクリエイティブであり、人間の頭を必要とする作業だと思っていたからだ。それが今、生成AIというものが「あらゆる文章を生み出せる」だけでなく「ある程度のプログラムも生成できる」存在として登場し始めたことで、エンジニアの仕事というものが「人間である必要があるのか?」と問われ始めているようにも感じられる。
もちろん今のところ、生成AIが吐き出すコードは完璧ではないし、大規模なシステムを最初から最後まで構築できるほどの統合能力はまだないとされる。しかし、それは今時点の話でしかない。明日にも新たなモデルやフレームワークが登場し、問題を解決する手段が生み出されれば、あっという間に追いつかれ、追い抜かれてしまう可能性だってある。「AIにはこんなことはできないだろう」と思っていたら、数か月後にはAIがあっさりそれをやってのける。そんな現象を、ここ数年だけでも何度も目にしてきた。だからこそ、「エンジニアとしての自分は今どの地点に立っているのか」「これから何を武器にして仕事を続けていけばいいのか」、その問いに対する答えが見つからないまま、ただただ焦りと不安が募る。
さらに厳しいのは、会社側も生成AIの有用性を認識し始めているということだ。開発現場で役立つことが証明されれば、「新しく人を雇うよりもAIのサブスクリプションを使ってコスト削減を目指そう」となるのは自然な流れだろう。一人のエンジニアを雇うためには給料や福利厚生も用意しなければならないが、AIの利用料は安価なもので済む可能性が高い。ソフトウェア更新や学習データのチューニングなどのコストはかかるにせよ、「人間をまるごと雇う」よりはリスクが少ないかもしれない。そうなると、企業は本当に優秀なトップエンジニアだけを厳選して雇い、その他の多くのポジションは「AIと最小限のオペレーター」で回すという極端な体制を敷くかもしれない。そのとき自分が「優秀なトップエンジニア」の枠に入れるのかというと、正直自信はない。
「だったらAIに負けない技術を身につければいい」と言われるかもしれない。だけど、そもそもAIと真っ向勝負しようとすることに意味があるのかどうか、疑問に感じてしまう。自分がもともとエンジニアを目指したのは、単純にプログラミングが好きだったからだ。パズルを解くようにロジックを組み立て、コンピュータが自分の指示通りに動く瞬間の喜びは格別だったし、それによって誰かの役に立てるということがモチベーションにもなっていた。けれど今、あまりにも急激に進化するAIに対して「対抗心を燃やす」という発想自体が、もはや時代遅れなのかもしれないと思い始めている。
さらに言えば、生成AIに対する嫌悪感よりも、「便利だから使ってみたい」という好奇心もある。実際に使ってみると、驚くほどのスピードでコードの雛形が出力されるし、対話的に「ここをもう少し効率良く書き直して」と指示を出すと、それも的確に応えてくれる。自分で試行錯誤する時間が大幅に削減されるから、プロダクトの品質やリリースのスピードを考えると、間違いなく使ったほうが得なのだ。矛盾しているようだが、「使わなければ置いていかれる」し、「使えば自分の労働の意味が薄れる」というジレンマを抱えながら、結局AIを利用せざるを得ない状況に追い込まれている。
では、エンジニアとしての自分の「価値」をどこに求めればいいのか。かつてはコードが書けること自体が大きな武器だったが、もはやそれはAIに取って代わられつつあると感じている。もちろんまだAIだけでは設計やデバッグ、ユーザー要件の細かい調整などは完全に任せられない場面も多い。しかし、それも時間の問題で「徐々に可能になるだろう」という予感がある。最終的には、エンジニアに求められるのは「想像力」や「コミュニケーション能力」、あるいは「プロジェクトマネジメント能力」など、いわゆるソフトスキル方面にシフトしていくのではないか――そんな仮説がよく語られるが、それらだってAIが補佐できるようになれば、結局は人間を凌駕してしまうかもしれない。
こうした不安や疑問を抱えながらも、結局のところ人間である自分が生き残るためには「自分にしかできない価値」を見つけるしかないのだろう。けれど、その「価値」が何なのかがわからない。目立った才能や芸術的センスがあるわけでもなく、人の上に立って組織を率いる能力があるわけでもない。ただ、エンジニアとしてプログラムを書くのが好きで、それを仕事にしてきた。それが今、AIの登場によって脅かされている。こんなにも大きな変革の波の中で、自分がどう行動すればいいのか、まったく見当がつかない。夜中にふと目が覚めて、「この先、本当にやっていけるのか」と胸がざわつくこともしばしばだ。
一方で、生成AIが社会的に広まっていく中で、個人的には「使い方次第では新しい価値を生み出せるかもしれない」という期待も抱いているのも事実だ。たとえば、生成AIを活用して自分自身のアイデアを迅速に形にできれば、スタートアップのように少人数でも新しいビジネスを興せるかもしれない。あるいは、AIが不得意な領域――例えば人の感情や文化的背景に深く根ざしたコミュニケーション――をエンジニアの視点からサポートし、新しいサービスを企画・設計できるかもしれない。そう考えると、絶望の中にも一筋の光は見えるし、自分の存在意義を発見できる可能性はゼロではないと思う。
しかし、それが実現できるかどうかはまさに「自分次第」であり、そのための行動指針や学習計画すら、AIに頼る時代が訪れているのが現実だ。今後は、単にプログラムを書く技能だけでなく、AIと共存しながら効率的にプロダクトを生み出すプロセスをデザインできる人材が求められるのかもしれない。ただ、そんな広範囲なスキルセットを短期間で身につけることは非常に難しく、結局「AIを使いこなす者」と「使いこなせない者」の間に大きな格差が広がっていくのだろう。もしかすると、自分はその波に乗り遅れてしまうのではないか――そんな予感が拭えない。
「エンジニアだけど生成AIが出てきたおかげでもう限界」と嘆く自分が、この先どんなキャリアを積み上げられるのか、正直なところ自信はない。最悪の場合、技術の進化についていけずに職を失うことだって十分ありうるだろう。けれど、何もせずに指をくわえて見ているだけでは、本当に何も生まれないし変わらない。自分自身を鼓舞するつもりで言うが、結局は行動するしかないのだと思う。幸いにして、生成AIを使うためのハードルはそこまで高くない。オープンソースのプラットフォームや無料で試せるモデルだってある。とりあえずは、それらに積極的に触れながら、「AIだからこそ作れるものは何か」を模索するしかないのだろう。
このままいけば、自分が持っているプログラミングの知識やスキルは、今後ますますAIにとって代わられるかもしれない。でも、だからと言ってエンジニアという職業が完全に消滅するわけではないはずだ。AIがさらに発達したとき、逆に言えば「人間にしか扱えない領域」というのが再定義される可能性もある。その領域を早めに見つけて、そこへシフトしていくのか、それともAIと競合するのではなく共存しながら自分の働き方をアップデートするのか――どちらにせよ、自分自身の手で道を切り拓く覚悟が必要だ。
正直、今は「もう限界だ」と思う瞬間が頻繁にやってくる。理不尽なほどに速い技術の変化についていくのは大変だし、自分よりも若くて吸収が早い人材がどんどん出てくる。そんな中で、生成AIのような強力なツールまで活用されたら「自分の居場所は本当に残っているのだろうか」と不安になるのも無理はない。それでも、変化を憂うだけでは一歩も前に進めない。結局、AIが台頭する前も、プログラミング言語が進歩して自動化が進むたびに「もうエンジニアは不要になる」と言われ続けてきた歴史がある。それでもエンジニアは生き残ってきたし、新しい技術を取り込みながら活躍の場を広げてきた。今回の変化は今までより大きいかもしれないが、それでもまだ自分にできることはあるはずだ。
大事なのは、この逆境の中で諦めずに「次の一手」を模索し続けることだと思う。生成AIによって生まれる新しいニーズや、まだ誰も開拓していない領域を探りながら、自分なりの強みを見出していく。あるいは、AIが苦手とする部分――倫理や法的な制約、複数ステークホルダーとの調整など――をうまくリードできる立場に立つ。そんな方向性を模索するうちに、意外な道が開ける可能性だってある。目先の「限界」という言葉に呑まれて立ち止まってしまうより、嘆きながらでも手を動かし、AIも使いこなしながら活路を探っていくしかない――それが今の正直な思いだ。
言うは易く行うは難し。だけど、少なくとも「もう限界だ」と嘆いているだけじゃ何も変わらない。こんな風にどこかに文章として吐き出すことで、自分の不安や焦りを整理しているのが実際のところだ。そして、もし同じような不安を抱えているエンジニアがいるなら、互いに情報を交換し、励まし合いながら新しい時代に挑戦していきたい。生成AIがもたらす未来は決してバラ色ばかりではないかもしれないが、そこには想像もつかない面白さや可能性も潜んでいるはずだ。自分の「限界」を超えるチャンスでもあると信じて、今は前を向いて進むしかないのだろう。
「ソーンズ前から欲しがってたよね?今無料でもらえるよ!」というのはアリだ。もうガチャのすり抜けでも狙えないからな。
しかし「ソーンズは最強だし今でも強いから交換した方がいい」というドクターの言葉を信じてはいけない。そのドクターは2年前のTHE GOLDEN AGEから抜け出せていない堕落しきったドクターだ。
この2年間でしっかりとアークナイツはインフレが進んでいて、そして、可哀想なことにソーンズはそこから置いていかれた方のオペレーターだ。はっきり言うと、今のソーンズは環境について行けていない型落ちである。それなのに2年前の「ソーンズとマウンテン置いたらクリア!」という過去の栄光に捕らわれているドクターが何も知らない初心者を「最強」と言って勧めるのは見るに耐えない。
ソーンズはs3のデストレッツァがウリだが、それがしょうもないスキルになっていることをTHE GOLDEN AGEなドクターたちは認識できていない。
このスキルは高防御の敵をぶち抜けない。シルバーアッシュがモジュールで返り咲き、チューバイはそもそも術攻撃なので高防御の雑敵はこちらが元々強い。
というわけで雑魚専門になるが、それなら血掟テキサスなどでさっさと処理をした方がいい。なんならイネスが刈り取ってコストも稼いでくれるので、そのまま火力が出せるオペレーターをおいたほうがいい。肩が暖まるまでにステージが終了することも多々ある。肩を暖めるためにステインレスという介護士を置くにしても、あまりにもコストが高い。
殲滅作戦で輝ける?昔のようにスキップできなかった頃ならまだしも、今は1回クリアしたら数ヶ月はスキップで十分なのに。ティフォンやロゴスなど、信じられないくらい殲滅力があり、かつ永続スキルのオペレーターが増えてきたのでここでも居場所はない。
地上狙撃?そもそも当時言っていた「狙撃」=速射手の出番がないのに、こいつの居場所はどこにあるんだ?もっと軽く、そして地上におけて、火力もあるElaという存在もいる。そして狙撃なら今回の交換対象にいるエクシアの方が何倍も使いやすく、ギミック対策にもなる。
いやモジュールでスリップダメージ増えたもん!というTHE GOLDEN AGEもいるだろう。このモジュールがやっかいで、肩を暖める前に敵を倒してしまうことがある。SP加速ならよかったのだが、素振りで敵を倒してしまい、終わる。
つまりソーンズは今最強でもなんでもなく、「愛情があれば使える」というところのオペレーターになった。なのでTHE GOLDEN AGE なドクターが愛情持って使い続けるのは構わないのだが、それを新人に「最強だよ!」と言って勧めるのはシーボーン並みに悪質な行為であると認識してほしい。
★★★
→ステルス看破とこいつだけが持っている「オペレーター全員の再配置時間短縮」という素質が偉い。血掟テキサスなど1秒でも速く再配置したいオペレーターの助けにもなる。モジュールも当たりをもらって、火力も以前ほど最高峰ではないが、現代アークナイツでもやれるレベルになった。ミスターアークナイツの名はこいつに相応しい。
→速射手は環境落ちしてるって書いてただろ!と思われたかもしれないが、星6速射手で火力もあり、何より攻撃速度が異常に早くなるのはこいつしかいない。他の星6速射手はアルケットとAsh(復刻は絶望的)で、アルケットはエクシアほどの火力も攻撃速度もない。ある程度の攻撃回数を短時間に求められているギミックがアークナイツにはたまに存在するのだが、対応できるのはエクシアかキリンRヤトウ(復刻するのか?)くらいしかいない。つまりほぼエクシアに頼るしこれは低レアで代替は不可能だ。変なところで詰むのが嫌ならエクシアがいい。
サリア
→シュウを持っていたら優先度は下がる。しかしSP配布やs3など同レアのシュウにも出来ないことがある。術蒸発させたいときはサリアを使いたい。
★★
→こいつもまあまあ現代アークナイツに取り残されているが、疑似先鋒として手軽に放り投げることができるのはまだ腐ってないので交換してもいいと思う
★
→おすすめ★1.5くらい。ブレイズ育てるなら今ガチャに来てるウルピアヌス引いて育てたらいいと思う。s2がだいたいやってること同じで、かつ強いから。
ブレイズはモジュールで割といいのをもらっているが、新規におすすめするほどではない。置くだけ攻略に使ってるのも見かけないことはないが別にブレイズじゃなくていい
ソーンズ
→顔や声が好きでこいつに着せるコーデ用意してました!ソーンズ欲しくてアークナイツ始めました!な人以外に薦めるのはアークナイツ界では悪であると思う。キャラ人気が異常に高いのでグッズなどは豊富に出る。しかし大陸では異格が登場したのでそいつでいいんじゃないか?と思う。
あと異格ソーンズを通常のソーンズと一緒に使ったら最強だね!というTHE GOLDEN AGEなドクターを見かけるが、異格ソーンズのデバフは半端なく強く、通常ソーンズには荷が重いので、普通に他の強いアタッカーと組み合わせてください。
はてブでパレスチナ人としてイスラエルに復讐する Fursan al-Aqsa: The Knights of the Al-Aqsa Mosque が話題になっていたので、特定の国や軍隊が敵になっているゲームを上げていくよ!!
https://store.steampowered.com/app/1714420/Fursan_alAqsa_The_Knights_of_the_AlAqsa_Mosque/
はてブのみんなもコメントでいっちょがみするだけじゃなくてやろう!!Fursan al-Aqsa: The Knights of the Al-Aqsa Mosque!!
(筆者はstalker2終わって暇だったらかっても良いかなと思っている)
さて、ここから特定の国家や軍隊が敵になっているFPSゲーム集だ!「そんなのいっぱいあるでしょ」と思ったそこのキミ!その通り、たくさんあります。
なので、Call of Duty とかBattle Fieldみたいな有名作品は扱いません。書いてもおもんないんで。
あとWW2モノのような歴史上の戦争を題材にしたものも取り上げません。ウルフェンシュタインみたいなここまでいくとSFだろ、みたいな作品も取り上げません。
===閑話===
ちなみに、現代戦モノのCall of DutyやBattle Field等、アメリカ製FPSはキャンペーンモード(ストーリーモード)でよくロシア・中国あたりが敵になりますが、
大抵の作品では、一応は「黒幕の影響や政治態勢の変換があって、国家が悪い方向に向かったすえに敵対している…」という配慮?がなされています。
「今のロシアや中国と戦争しているわけではない」という理屈づけがされているわけですね。
その配慮に意味があるかは別として、Fursan al-Aqsaは今のイスラエルと戦う話だと思いますので、ちょっと味付けが違うのは事実かと思います。
===閑話休題===
以上です。疲れた。
やっぱ非西側諸国のFPSやシューターってあんまりないんだよね。
特定の国が敵になっているわけではないので挙げませんでしたが、番外編でロシア産FPSといえばEscape From Tarkov が有名ですね。
西側諸国のPMCが怪しいことしてるので、ロシア国内の秘密の傭兵集団BEARが対抗します、というストーリーになっています。
このBEARの設定ってまんまワグネルです。ゲーム的にはどっちが良いも悪いもないんだけどね。
ちなみにEscape From Tarkovは滅茶苦茶stalkerシリーズの影響を受けていて、両作品に携わったスタッフもいたはずです。
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ってのがこないだ来てさ。
配色や体裁も普段のヤマトのメールにかなり近い上に「不審なメールにご注意ください」って警告まで丁寧に書かれてるもんだからつい信じちゃって、でもなんとなくQRコードは触らずに送り状番号の部分だけコピーして、別窓で開いた本物のヤマトの追跡サービスに突っ込んでみたんだよ。そしたらほんとに存在する荷物なの。
で、8月、9月に1回ずつ差し戻しになってて11月に再配達したけど差し戻し……みたいな、見た感じ配達所でずっと止まってるようなやつでさ。
あーこれもしかして前の住所に間違って送っちゃったやつか? と思って問い合わせサービスに電話したら、送り状番号を伝えた時点でオペレーターさんが「申し訳ございません、こちらは迷惑メールでして……」って答えてくれて、そこで初めて偽物だったのが分かったんだよ。
いやー騙された。最近の迷惑メールってほんとよくできてる。ただ本物っぽく見せるだけじゃなく、こっちの行動までちゃんと先回りしてくるんだもんな。
こないだ増田でも丁度そんな話を見かけたけど、この世には1日中こういうメールの中身や動線を考え続けてるプロがいて、いつの間にか仕事の合間にぼんやりメール覗いてるおれらみたいな奴が引っかかってもおかしくないぐらいまで精度が上がってきてるんだよな。
QR触らなくてよかったー。ほんと気をつけような。
私が合わなかった職種に従業してる人達からもちゃんとした反論がある上で「こういう現場もあるよ」みたいな具体的な意見が集まるのが理想だったのですが、
ブコメ含めて9割が腕組論評してる人ばかりでゲンナリしていた所、工場増田さんの投稿があって滅茶苦茶嬉しかったです。
もう6,7年前の話になりだいぶ朧げな記憶になりますが、ご賢察の通り、私が担当していたのは自動車工場のライン工でした。
その為、ライン工と物資運搬(フォークリフトもあったのかもしれませんが私が工場内でよく見かけたのはバッテリー式牽引車に4,5台ぐらいの荷台が連結していたモノで、倉庫のピッキングバイトでは見たことのない乗り物でした)ぐらいしか知らず、
作業台が低いのに慣れるのはもっと評価されるべき才能だと思います。(郵便局で年賀状の仕分けのバイトをしてた時の作業台が低く、背中が痛気持ち悪くなり、勤務日数は約2週間ほどでしたが契約終了後背中のこりと肩こりと吐き気で寝込んだ記憶があります)
私は注意力散漫で手先が不器用なので技能工は難しそうですが、機械オペレーターという仕事はとても魅力的に思えました。(注意力散漫の為、検査工程での見落としに不安は残りますが)
また転職することがあって工場を視野に入れたとき、工場増田さんの投稿を参考にすると思います。
工場2週間でこのアプトプットはお世辞抜きで理解力の高さを感じます。
工場増田さんの次の職場が決まり、楽しく働ける事を心よりお祈り申し上げます。
12年無職からの派遣なんだけどやっぱ中小企業は潰れたほうがいい…というか大企業に買収されたほうがいいわ
50年ほど続いている工場だけど
・スマートさがない
・熱意がない人が多い
んだよね。
鉄鋼関係に機械オペレーターとして年単位で勤めているのに鋼の命名規則すら知らない、みたいな感じで基礎知識が欠落している。今やっている仕事について調べようとする熱意すらない。
機械もオンボロで大きいボタンを押すアナログの極み。専用の機械に部品を脱着してボタンを押すだけでデジタル要素皆無。
トラブル対応に出かける際に道具をカゴにまとめるわけでもなく、そのまま積み込むだけ。賢さ皆無。
作業場ももちろん汚い。ボロボロの木床板、ゴム板、それもホコリや金属カス塗れ、機械の操作基盤上や作業台が砂のようなホコリだらけ。5Sの精神皆無。
でも気持ちはよく分かる。流れ着いただけの工場で興味なんて持てやしないだろう。
作業場はすぐ汚れるし、掃除しなくなる気持ちも分かる。でも週5日数時間過ごす場所が汚くて嫌にならないのか?
何より汚い作業場を客が見たらどう思うのか?この時代にITも清潔も糞もない工場内を見て仕事を任せても大丈夫だと思ってもらえるのか?
派遣されて1ヶ月の俺がこう思うんだから、視察に来た取引先の担当者はもっとシビアに工場を見ているだろう。作業員の服装、作業場の備品、棚の整頓され具合、フォークの運転マナー。何もかも、担当者も会社内における自身の信用がかかっているから、なおさらシビアに見ているだろう。実際、再雇用されている生き字引的な方に話を聞くと仕事が減っているそうだ。
この工場はITにしても教育にしても何もノウハウがない。本気で危機感を覚えている中小企業は、職人が培ってきた膨大な作業経験をデータ化したり、知識を平準化すべく資料を整え勉強会を開いたり、IT化にも教育にも力を入れているというのに。
一応、危機感を持っている人は居る。熱意ある上司は居て、忙しい合間を縫って独自の資料を作り教育を施そうとしてくれている。3週間勤めて初めて開かれた勉強会で、3枚あるA4プリントのうち、覚えるべき内容は2行と1図しかなかった。教育の全体図を描いて体系的なカリキュラムを組んだ上での教育という感じではなく、何とかして仕事に興味を持ってもらいたい、でもどう教えれば興味を持ってもらえるか分からず苦慮している様子で、内容は散漫だった。
老朽化した設備と人材では仕事をピンポイントで奪おうと同業他社が出てきた際に負けるのは確実。少しでも作業員の知識レベルを高めたいし、作業を効率化したい。小企業の悪癖と慣習を脱ぎ捨てて中企業へと脱皮したい。足掻いてはいるがどうすれば良いかが分からない。どうすればいいか知識を仕入れるための時間も熟考する時間もない。それが現場の現実で、現場のスキルでは脱皮は遠い。
それなら。
ニッチを突いて成功し、周囲に同業他社が無いことに甘えて危機感も糞もなくヌルッと生き延びてこれた中小企業、設備投資が遅れた中小企業は、熱意とスキルと教育ノウハウとアイデアを現場に整備する技量のある人材を持った大企業に買収されたほうが幸せになれると思う。
大学中退後13年無職して派遣で工場で働いている俺がアドバイスするぞ。
ざっと大別すると
・機械オペレーター(専用の機械を1台あるいは複数台に延々と部品の脱着作業とボタン押し)
がある。
バネ指になるのはライン工だな。何も考えずに済むという意味では悪くないが、自分のペースで一切動けず工場ワークの中で最もしんどいタイプだと思っている。ニートには一切オススメできない。
ニートにオススメしたいのは機械オペレーターだ。部品を付けてボタンを押し、出来上がったらケースに収め、所定の場所に持っていく。書類を書いたり段取りを変えたり不随作業は色々ある。ひとつ数秒で出来上がる場合は一台に張付き、数分かかるタイプの場合は複数台に脱着してはボタン押しを繰り返す。どこからモノを取ってきてどこに納めて、どの治具に変えて、みたいなルールを覚える必要があり最初はかなり右往左往するが、覚えてしまえば単純作業に変わる。ニートの貴様がやってきたであろうゲームと同じく、システムを理解し攻略法を確立するまではあれこれミスして全滅もするだろうが、理解してしまえばあとはパターンに合わせて処理するだけの単純作業になるだろう。これと同じだ。
技能工もお勧めしたい。人手不足という現実を理解していて定着してもらおうとしている工場なら上達に時間がかかることを承知で気長に教えてくれる。身体に合えば物凄く楽しいであろうことは想像に難くないだろ?
なんてな。
訳知り顔で語っている俺も工場で働いているわけだが、なんとこれが一社目。しかも契約打ち切りが決まっている。
ここからは自語りだ。
勤めている工場では担当する機械で数十~数百、時には数千の部品を、一人で加工および検査までこなすのが仕事の機械オペレーター見習いだった。
3個ぐらい作ったら検査、要求される水準を満たしていることが確認できたらそのまま量産、これが出来るようになることがひとまずのゴールとされている。
最初の数日は手のひらサイズの部品脱着&ボタン押しを2000回ほどやっていた。作業台がパートのおばちゃんを想定しているのか低く、腰がすげえ痛くなるし頭もボーッとしてくる…の真逆で、ワーッとしてきて新鮮だったが、3日目ぐらいで慣れた。騒音の後ろでカラオケや口笛を吹き頭の中でロマサガのBGMを流してやり過ごすことを覚えたこの期間に、工場に勤めるということは膨大な繰り返しに耐えること、精神的に腐らないためにはこの作業の中に小さな目標を見出し作業をゲーム化することだと悟った。
その後は他社員の作業の手伝いをしていた。俺が部品を置き、ボタンを押す。社員が取り出し、収める。俺がいることで4秒ぐらいは短縮できていそうだった。でもこれ載せなくてもいい仕事。最初のオリエンテーリングみたいなもんだししょうがないけども。検査に行くようなら俺もついていき眺め、たまに質問する。手順さえ覚えれば簡単そうだった。機械オペレーターとは効率の良い手順を確立し己を機械化するゲームだと思った。
2週間ほど経ったとき、仕事の状況はどうかを問う面談の際に、目にかなりの負担がかかる作業がキツいと伝えたところ契約打ち切りということになった。
ちなみに昼は休憩室の隅で弁当食って寝てて挨拶しても返事が薄い(ないわけではない)本当にコミュ障って感じの人も居るし、なんかおどおどしてて視線が挙動不審な奴も居る。でもその人たちも仕事は割と普通。そういう人を排除するわけでもなく陰口を叩くわけでもなく、同僚も上司も割とまとも。ガサツな人はいるけど嫌な人は居ないって感じで、雰囲気は実に良い職場だった。
でも合わなさすぎた、目が焼ける感覚は本当にキツかった。
工場で働き続けるために必要な資質も理解できたし、工場の作業自体は完全に身体にフィットしているし、次は金属以外の工場で探している。というかもう応募して面談行ってきた。年齢的に落ちる可能性が高いけど。
って感じ。たった2週間だけど学びがめっちゃあったわ。
何は無くとも工場にも色々なタイプがあるということは理解しておいてほしい。
元増田も自分の適性をしっかり鑑みて、別タイプの工場にも挑戦してほしいところだ。
ハマれば続けられるぞ。
B:「お、どんな相談?」
A:「最近さ、増田で相談するとさ、結構ぶっ飛んだ回答が返ってくるじゃん?」
B:「ああ、あるな!『仕事辞めたいんです』って相談したら『じゃあ地球出ろ』みたいな。」
A:「そう!極論かデマか、ちょっと突き放す感じか…まあ、なんか半分くらいそんな感じなのよ。」
B:「それが増田の魅力でもあるけどな。」
A:「でもさ、そんな増田でも唯一親身になってくれる相談があってさ。」
B:「なにそれ、ちょっと怖いけど。」
A:「『うんちが堅いんです』って相談。」
A:「そうなんだよ。『食物繊維をちゃんと摂ってますか?』『水分不足じゃないですか?』みたいな、すごい具体的に丁寧にアドバイスしてくれるんだよ。」
B:「めっちゃ健康的じゃん!なんかその瞬間だけ増田が優しい世界になってるね。」
A:「ほんとそれ!『人生やり直したい』には『知らんがな』とか言うのに、『うんちが堅い』には『大丈夫、きっと改善できるよ』って優しくなるの。」
B:「ギャップがすごいな!それ、もはや新しいサービス名作れるレベルじゃない?」
A:「『腸のための増田』とか?」
B:「『うんち悩み24時』とかさ!」
A:「それなら窓口のオペレーター増田、すごい頑張るだろうな。」
B:「『こちら、うんち悩み相談室です。今日はどんなお悩みでしょうか?』」
A:「『ちょっと便秘気味で…』『それは大変ですね、さっそく一緒に改善策を考えましょう!』みたいな感じで。」
B:「めちゃくちゃ優しいやん!『いやー、仕事も恋愛もうまくいかないです…』には『まあ、そのうち良いこともあるよ。』くらいで流すのに。」
A:「なのに『うんちが堅い』には『食事内容を具体的にお聞きしてもいいですか?』って超真剣!」
A:「相談内容に応じてのメリハリがすごすぎるよね。次回から他の相談でも腸の話題混ぜたら、もしかしたら親身に聞いてくれるかもしれない。」
B:「『最近仕事が辛くて…あとちょっと便秘気味で…』って?」
A:「そう!そしたら『便秘ですか?それは大変ですね、詳しく聞かせてください。え、仕事の話?…それは、うん、まず便秘治そう!』って。」