はてなキーワード: スレッドとは
以下は「インセルの惨めな一日」というタイトルに基づいた短編小説です。日本語で自然に読めるように心がけました。内容はフィクションであり、特定の個人や団体を描写するものではありません。
朝7時、外から聞こえる鳥のさえずりがカーテンの隙間から漏れる薄暗い部屋に響き渡る。山田翔太(仮名、28歳)はベッドの上で目を覚ますが、すぐに起き上がる気にはなれない。枕元のスマホを手に取り、習慣的にSNSを開く。画面には、見知らぬカップルの幸せそうな写真や、リア充を自慢する投稿が次々と流れてくる。「どうせ俺には関係ない」と呟きながら、彼は画面をスクロールし続ける。
翔太は自称「インセル」だ。正式には「非自発的独身者」と訳されるこの言葉を、彼は自分の人生を定義する呪いのように感じている。大学を卒業してから正社員の仕事に就けず、今はコンビニのアルバイトで生計を立てている。恋愛経験はゼロ。友人もほとんどいない。「女は見た目と金しか見てない」と、彼は何度も自分に言い聞かせてきた。
朝食代わりにカップラーメンを啜りながら、翔太はいつものネット掲示板にアクセスする。そこは彼と同じような境遇の男たちが集まり、社会や女性への不満をぶちまける場所だ。今日の話題は「街で見かけたリア充カップルがムカつく」というスレッド。翔太は「わかる。あいつら全員死ねばいい」と書き込み、わずかな満足感を得る。でも、心の奥底では虚しさが広がるだけだ。
午後になると、彼は仕方なくバイトに出かける準備をする。鏡に映る自分の顔を見て、ため息をつく。「こんな顔じゃモテるわけないよな」。コンビニまでの道すがら、通り過ぎるカップルや楽しそうに笑う若者たちを横目で睨む。彼らの笑い声が、自分を嘲笑っているかのように感じられる。
バイト中も惨めさは続く。レジに並ぶ客の中には、イケメンや美人、そして幸せそうな家族連れがいる。翔太は無表情で袋に商品を詰めながら、心の中で毒づく。「こいつら、俺のこと見下してるんだろ」。特に若い女性客が来ると、彼は緊張で手が震え、目を合わせられない。彼女たちが去った後、「どうせ俺なんか眼中になかったんだ」と自己嫌悪に陥る。
夜10時、バイトが終わり、アパートに帰宅する。部屋の電気をつけると、散らかった床と空のペットボトルが目に入る。疲れ果てた体をソファに投げ出し、再びスマホを手に取る。今度は匿名アカウントでSNSに愚痴を投稿する。「世の中不公平すぎる。俺みたいな底辺には何の希望もない」。数分後、数件の「いいね」がつくが、それだけで心が満たされるはずもない。
深夜、眠れないままベッドに横たわり、翔太は天井を見つめる。頭の中では「もし俺がもっとイケメンだったら」「もし金持ちだったら」という空想がぐるぐる回る。でも、現実は変わらない。結局、彼は目を閉じ、明日も同じような一日が続くことを知りながら、眠りに落ちる。
この小説は、インセルと自認する人物の内面や日常を描写したものです。惨めさや孤独感を強調しつつ、彼の視点から見た世界をリアルに表現しました。もし特定の要素を追加したり、方向性を変えたい場合は、ぜひ教えてください!
今、この瞬間に注目している人は、歴史上最大級の金融のスローモーションクラッシュを目の当たりにしている。
日本の経済的な苦境は、すでに何十年も前に崩壊すべきだったシステムを維持するために、30年間にわたり財政工学を駆使してきた結果だ
本スレッドでは、何が起きたのか、そして日本の現在の路線がなぜ持続不可能なのかを説明する
バブル崩壊後の1990年代初頭、日本は数十年にわたる停滞、デフレ、そして低成長の時代に突入した。
1990年から2009年にかけて、日本の最重要株価指数である日経225は80%以上暴落し、歴史上でも最も深刻で長期間にわたる経済低迷の一つとなった。
参考までに、1929年の大恐慌時には、ダウ平均株価が約90%下落したが、わずか3年で底を打っている。
しかし、日本政府と日本銀行は1980年代のバブル崩壊後、自然な市場の調整を許さず、ゼロ金利(最終的にはマイナス金利)、大規模な財政出動、そして前例のない規模での国債の買い入れ(債務の貨幣化)という壮大な実験に乗り出した。
その結果、日本の政府債務は急増し、GDP比260%を超え、先進国で最も高い水準となった。
では、日本政府はどのようにしてこれほど過剰に借金を抱え込んだのか?
通常、政府は国債を民間投資家に販売し、投資家は利回りを期待する。
しかし、日本銀行は単に円を刷り、それを使って政府の国債を買い取っている。
これにより、価格が人工的に高止まりし、利回りがゼロに近い「偽りの市場」が作られた。
2012年の安倍晋三首相の就任後、日本銀行は「アベノミクス」の一環として大規模な国債買い入れを実施し、最終的には760兆円以上の国債を抱えることになった。
現在、日本銀行は日本国債の50%以上を保有しており、日本の債券市場は事実上、中央銀行政策の延長にすぎない。
これが「イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)」の実態である。
国債の50%以上を保有することで、日本銀行は利回りをゼロ近くに抑え込むことができた。
その結果、日本政府は財政赤字を直接、日本銀行に負担させることが可能となり、日本の国会議員は金利負担をほぼ気にする必要がなくなった。
この「人工的な支え」により、日本は10年以上にわたって低金利を維持し、安定の幻想を作り出してきた。
しかし今、その仕組みが崩れ始めている。
なぜなら、これまで無限に借り入れを続けることを可能にしていた経済環境が変わりつつあるからだ。
2022年以降、世界的なインフレの上昇と各国中央銀行(特にFRB)の金融引き締め政策によって、世界の金利は急上昇している。
通常、他国はこうした環境に適応するために金利を引き上げるが、日本はそれができない。
しかし、日本銀行が金利を上げたくなくても、市場がそれを許さない。
過去5年間で、日本国債の利回りは急騰し、10年国債の利回りは1.4%を超え、12年以上ぶりの高水準に達している。
これ自体は、米国や英国の10年国債利回り(4%以上)と比べれば大したことはないように思えるかもしれない。
しかし、日本政府の過剰な債務を考えると、これは壊滅的な事態を引き起こす可能性がある。
なぜなら、日本政府は1,300兆円以上の負債を抱えているため、わずかな金利上昇でも、利払い負担が爆発的に増加するからだ。
新規国債発行は、利払いを除いた歳出の32%をカバーしている。
そして、利払いだけで歳入の36%を占めている。
比較すると、米国の連邦予算では、政府支出のうち国債発行によるものは28%に過ぎず、利払いの負担も政府収入の20%以下だ。
では、日本の金利がこれ以上上がったら、政府の財政はどうなるだろうか?
ここで日本銀行に話を戻そう。
ゼロ金利やマイナス金利、量的緩和、イールドカーブ・コントロールといった超緩和的な金融政策を何十年も続けた結果、日本銀行は自ら「政策の罠」に陥ってしまった。
もし日本銀行がインフレ抑制と円防衛のために金利を引き上げれば、政府の債務負担が膨れ上がり、財政破綻に直結する。
一方で、過去10年間で円は対ドルで50%下落し、今もなお下落し続けている。
もし日本銀行が金融緩和を続け、国債利回りを抑え続ければ、円はさらに暴落し、インフレが加速、日本は完全な通貨危機へと突入する。
これについてはまだ多く語るべきことがある。
特に、この事態がどのように終焉を迎えるのか、そして日本銀行に残された選択肢(どれも悪いものばかり)が何かについても話したい。
https://www.threads.net/@oki.sayaka/post/DF40SoRyzM-
スレッドの方
ジェンダーに関する語彙を消そうとしたり、Wikipedia を攻撃したり、自分たちの狭い思想に合わせてAIを調教しようとしている。いやしくもAIに関心を持つ者がまさか学習用知識を減らすような愚行に出るとは思ってなかったので驚いたが、それで何だか目が覚めて思った。こいつらは一体どう言う根拠で汎用知能が作れるなんて思ってるんだ?DEIを考慮できないレベルの知性で、政治家にすらその意味を説得させることができずに、一体なにができるつもりでいるんだ?いやしくも汎用知能を言うなら地球上のすべての知性を満足させる解答を出せるAIあるべきだ。でもこいつらはそれを設計する段階からつまづいている。
ヤーデン・カッツが人工知能は所詮白人(男性)至上主義、のようなことを著者で書いていて、それをみた時はメタファーくらいの感覚で捉えてたが、単なる事実だったとよく分かった
Reproductive Justiceは黒人女性団体が1994年に発表したアジェンダがある。
https://blackrj.org/our-causes/reproductive-justice/
ただわざわざ黒人女性団体が立ち上がってこういうマニフェストを公開している当たりに薄っすらと人種差別を感じるのは俺だけだろうか。
ソースがあるわけじゃないので、元増田の見つけたものが本当なのか、単なるデマなのか、一部の狂信的なフェミニストが勝手にのたまっているのかはわからんが、reproductive justiceと言う言葉を安易に使ってしまったとしたら頭悪すぎると思う。
その辺も軽くググってみたが最近わざわざ妊娠して男子だったら堕胎するなんてことをしている女性がいる、と言う話自体も見つからなかったから、本当にあったとしたら日本で言えば2chのどこかのスレッドで2〜3回程度のやり取りがあったくらいのものかもしれない。
アメリカは思春期の少女に「私はセクシャルマイノリティな気がする!」と言う程度の理由で性別適合手術を施してしまう医師がいるような国でもあるので、「胎児が男子とわかったから堕胎したい!」くらいの理由で堕胎に応じる医師もいるような気はする。
アメリカは堕胎薬をその辺のコンビニで買えるのかな?もしそうだとするなら日本の産婦人科学会が言っていた「リプロダクティブ・ヘルスの薬へのアクセスを簡便にしたら性規範が乱れる」がまさに起きていることになるので、そういった薬の販売についても社会的に考え直すきっかけを与えることになる。
そうなると本当に必要な人が本当に必要なタイミングで手に入れられなくなるということでもある。
ただ、「本当にこういうい事をする人たちは自分たちの正義を全く疑っていないので、やってやりました!っていう発言を公に堂々となんの疑問も持たずにするだろう」から、本当にSNSで発信する人は現れるだろう。
あと、自分たちがまっとうなフェミニストだと思うのであれば、この方向のムーブメントはフェミニストにとっていい結果にならないのだろうと思うので、しっかり立場を表明しておいたほうがいいだろう。
そういえば、韓国のフェミニズム界隈でなにか似たような話を聞いた気がする。堕胎まではしていなかったと思うが、離婚したことを「○○しました、スッキリしました」みたいに言っていたと記憶する。
さて、ここまでは感想だが、元増田もそういうのを聞いたことがあるという体で巻き込もうとしているそういうフェミニスト、自分たちはプロパガンダやデマゴーグだけして引っかかった女性が泣きを見るだけのそういうフェミニストの可能性もあるという点で結構このエントリーを警戒している。
まず女性に言いたいが、「仮にこのムーブメントがあったとしても絶対に乗るな」だ。特に日本では堕胎がそうは法という危険極まりないやり方が横行している。学校で習ってないかもしれないが、これは最悪の場合自分の妊娠能力を永遠に失うリスクを伴っている。
海外は薬で堕胎するという安全な方法が取られているからこのムーブメント自体は「起きてもおかしくない」とは思う。
とはいえ当然母体への肉体的、心理的ダメージは計り知れないだろう。それすらも男のせいにするのかもしれないが、正直言ってやめたほうがいい。
次に、「男児を産まないことが女性の解放に繋がる」わけがない。
というよりも、胎児が男子かどうかわかるまでは女性は開放されないことになるし、男子とわかったからと言ってもその頃には産みたくなっていて結局開放されない可能性もある。
多分だがこれを扇動している人たちは、男性、妊娠出産の経験のない女性、もう自分は妊娠も出産もしないだろう人々、と言った今まさに妊娠出産を考える女性ではないと思う。
この手の扇動をする人たちは「自分たちは別に困らない問題」な仮提示するのがパターンだ。
マルクスは貴族のパトロンから金吸い取りまくって豪遊した商人ちだからな、言っとくけど。
なんにしても、女性はこのムーブメントに乗ってはならない。もし乗れば人生を破滅に導くとか、10年後に凄まじい公開に苛まれるだろう。
消滅に抗おうとしているのが、「生きてる」って感じがして良い。
『VRChat』の「24時間誰もいなくなると消滅するワールド」、2年間生き延びる。世界の誰かが繋いできたバトン
https://automaton-media.com/articles/newsjp/vrchat-20250205-327364/
他にもないか調べると1つ見つかった。
掲示板サイト「おーぷん2ちゃんねる」の「野原板」というスレッドでは「3時間以内に書き込みが無いと消滅」する。
https://open.open2ch.net/nohara/
3時間で消えるのはテスト投稿のためのスレッドだからで、本来長く利用する場所ではないのに。
時間制限があるから、何かしら行動しないといけないのがいいのかもしれない。
他にもあったらいいな。
https://reform-trouble.hatenadiary.com/
この増田の詳細です。
https://anond.hatelabo.jp/20250205080518
ただ、このリンク先だけは是非見て頂きたいです。
擁壁の内側の地中に埋もれる部分とはいえ、どのような品質だったのかがわかりやすい画像です。
https://drive.google.com/file/d/1jZnMRGNzuKzI3ckrjRYos0O-Eu950HO_/view?usp=sharing
今回の問題発覚後に調べた知見をもとにしているので誤っている可能性がありますが、大筋では合っているはずです。
溜桝とも。
雨水管の合流や方向を変える時に使われる。
単に浸透枡とも。
雨水枡と用途は近いが穴が空いていて地中に雨水を浸透させる機能を持つ。
降水量に対し浸透が間に合わない場合、雨水枡と同様に下流に水を排出する。
雨水浸透枡は、地下水位の低下が問題となっている地域等で推奨されている。
宅地造成や丘陵地のような地下水の増加で地滑り等が懸念されるような地域では、
盛土規制法(旧宅地造成法)やそれに伴う条例で雨水浸透枡の使用が規制されているため、
どちらが推奨されているのかまたは規制されているのかは、地形や歴史的経緯により同一自治体内でも混在する。
擁壁(いわゆる土留め)を形成する時に使用することができる少し特殊なコンクリートブロック。
ブロック内部の空洞が通常のコンクリートブロックよりも広く、内部に格子状の鉄筋コンクリートを形成することができる。
型枠ブロックによる擁壁形成は例外的な扱いらしく、構造計算を行った上で施工を行うか、型枠ブロックメーカーが定めた施工方法で施工しなければならないらしい。
型枠ブロックメーカーが定めた施工方法も特殊で、実際に施工方法に沿った工事を行い、国交省の検査に合格して「大臣認定の型枠ブロック」と認められないといけないらしい。
つまり、構造計算を行わない場合、「大臣認定の型枠ブロック」を使用した上で「大臣認定の施工方法」でないと擁壁には使用できない。
一定の高さ以上は使用不可等の細かい条件があるため気になる人は調べてみて欲しい。
ちなみに、一般的なコンクリートブロックのことは空洞ブロックまたはCBブロックという。
興味のない方は読み飛ばしてください。
ひとえに公平性です。
こちらが増田に一方的にこちらの主張を書いても、増田ではカインズの反論が不可能なため、公平ではないと思ったからです。
しかし、カインズは最初の回答の「公式見解」を基に論理を積み重ねており、
こちらとカインズとのやりとりのみに絞り公開することが、偏りのない両論併記になると考えました。
最初の増田への反応の通り、非常にわかりにくい状態での公開になってしまいました。
公開するにしてももう少し工夫ができたと今になっては思います。
増田ではリンク先は開いてもらえないので要約を載せてはどうかという意見にもっともだと思ったので、
要約をスレッドに貼ったのですが余計混乱を招いてしまったようです。
この項でも可能な限り公平な書き方を心掛けますが、前回の増田とは違いこちら側の視点が含まれてしまうことをご了承ください。
また、今日に至るまで本当に様々なトラブルがあったため、ここに列挙するできごとも後述するリンク先の資料内でも、実際に起きたことの一部でしかないことをご了承ください。
わかりやすいことだけを列挙してもこれだけの項目になってしまいました。
最初期の打ち合わせで型枠ブロックの色を選択する際、サンプルを見てから色を決めることになったのですが、サンプルを見てもいない状態で突然型枠ブロックを発注した旨のメールを受け取りました。
メールに気付いた時にすぐに指摘したのですが、一部の型枠ブロックは受注生産のためキャンセル不可とのことでした。
それまでの打ち合わせでも不安になるやりとりはあったのですが、発注してしまった型枠ブロックについて「使用先はこちらで探したので大丈夫です」のようなことを言われたため不信感を大きくしました。
工事の現場担当者には、最初期の打ち合わせから「敷地内の雨水は極力敷地外に排水したい」と伝えていました。
ところが、打ち合わせをする度に何故か雨水浸透枡を設置することを前提とした話となり、その度に雨水浸透枡ではなく雨水枡をお願いしたのですが、工事が止まる寸前までこの妙なやりとりは継続しました。
後にですが、当該敷地は雨水浸透枡の設置規制エリアであることが発覚しました。
庭と駐車場を隔てる擁壁と隣地との境界側の壁を、型枠ブロックで組むまで進みました。
このため、工事のやり直しをするにしても契約解除を行い別の業者さんにお願いするにしても、一度擁壁と壁を撤去する必要があります。
雨水浸透枡ではなく雨水枡を設置してもらうため、工事の現場担当者と店舗の担当者を交え打ち合わせを行いました。
この時にやっと雨水枡の設置を受け入れて頂き、再設計する時間が必要とのことだったので工事を一時中断することになりました。
この項は言葉だけで説明するのが非常に難しいので、ふわふわした説明になってしまいます。
この件はどの時点だったか記憶が曖昧ですが、工事が止まる前だったのは確かです。
外構工事の過程で、敷地内の雨水を敷地外に排出する系統の工事が必須でした。
(この敷地は、雨水は下水道への接続は行わず、道路排水の地域です。)
当初予定されていた設置位置についての具体的な場所については、資料2の7ページのイメージ図を参照してください。
ところが、出来上がった擁壁に設置された排出口は、イメージ図よりも1メートル程ずれた位置に設置されており、雨の多い日は駐車した車の車体に雨水が直接かかるような位置となっていました。
このため、設置してしまった排出口は地中に染み込んだ雨水の水抜き穴に流用し、新たに擁壁の端に雨水管の排出口を設けるよう依頼しました。
(他の水抜き穴の高さと違い見た目が悪いのですが、修正のためには擁壁の設置を最初からやり直さないといけないらしく、しかたなく妥協しました。)
また、既設の雨水管の径が100mmなのに関わらず、擁壁に設置された排水口の径が75mmしかなかったため、新たに開ける排水口の径を100mmとすることも依頼しました。
そもそもですが、雨水管の下流側に上流よりも細い雨水管を接続するのは業界のセオリーに沿っていません。
雨水管の勾配がほぼゼロで、ともすればマイナス勾配になりそうだということ。
雨水の排水口の径を変更しなければ、確実にマイナス勾配となっていたこと。
そもそも、型枠ブロックによる擁壁が、メーカーの定める施工方法に則っていなかったこと。
等々。
資料1の作成前には写真のみ印刷し店舗に持ち込み、担当者に問題点を指摘しました。
この時に「水勾配がマイナスでも問題なく、気にし過ぎ」のようなことを主張され、担当者への不信感も生まれ始めました。
数々の問題のいくつかは法令違反であることがわかってきたので、それを資料1にまとめ再度店舗の担当者と話し合いを持ちました。
店舗では対応できない内容だということで、本部対応になるだろうという話になり、その場は終わりました。
しばらく連絡がなかったので、本部の連絡先を教えて欲しいとか本部から連絡が欲しいと話をしましたが叶いませんでした。
(各消費者センターはある程度連携しており、相談内容に応じてより分野に詳しい消費者センターを紹介されます。)
資料1を提出して3週間が経過してもカインズ側からは「協議中」以上の回答を得られません。
「実は店舗が資料を抱え本部に伝わっていない」という可能性もあったので、カインズの公式サイトの問い合わせフォームに後述の資料1を送付しました。
その際、消費者センターに相談していることを伝えつつ回答期限を指定しました。
(詳細は省きますが、複数の消費者センターに相談しているにも関わらず、ひとつしか名前を出さなかったは、消費者センターとの話の結果です。)
消費者センターの名前を出したからかは不明ですが、その日のうちにカインズの本部からメールで連絡が入りました。
カインズとの以降のやりとりは、後述の資料「C社とのやりとりまとめ」にまとめてあります。
以降は電話でのやりとりもありませんでしたし、対面したのも現状調査の一度だけのため、ほとんど全てのやりとりが「C社とのやりとりまとめ」にまとまっています。
ここから、こちらからの質問とカインズの回答のやりとりが二ヶ月ほど続きます。
カインズからの回答がかなり酷いので是非「C社とのやりとりまとめ」を読んで頂きたいのですが、ここではいくつかを抜粋します。
(1)外構工事等のリフォーム工事を御社が請け負う際、宅地造成法や自治体の条例等により、工事現場に適用される法規の調査は行われないのでしょうか。調査を行わずとも問題なく施工できるという認識でしょうか。御社の公式見解を教えてください。
雨水浸透枡が規制されている地域でも雨水浸透枡を設置しますとの宣言に等しいです。
近年、断熱性能の高い樹脂サッシが注目されていますが、準防火地域では規制されています。
カインズに樹脂サッシへの交換を頼むと、準防火地域であることを無視して施工しそうです。
雨水浸透枡と樹脂サッシの規制は、何か起きた場合の影響が設置する敷地内に留まらず近隣の土地や建物を脅かすリスクを軽減するためです。
雨水浸透枡の規制は地盤沈下や陥没や地すべり等のリスクを軽減し、樹脂サッシの規制は火事の際に延焼のリスクを軽減し、共に人命と財産を守るためにあります。
カインズの公式見解からは、工事箇所だけでなく周辺の災害に対する耐性を下げることになっても問題はないとの認識であると読み取れます。
当件工事の現場にこれまで来られたのは、御社の協力業者の社員様数名と御社の店舗の担当者様一人だけです。
担当者様も、最初期のトラブル発生後にこちらが「現地を見に来て欲しい」とお願いし初めて実現しました。
しかしながら、店舗の担当者様は他店に異動になったと伺っており、つまり御社の当該店舗に現在在籍している社員や本部の社員の誰一人として現地を見ていないことになります。
現地を一度も見ていないにも関わらず、何故「⇒契約書通り施工しております。」や「⇒見積書通りに契約、施工を行っております。」と回答することができるのでしょうか。
店舗の担当者は11月中旬に他店に異動となり、その後の店舗とのやりとりはリフォーム部門の責任者か店長になりました。
何故異動となったのかは不明です。
カインズの問い合わせフォームに資料1を送ったのが11月下旬、カインズの本部から回答があったのは11/29です。
上記の引用の通り、この時点でこの件に関わっているカインズの社員は誰一人現場を見ていません。
「契約書通り施工しております。」というのもカインズの「公式の見解」とのことでした。
流石にこの指摘は逃れられないと考えたのか、この後に現状調査が実施されました。
もし指摘をしなければ、今も調査が行われていなかったのかもしれません。
弊社としては今後、工事を行い、引き渡しを行う事が困難であると判断いたしました。
再度になりますが原状回復工事にて再度打ち合わせをさせていただきたいと考えております。
改めて原状回復工事にて再度打ち合わせをさせていただきたいと考えております。
原状回復工事の実施について承諾いただけるようであれば、本件契約の解除について合意書を作成したいと存じます。そのうえで、原状回復工事に関する打ち合わせをさせていただきたいと考えております。
契約書を交わした後に原状回復工事の詳細を決めるとの主張です。
「車を買う契約をしてから車種やオプションを選択させる」ようなものですが、気付かずに合意書を締結してしまう人もいるのではないでしょうか。
合意書を作成した後に、原状回復工事の内容に異論があっても引き返すことは難しいと思います。
これに関しては以下のように指摘しました。
つまりこれは、原状回復工事の内容の提示もない状態で合意書を交わす予定ということでしょうか。
以下に続きます。
https://megalodon.jp/2025-0205-2056-13/https://anond.hatelabo.jp:443/20250205080518
■【拡散希望】某超有名企業とのリフォームトラブルの資料【現在進行形】
追記: 要約を載せた方が良いとの意見を頂いたのでスレッド配下に要約を載せました。
資料中にもある通り
また、公益性のために一連のやりとりを公開することを伝えましたが
「実際には公開しない」と高を括っているのか無反応です。
やったと言ったことは実際にやっているし
業界に詳しい方や勘の鋭い人はどの企業なのか推測できると思いますが
別資料名が出てきたらそちらを読み
https://drive.google.com/file/d/1U9X4uKZRUJXbDW_UeX7DjLKzEw5xF4Fy/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/1060TxZZ138_bwOuRps7dzhuN3hqg68St/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/1X1rHL1fY83lhddl0XCWajT2MHY0USyxc/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/1LZlDbhTFPD0ajm1iaXbBqEzCmdV7W8nH/view?usp=sharing
https://reform-trouble.hatenadiary.com/
詳細を書きました。
https://anond.hatelabo.jp/20250207172425
リンク先のほうが読みやすいと思うのでこのエントリーは読まなくてokです。
元々の資料が経緯を知っている人向けが前提なので、簡単に前提条件を書きます。
これでどうでしょうか。
要約を載せた方が良いとの意見を頂いたのでスレッド配下に要約を載せました。
追記終わり。
--
資料中にもある通り
また、公益性のために一連のやりとりを公開することを伝えましたが
「実際には公開しない」と高を括っているのか無反応です。
やったと言ったことは実際にやっているし
業界に詳しい方や勘の鋭い人はどの企業なのか推測できると思いますが
別資料名が出てきたらそちらを読み
https://drive.google.com/file/d/17UhJjYwybbeMFlOJkTdRK8KpVV-4eXzr/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/1uSuAfON9pjnQvSkCBqq38ZrZmzyZ2SX4/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/1OEJ_zQBGShnm6DdMWH6eX5-he7XIUCbP/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/14ZuNeVqp4nTTlXGgTYugsDrHmDAHwHEu/view?usp=sharing
2006年9月24日、京都発のIT企業・はてなの実験場「はてラボ」からはてな匿名ダイアリーがひっそりと産声を上げた。
当初は単なる試みの一つに過ぎず、誰もが自由に匿名で日記を書ける――いわゆる「匿名ダイアリー」、通称「増田(ますだ)」がこうして誕生したのである。
ちなみに「増田」という呼称はanonymous diary(アノニマスダイアリー)を日本語読みした際に「アノニ“マスダ”イアリー」と聞こえるダジャレに由来する。
サービス開始直後、匿名性を守るための施策が次々講じられた。リリース翌日の9月25日には投稿者のプロフィールページ(マイハテナー)へのリンクが早くも削除され、9月29日には画像貼り付け機能も禁止となっている。
テキスト主体で完全匿名を貫く方針が、最初の一週間で明確に示された形だ。初期の増田にはユーザー有志による「匿名ダイアリーならではの遊び」がいくつも提案されたものの定着はせず、10月上旬には投稿数も落ち着いた過疎期に入った。
しかし10月下旬になると様相が一変する。匿名ダイアリー発のエントリが徐々にはてなブックマークの「注目エントリー」(ホッテントリ)に顔を出し始めたのだ。
たとえば「はてなブックマークで話題になるブログとならないブログの違い」といったメタ考察の記事が注目を集め、増田発の長文論考がちらほらと人気入りするようになった。
サービス開始初日に投稿された記念すべき最初の増田のタイトルが「はてなの名でやるような事でもない」だったことも象徴的だ。
冒頭からして手厳しい内部批評であり、いかにも「はてならしい」船出と言える。
しかし、この小さな匿名ブログが後に国会で言及されるほどネット世論を動かす存在になるとは、当時誰が予想しただろうか。
サービス開始から数年、はてな匿名ダイアリーは着実に投稿数を伸ばし、技術ネタから社会批評まで多種多様な記事が日々生まれてきた。
匿名ゆえに過激な表現や内部告発(怪文書)、果ては明らかな釣り投稿まで玉石混淆だが、その一方で思わず涙ぐむような人情話や腹筋がよじれるほどの笑い話まで幅広く揃っているのがこの文化の面白いところだ。
たとえば2006年の増田人気記事には「JASRAC伝説」のようなネット業界の笑い話や、「プログラミング用のフォントを探してたら一日が終わってた」といったオタク的自虐ネタがランクインしている。
一方で「就職できない学生」のように現実の社会問題を吐露するエントリも早くから登場し、匿名という気軽さを武器に時に鋭い社会批評が行われた。
2010年前後には、増田は既にはてなユーザーコミュニティ内で話題の火種として定着していた。
とはいえ爆発的に脚光を浴びる転機は2013年に訪れる。この年の4月、はてなブックマークのトップページ刷新によって匿名ダイアリーへの導線が強化され、多数の増田がホッテントリ入りする事態となったのである。
事実、2013年以降は匿名ダイアリー全体の月間ブックマーク獲得数が急増している。
アクセス増に伴い投稿も活発化し、増田は技術系・生活ハック系から時事ネタ・人生相談まであらゆるジャンルのネタが飛び交う一大プラットフォームへと進化していった。
2016年にはサービス開始10周年を迎え、それを記念して公式Twitterアカウント(@hatenaanond)が開設された。
投稿のHTTPS化やスマホからの投稿機能検討などもアナウンスされ、実際2017年には全ページ常時SSL対応が実現している。
また同2017年には「人気記事アーカイブ」機能が追加され、過去の名作エントリを月別・日別に人気順で振り返ることができるようになった。
蓄積された匿名ダイアリーの膨大な記事群は、もはや日本ネット文化のアーカイブとも言える存在感を帯び始めている。
匿名ダイアリー(増田)は、日本のネット言論史の中で匿名掲示板とブログ/SNSの中間的ポジションを占めるユニークな存在だ。
巨大匿名掲示板(2ちゃんねる/5ちゃんねる)では多数の名無し達が雑然と議論を交わすが、増田では一人の匿名ユーザーがブログ形式で思いの丈を綴る。
いわば2ちゃんねる的な「名無しさん」の文化を受け継ぎつつ、ブログ的な長文表現とパーソナルな語り口を可能にしている点が特徴である。
そのため「公式」と「名無しさん」の隙間とも言えるポジションに位置づけられ、「実名では波風が立つが、完全匿名の掲示板よりは自分の言葉として語りたい」――そんなときに選ばれる場所となっている。
実際、ある著名人(川上量生氏)がNHK番組での騒動について心中を吐露した際、自身のブログではなく増田に「最後の書き込み」を残したケースもある。
彼は立場上「公式」に発信すると面倒が大きいが、匿名ダイアリーなら「詠み人知らずだった」と言い張ることもできると判断したのだろう。
このように増田は内部告発や本音の告白をしたい人々にとって格好の受け皿となってきた。
増田発のエントリが2ちゃんねる住民に発見されスレッドで引用・議論されることもあれば、逆に「今現在2ちゃんねるで起こっていること」を増田がまとめてホッテントリ入りするような例もある。
また、増田の内容が面白いとまとめサイトやTogetterに転載・紹介され、そこからさらに拡散する二次的な波及も起こる。
匿名掲示板、まとめサイト、増田はそれぞれ文体や文化は異なるものの、互いにネタを供給し合い日本のネット言論空間を賑わせてきたと言える。
一方、Twitterとの関係も緊密だ。Twitter全盛期以降、ニュースやトレンドを見たユーザーが詳細な議論や感想を増田に書き、それをまたTwitterで共有するというサイクルが生まれている。
140字(現在は拡張)の制限があるTwitterでは語りきれない本音や体験談を増田に綴り、そのURLがTwitter上で拡散されるケースは少なくない。
象徴的なのが2016年に匿名ダイアリー上に投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!!」という怒りの叫びである。
このエントリは瞬く間に数百件のブックマークを集めてホッテントリの頂点に躍り出ただけでなく、Twitterでも大拡散し、ついには国会で野党議員が引用するまでに至った。
増田発のフレーズ「日本死ね」は2016年の流行語大賞候補に選ばれるなど、ネット世論がリアル政治を動かした一例として語り草になっている。
Twitter上では当該エントリへの賛否や共感が渦巻き、「#日本死ね」のハッシュタグが飛び交った。
増田で火が点いた匿名の声がTwitterという拡声器を得て社会現象化した典型と言えるだろう。
このように増田のエントリははてなブックマークを起点に各所へ波及していく。
匿名ダイアリーに投稿された記事は誰が書いたか分からないぶんタイトルと内容のインパクト勝負になる。
面白い/有益/刺激的だと感じた読者がブックマークしてコメントを付けることで評価が可視化され、一定数のブックマークが集まればホッテントリとしてトップページに露出する。
結果、さらに多くの読者が押し寄せてブクマが雪だるま式に増える。
この明確な評価システムゆえに、増田投稿者の中には「如何にブクマを稼ぐか」を意識して釣り気味のネタや炎上覚悟の過激な持論を投稿する者も現れた。
実験的に一ヶ月間で13本もの釣りエントリを投下し、4本をホッテントリ入りさせた強者もいるという。
ブックマーク数という指標があることで、匿名とはいえ投稿者は観客の反応を強く意識するようになり、増田は単なる独白の場から「ウケる文章」の競演の場へと文化的に洗練されていった面もある。
では実際、Hatenaブックマークで多数の反応を集める増田とはどのようなものだろうか。その傾向をいくつか具体例とともに分析してみる。
自身の子どもが保育園に落選した母親(と推測される)が、日本の子育て環境への怒りをストレートにぶちまけたこの文章は、多くの親世代の共感と怒りに火を付けた。
ブックマークコメント欄は賛同や政府批判の声で溢れ、大量のブクマが付くだけでなくメディア報道にまで発展した。
そして何よりも、この匿名の叫びが国政レベルの議論を誘発した意義は大きい。
他にも「民主党支持者としての愚痴」(民主党政権への苦言)や「東京都心の求人状況がヤバイ。はよ移民入れろ…」といった景気や労働問題への提言など、タイムリーな社会問題を扱った増田はブックマークが伸びやすい傾向がある。
匿名ゆえに本音で社会批判ができる点が、読者の溜飲を下げ「よく言ってくれた!」という反応に繋がるのだ。
個人のユニークな体験談や、役立つアドバイス記事も人気を博す。
例えば2014年の年間ブックマーク数1位となった「部下がくれたアドバイス」は、ある上司が部下から教わった貴重な助言を紹介したエントリだ。
具体的な内容は伏せるが、職場での人間関係改善につながる示唆に富む話で、多くの社会人読者の心を打ち大量のブクマを集めた。
また「1人暮らしのための料理の豆知識50」のように実用性の高い生活ハックも人気だし、「メールで使える英語のつなぎ言葉」のようにすぐ役立つ知識の共有は安定してブックマークが付く。
恋愛や結婚、離婚といった人生の局面に関する赤裸々な語りも注目されやすい。「離婚序章からの帰還」というタイトルの連載風エントリが話題になったり、「本当に悲惨な独り身の最期」といったショッキングな孤独死レポートが議論を呼んだこともある。
この種の投稿は読者の感情を強く揺さぶり、同情や驚きのコメントとともに拡散していく。
増田発のネタの中にはネットならではのオタク文化やサブカル的話題も多い。
例えば「( ・3・)クラシック好きの上司がジャズを聴きたいと言いだして」という2015年の人気増田は、音楽趣味の異なる上司と部下のユーモラスなやり取りを描いたもので、多くの読者の笑いを誘った。
他にも「Yahoo!チャットって場所があったんだよ」のように懐かしのネットサービスを語るノスタルジー系や、「無課金で数年続けていたソシャゲをやめて分かったこと」のように現代ネット文化(ソーシャルゲーム)に関する内省などもバズりやすい。
こうした記事は特定クラスタには刺さりやすく、はてブのコメント欄でも「わかる」「懐かしい」「自分も経験した」と盛り上がる傾向がある。
増田は匿名ゆえに自由な創作の発表の場にもなっている。ショートショート風のフィクションや、一発ネタ的なジョーク文章が投稿されることもあり、出来が良ければしっかりブクマを稼ぐ。
「家事は、レベルを上げて物理で殴れ」は家事のコツをRPG風に比喩したユーモア記事で、多くのユーザーの爆笑を誘った。
また、一部では増田発の優れた文章を「増田文学」と称し、ファンが選ぶ賞を作る動きまである(増田文学大賞など)。
このようにエンターテインメント性の高い文体やオチの効いた話も増田ならではの楽しみであり、はてなブックマーク常連のネタ枠として機能している。
総じて、はてなブックマークで大きな反響を呼ぶ増田には「共感・有用・驚き」のいずれか、もしくは複数が備わっていると言えよう。
強い共感や感情を喚起するもの、実生活や知的好奇心に役立つ情報を提供するもの、あるいは純粋にネット民を驚かせ楽しませるものが、人々の目に留まりやすい。
そして匿名という特性上、その内容が事実かフィクションか判然としない場合もあるが、それすら含めて読者は一種の物語として増田を消費している節がある。
だからこそときに釣り記事に踊らされることもあるが、それもまた増田という遊び場の醍醐味であり、読者も「ネタかもしれないが面白いからヨシ!」と受け止めているのだ。
何にせよ、「増田」はネットの深層心理を映し出す鏡のような存在だ。
喜怒哀楽、嫉妬や独白、叫びと祈り――匿名の影に人間の本音が渦巻いている。
ネット言論の文化史において、はてな匿名ダイアリーは2ちゃんねる的匿名文化を継ぎつつブログ的表現力を与えた場としてユニークな地位を占めてきた。
そしてその魅力は今も色褪せていない。
これからも誰かが増田にそっと心情を綴り、それが思いがけず何万もの人々に届いて共感を呼ぶことだろう。
「ほら、スレッドってさ、プログラムの中で“何か作業をする人”みたいなものなのよ。で、その人が『ちょっと休憩!』って座るのが Thread.sleep() なわけ。つまり、スレッドが指定された時間だけ作業を止めて、他のスレッドに“お先どうぞ”ってする感じなのよ!」
「にゃあ~!スレッドが休むって、働いているプログラムの流れを一時停止することだニャ。でも、その間に他のスレッドが動く場合もあるから、実は効率的なんだニャ!」
「例えば、このカフェで私が注文のためにカウンターでメモを取る仕事をしてるとするじゃない?で、あなた(お客さん)が『猫ミルクラテ』を頼むわけ。だけど、ラテマシンが温まるのに5秒かかるのよ!その間、ぼーっとしてるのはもったいないから、私が『この5秒、他の仕事に回して!』って言うのが Thread.sleep(5000); のイメージなの!」
「にゃあ~、もしその間に『やっぱり注文キャンセル!』ってお客さんが割り込んできたらどうなると思うニャ?」
「そういうときに『えっ、今待機中なんだけど?』って慌てないために、エラー処理で『割り込みがあった場合はこう動け!』ってルールを決めておくのよ。例えば、『注文キャンセル!』って割り込まれたら、私はメモを破棄して次の仕事を始めるでしょ?それが例外処理よ!べ、別にすごいとか思わないでよね!」
「スレッドが休止することで、CPUが他のスレッドに処理を回せるようになるの。これ、マルチタスクって言うんだけど…説明が難しいわね。ま、猫スタッフも説明しなさいよ!」
「にゃあ~!例えば、同時に複数のお客さんが注文してるとするニャ。そのうち一人が『5秒待って』って言ったら、CPUはその人を5秒ほっといて、他のお客さんの対応をするニャ。これがマルチタスクの基本的な流れニャ~。」
スレッドに「ちょっと休んで、他の処理を優先させて!」ってお願いする機能。
休んでる間に「おい、キャンセルだ!」みたいに割り込みされる可能性があるから。
効率よくCPUを使うため、複数の仕事(スレッド)をスムーズに回せるようになる。
「これでわかったでしょ?別に解説が楽しかったわけじゃないから!さっさと理解して帰りなさいよ!にゃんとかなったら褒めてあげてもいいけど…(ぼそっ)」
「昔ながらの恋愛至上主義的な作品はもう時代遅れ」、「恋愛よりも友情や自己実現を描く作品こそ新しい」といった声を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、一方で「恋愛は普遍的なテーマであり、作品に深みを与える重要な要素だ」という反論も根強く存在します。
先日、匿名掲示板で「恋愛描写は古い」というスレッドが立ち、様々な意見が飛び交い、白熱した議論が繰り広げられました。
本記事では、このスレッドでの議論を詳細に分析し、「恋愛描写は古い」論争を徹底的に深掘りしていきます。二次元コンテンツにおける恋愛の立ち位置について、改めて考えていきましょう。
「漫画原作で男だったキャラが実写映画化で女に変えられ、同僚関係に恋愛要素を生やされ、朝のバラエティで恋愛売りのプロモーションされる」なんかは、恋愛要素うんざり、古くさい、バブル期のトレンディ臭い、みたいな感想が分からなくもない
でも最近は世界観とキャラクターの創造主である漫画家が公式に恋愛フラグ出すことについても「古い」と難癖つける人が出てきてて、それは違わないか?
この投稿をきっかけに、スレッドでは「恋愛描写は古い」という意見に対する賛否両論、様々な角度からの意見が噴出しました。
スレッドで挙げられた「恋愛描写は古い」と言われる理由、背景には以下のようなものがありました。
実写化やメディアミックスの際に、原作にはなかった恋愛要素が過剰に追加されることへの反発が多く見られました。
特に、
原作では異性同士の関係性が同僚や仲間だったのに、実写化で性別を変更し恋愛関係にされる
といったケースに対し、「恋愛要素うんざり」「古臭い」「安易な媚び」といった批判が挙がりました。
「物語の主要なテーマは恋愛であるべき」「人間関係の中心は恋愛であるべき」といった恋愛至上主義的な価値観が、現代において時代遅れに感じるという意見がありました。
特に、
職業ものなど、恋愛以外のテーマが主な作品で、恋愛が主な要素になってしまう
といった作品に対し、「もったいない」「恋愛に頼りすぎ」といった批判が挙がりました。
近年、多様な価値観が尊重されるようになり、恋愛だけが幸せの形ではないという考え方が広まってきました。
そのため、
に対し、「価値観の押し付け」「共感できない」といった意見が出るようになっています。
といった人々がおり、そうした層が「恋愛描写は古い」という意見を拡散しているという指摘もありました。
一方で、スレッドでは「恋愛描写は古い」という意見に対する反論も多数寄せられました。
恋愛は人間の根源的な感情であり、普遍的なテーマであるという意見です。
といった点から、恋愛描写を否定するのはおかしいという意見が多くありました。
「恋愛描写が嫌い」という個人の感想は尊重されるべきですが、それを「古い」「間違っている」と一般化するのは傲慢であるという批判です。
といった点から、恋愛描写の存在自体を否定するのは行き過ぎであるという意見が目立ちました。
「男女恋愛は古い」と批判する人の中には、BL(ボーイズラブ)や百合といった同性愛コンテンツを支持する人がいることへの疑問の声も上がりました。
同性愛は新しくて良い、異性愛は古くて悪い、という考え方はダブルスタンダードではないか
特定の性的指向を一般化し、他を排除しようとするのは問題ではないか
といった批判から、安易な「恋愛は古い」論に警鐘を鳴らす意見もありました。
恋愛描写が「古い」と感じられるのは、描写の仕方がパターン化されていたり、作品の主なテーマと乖離していたりする場合であるという意見です。
安易な恋愛展開を盛り込むのではなく、丁寧に人物描写や感情の動きを描く必要がある
恋愛展開が作品のテーマを深める効果があるのであれば、恋愛描写は有効
スレッドの議論を分析すると、「恋愛描写は古い」という言葉が、様々な意味合いを含んでいることがわかります。
演出や展開がパターン化されている: 昔ながらのトレンディドラマのような恋愛展開や、安易な恋愛展開の盛り込み方が「古い」と感じられる。
恋愛展開が作品のテーマと合っていない: 職業ものやバトルものなど、恋愛が主なテーマではない作品に恋愛展開が過剰に盛り込まれると、作品の質を損なうと感じられる。
恋愛至上主義的な価値観が時代に合わない: 「恋愛こそ幸せ」といった価値観が、現代の多様な価値観と乖離していると感じられる。
特定のファン層の排他的な意見: 夢女子や腐女子など、特定のファン層が自身の嗜好に合わない恋愛展開を「古い」と批判している場合がある。
本当に「古い」のは、恋愛展開そのものではなく、上記の様な否定的な要素であると言えるでしょう。
「恋愛描写は、描き方や作品との相性によっては『古い』と感じられる場合もあるが、普遍的なテーマであり、作品を豊かにする要素でもある」
と言えるでしょう。
といった点です。
「恋愛描写は古い」と一括りに否定するのではなく、何が古く、何が良い展開なのか を議論し、より質の高い恋愛描写が生まれることを期待したいものです。
そして、読者や視聴者も、自身の価値観だけでなく、作品の意図や展開の質を評価しながら、多様な描写を楽しむ姿勢が求められるのではないでしょうか。
ここ数年、インターネットに散在するコミュニティ上での異常事象の存在が、SCP財団内でしばしば議題に上るようになってきた。匿名性の高いSNSやコメント欄、掲示板はもちろんのこと、とりわけ「はてな匿名ダイアリー」(以下「増田」と呼称)においては、他のプラットフォームでは見られない特異なアノマリーが複数確認されている。増田は、ユーザー登録をせずとも誰でも簡単に匿名の文章を投稿できる点や、その内容が検索エンジンを介して幅広く閲覧されるという特徴を持つ。その結果、財団の観測網をかいくぐって潜伏しやすい土壌が形成されており、過去数年間で複数のSCPオブジェクトが確認されるに至った。
本報告書では、増田上に跋扈するSCPについての調査概要と確認された事例、ならびに暫定的な収容手順を示す。なお、本報告書に示されるSCP事例は現在進行形で調査が行われており、記載内容はあくまで暫定的なものであることに留意されたい。
1. 背景と問題の経緯
はてな匿名ダイアリーは日本国内を中心としたWebサービス「はてな」が提供するブログプラットフォームの一部で、アカウントを持たない投稿者であっても「増田」と呼ばれる匿名枠にテキストを投稿できる仕組みを提供している。そこでは個人的な悩みや告白、社会への批判や仕事・日常の愚痴まで、多種多様な文章が毎日大量に投稿されている。
増田特有の気軽さや匿名性の高さは、投稿者の真意を推測しにくくする要因であり、その投稿を閲覧する読者側もまた「増田だから真偽がわからない」といった曖昧な認識のもと、批判や同情、考察などを寄せる。その混沌とした言説空間は、ときに不特定多数のユーザーの集合的な感情を刺激し、新たな炎上や論争を生み出す源泉ともなる。
こうした特質はSCP財団から見ると、アノマリー(異常存在)が自己の活動や影響力を隠蔽したまま周囲に感染・拡散するのに非常に都合がよい環境といえる。特に増田では、投稿時に明確なユーザーIDやアカウント情報が残らず、内容の信憑性を裏付ける手段が事実上ないため、「書かれていることが虚実入り混じっている」前提で閲覧されやすい。結果として、何らかのアノマリーが潜入していても発見が遅れがちである。
財団が増田における最初の異常を検知したのは、20██年頃に投稿された「この世を正しく終わらせる方法と手順」と題された増田が発端だった。その増田の内容はいわゆる「終末論」を扱うものであり、極めて支離滅裂かつ狂信的な文体ではあったが、読了した閲覧者の中から数名が突発性の精神不調や共時性の幻視を訴えはじめ、その症状が財団の監視ネットワークに引っかかったのである。その後、財団の調査チームが投稿の書式や文体を解析したところ、当該増田の背後に未確認のミーム汚染因子が潜んでいる可能性が高いと判断された。この事例をきっかけとして、財団は増田の投稿ログを精査し、複数のアノマリーを検出していくこととなった。
以下、財団が確認し、暫定的なオブジェクト分類(Safe/Euclid/Keter 等)を行ったSCPを紹介する。なお、詳細な文書は別途SCPファイルとして管理されているが、本報告書では概要と特徴を簡潔に示す。
概要:増田の特定記事上でコメント欄が自動的に増殖し続け、システム上の最大コメント数を無視して延々と付与され続ける現象。ユーザーが投稿したはずのコメントが複数回重複表示されたり、「名無しのオブザーバー」というハンドルネームでシステムが自動生成したとみられるコメントが絶え間なく追加されたりする。最終的に記事本体よりもコメント欄が何十倍も長くなり、閲覧者がページを読み込むだけでブラウザや端末に極端な負荷をかける。
異常性:コメント数が増え続けるだけでなく、中には本文を改変するようなスクリプトが混入しており、ページをリロードするたびに本文の一部が改変・増殖する事例が報告されている。閲覧者が長時間そのページを開いたまま放置すると、ブラウザ履歴やクッキー情報を勝手に書き換える痕跡が確認されている。
暫定収容手順:財団エージェントがはてな側のシステム管理者に接触し、問題の増田を管理者権限で凍結。また、既に拡散したミラーサイトやアーカイブを順次削除し続けているが、完全な根絶には至っていない。現状、定期的にウェブクローラーを走らせ、類似現象の発生を監視・排除する措置を取っている。
概要:一見するとありふれた日常報告や匿名の愚痴を綴った文章なのだが、記事本文を最後まで読了した閲覧者の脳内に「その人物が最も不安に感じている秘密」や「他人に言えない後ろ暗い過去」を強制的に想起させ、それを吐き出させる形でコメント欄へ投稿させる現象。コメント欄の体裁を取りつつ、実際には閲覧者自身が投稿した認識のない状態で、勝手に恥部をさらすようなコメントが掲載される場合もある。
異常性:このSCPの投稿は複数回確認されているが、書式やタイトルは毎回異なる。共通するのは「冗長かつ最後まで読まないと内容がよくわからない文体」であることと、本文の終盤に読者の潜在意識を刺激する特殊な文章構造が組み込まれている点だ。財団心理学部門の解析では、いわゆる「ミーム改変文字列」が散りばめられており、読み進める中で読者の深層心理に干渉していると推測される。
被害と対処:実際に被害に遭った閲覧者は投稿後しばらくしてから自身のコメント内容に気づき、極度の羞恥や恐慌状態を引き起こす。財団は可能な限り対象投稿を速やかに削除し、被害者のコメント記録を抹消すると同時に、クラスA記憶処理を施して事態の収拾を図っている。問題は、このSCPが投稿される「増田」のアカウント特定が極めて困難な点であり、繰り返し新規IDから投稿が行われていると推定される。新たな投稿が発生次第、いかに早期に検知し削除・封鎖するかが大きな課題となっている。
概要:ある増田上で連続的に展開される「複数の登場人物が互いに呼応しあう」形のスレッドが、実際には単一の存在(SCP-増田-C本体)の手によって形成されているとされる現象。日記本文とコメント欄があたかも多数の異なるユーザーによる対話のように見えるが、財団のIP解析ではすべて同一の不明ホストから投稿されたトラフィックであることが確認されている。
異常性:単なる自作自演ではなく、スレッド内で展開される複数の人格が、投稿のたびに微妙に文体を変化させるだけでなく、実在の第三者のようにリアルタイムで会話を重ねていく。そのやりとりは短時間で数百件以上に膨れ上がり、外部から見ると非常に説得力をもって「議論」が進行しているように映る。読者はそれぞれの人格が持つバックグラウンドストーリーに引き込まれ、スレッドを精読するうちに「どの意見が正しいか」を探り始めるが、最終的には一種の混乱状態に陥り、どの人物が何を意図しているのか判別不能になる。
被害:このスレッドに長時間深く没入した閲覧者は、自分の中に複数の人格が芽生えるような感覚を訴えたり、現実社会で他者と会話する際に「この人は実在しているのか疑わしい」という妄想を抱くようになるケースが報告されている。財団職員の複数名も監視過程で同様の症状を呈し、軽度の精神崩壊を起こした事例があるため、当該増田の監視担当者には定期的な心理カウンセリングが義務づけられている。
暫定対策:疑わしい長文対話形式の増田を早期に検知し、アクセス制限をかける監視システムを導入しているが、アルゴリズムの網をかいくぐる巧妙な投稿が頻発している。加えて、外部のまとめサイトに引用やスクリーンショットが保存されることで事後封じ込めが難航している。
概要:一度投稿された増田が、投稿時刻自体を過去に改変して再掲載される現象。通常、はてな匿名ダイアリーのシステムでは投稿日時を随意に改変することは不可能とされているが、このSCPは投稿履歴を操作して「数年前に投稿された」という形でエントリーを復活させる。
異常性:改変された記事は実在する日付の増田ログに紛れ込む形となり、当時の利用者のコメントやブックマークまで再現されている場合がある。過去ログを遡っていくと、該当記事がもともと存在した痕跡こそないものの、「当時その記事を読んだ」という証言を行うユーザーが現れるなど、現実改変の兆候も疑われる。現状の技術では投稿者の特定に至っておらず、どのようなプロセスで投稿日時を操作しているかは不明である。
注意点:時間改変系のSCPはカテゴリーとして非常に扱いが難しく、無闇な干渉は時間線に予期せぬ影響を及ぼす恐れがある。財団タイムアノマリー対策部門と連携しながら、記事そのものは閲覧制限下に置き、ネットアーカイブやウェブキャッシュの検索を遮断するなどの措置を行っている。
これらSCPが増田上で確認された背景には、以下の要因が考えられる。
増田はアカウント登録不要で誰でも書き込みが可能であるため、投稿者を特定したり、過去の投稿傾向から異常を推定したりする難易度が高い。その結果、アノマリーの一次検知が遅れる傾向が強い。
はてな匿名ダイアリーは、投稿された増田が多くのユーザーに瞬時に閲覧・ブックマークされる仕組みを持つ。また、はてなブックマークを介してさらにコメントや引用が拡散されるため、いったん話題が盛り上がると多方面にコピーや引用が散逸しやすい。
読者や閲覧者の「ネタ」への寛容さ
増田の読者は内容が真実か否かをあまり厳密に問わず、エンターテインメントやストレス発散目的でアクセスしている者が少なくない。結果、多少異常な文章であっても「一風変わった怪文書」「ただの創作」として受け流されやすく、深刻な異常だと気づかれにくい。
こうした要因によって、SCPを含む異常投稿は容易に潜伏し、拡散する。財団としては、はてな運営会社との連携を強化し、AIを用いた自然言語解析による異常兆候の検知システムを導入するなど、対策を進めている。しかし、はてな匿名ダイアリーは日々膨大な数の投稿が行われるため、どこまで網を広げられるかは未知数である。また、海外ホスティングによるミラーサイトや転載が出現し始めると、現実的な削除要請の範囲を超えてしまう。すでにTwitterや他のSNSでもまとめが回ることで、被影響者が増加する事態は避けられない。
はてな匿名ダイアリーにおけるSCP存在は、ネットコミュニティの構造変化に応じて今後も増加する可能性が高い。特に「自らがアノマリーであると自覚していないままネット上で活動している存在」や、「人格を装いながら多人数の読者とインタラクションを行うことで自己増殖するミーム型SCP」は、増田のような自由投稿プラットフォームでさらに悪質化・複雑化する恐れがある。
財団が最も警戒すべきは、増田を起点としてリアル社会へ飛び火するタイプのアノマリーの拡散だ。たとえば、本報告書で例示したSCP-増田-Bのように読者個人の深層心理に入り込み、現実での行動や社会的信用を毀損する現象が拡大すれば、大規模なパニックや社会秩序の混乱を招きかねない。あるいは、SCP-増田-Dのように時間改変的な特性を持つアノマリーがさらなる発展を遂げれば、歴史修正や因果律破壊といったレベルの被害もありうる。
また、はてな匿名ダイアリーは日本国内だけでなく海外からも閲覧・投稿が可能であり、英訳や翻訳を介して国際的に広まる余地がある。財団の各支部やデータ分析班が協調して監視を強化し、各国の法規制とも連携して削除要請を進める必要があるものの、現実には各国プライバシー法や表現の自由との兼ね合いで対応が難航することが予想される。
5. 結論
はてな匿名ダイアリー(増田)は、日常の雑感や炎上ネタから深刻な告白や感情の吐露まで、あらゆる情報が密集する場である。その匿名性ゆえに、SCPオブジェクトが潜伏しやすく、また多くのユーザーが「真偽のほどはわからないがとりあえず読む」態度で消費することから、アノマリーの拡散リスクは高いと言わざるを得ない。すでにSCP財団が確認しただけでも、いくつものSCPが増田に棲みついていることが判明している。
ただし、全投稿を強制的に削除・監視するような強硬策をとれば、はてなプラットフォームの存続意義自体を揺るがすと同時に、財団の存在が表面化するリスクも高まる。一方で、アノマリー拡散を放置すれば、ネット空間を通じてリアル社会にも致命的な影響を及ぼす恐れがある。財団はこのバランスの狭間で慎重な対応を求められている。
今後の具体的な方策としては、増田への新規投稿を常時チェックするAI分析モジュールのさらなる精度向上や、異常記事をいち早く発見し隔離するための専用クローラの整備が必須とされる。また、読者側への啓発活動――「増田を閲覧する際には、妙に長文で意味不明な投稿には注意すること」「不可解な体験があれば速やかに共有し、アクセスを控えること」など――の実施も有効である。しかし、匿名の特性ゆえに抜本的解決策は見通せていない。
財団としては、はてな運営との連携強化を引き続き図り、相互に対策技術をアップデートし合う形でアノマリーの早期封じ込めを目指す。SCP財団が確認した増田におけるSCP事例は氷山の一角に過ぎず、さらなる Permalink | 記事への反応(2) | 15:12
「対多」は原則として漢字や句読点しか投稿することのできないSNSである。正月中に導入した。近頃はどこのSNSも自分にとっては面白くなくなっていたのだが、移住先が見つからず、試しに使ってみた。個人的には、とても居心地が良かった。
対多では、はてな匿名ダイアリーと同様に、原則として誰が投稿したかわからない。ただし、トピックに返信した場合、スレ主のみ表示がつくので、自作自演が防がれる。
「○○だけど質問ある?」「【定→時→退→社】完成で俺退勤」「彼女の作り方教えてくれ」。そんな懐かしい雰囲気のスレッドが多い。
もちろん、VIPの悪癖も引き継いでいて、「女子高生だけど質問ある?」スレッドには大量につられるユーザーが多いし、淫夢ネタが妙に多い。一応、猥褻だったり差別的だったりする内容は投稿禁止になっているはずなのだが、守らない人は残念ながら一定数いる。なお、近頃はマコモ湯ネタがミーム化している模様。
ただし、「慰めてくれ」とか「死にたい」とか「受験がつらい」とか、そういう嘆きのスレッドには励ますような温かい言葉が並ぶ。
機能がシンプルなのもそうだが、「これから成人式に出掛けるよ!」「風呂入ってきた」「夕飯何食べた?」みたいな、初期のツイッターで話していたような話題が多い。他にも唐突に昔の流行曲やアニソン、映画や漫画の名台詞が呟かれるのも雰囲気が似ている。
何となく呟いたことに、何となく返信が来るのも、ユーザー数が少なくて治安の良かった頃のツイッターを思い出して懐かしい。
愚痴を書き連ねても滅多なことでは暴言が返ってこない。これは昨今のSNSの事情を見ると特筆すべき事項だ。
あとは、かつてのVIPとの違いを特に感じたのは「生理がつらい」という投稿が結構あること。二十年近く経過して、生理に対する意識が変わったのを感じる。ただし、当時はまとめサイトしか見ていなかったので、実際のVIPがどうだったかは知らない。
どこかからかから男女対立を始め、あらゆる分断を煽ろうとする輩がやってくるが、大抵は「青鳥(ツイッター)に帰れ」とレスがついて終わる。
これは、争いをみな嫌がっているのも理由だが、単純に漢字しか入力できないことにもよる。つまり、複雑な文章が書けないため、議論が成立しづらい。また、スレッドは十分に一つしか立てられず、レスは一分に一つしかできない。クールダウン期間がある。加えて、偽中国語で悪口を言われても、直接日本語で何か言われる程には傷付かない。先ほど述べた、一定数の下ネタを言う人間がいても、不快感が他のSNSよりも薄いのは、こういうワンクッションがあるからかもしれない。
(夜追記。トピックは五十文字、レスは百文字以内。これも一因だろう)
漢字と句読点を投稿する機能しかない。画像も動画もない。至ってシンプル。通報機能、ユーザーやキーワード非表示機能はある。ブックマーク機能がある。「笑った」「いいね」「同情」などのボタンはある。
コンプレックスを刺激させるようなキラキラ写真投稿は存在しない。
漢字しか投稿できないので、意味が通る文章を作るのも大変だし、読解にも苦労する。漢文の語順で投稿する人、現代中国語を混ぜる人、送り仮名も漢字で表現する人、無茶苦茶な当て字を使う人など、様々だ。例えば二人称は「君」「貴君」「貴様」「御前」「你」などが見られる。古の2ちゃんねる用語「~汁!」が復活しているのは笑った。
ちなみに、カタカナに見える漢字を使うと「脱法力夕力十! 逮捕!」とレスがつくのがお約束。
仕事中にも無性にやりたくなるので、誘惑を断ち切るために削除した。
逆に言えば、それだけ魅力的だったってことだ。意味のないつぶやきに対してゆるくレスポンスがあるのは楽しいし、抗いがたい。でも、SNSが本来目指していたのってこういう場ではなかったか。
広告はある。しかし視聴は必須ではない。「しずかなインターネット」のようにマネタイズせず(あそこはスポンサーがついているらしい)、趣味でやっているから平和なのかもしれない。あとはどこかのキャンプ場みたいに有料化して平和にするしかない。無料だとおのずとヤバい人が集まるというあれだ。つまるところ、資本主義の原理には勝てないのだろうか。
秋山 修也(あきやま しゅうや):35歳。派遣社員として工場で働く。学歴や経済力、コミュニケーションに自信がなく、恋愛もほとんど未経験。ネットでは「弱者男性」コミュニティに入り浸る。
三浦 麻美(みうら まみ):32歳。女性の権利を守るフェミニズム団体「フリーダム・リンク」の活動家。SNSや街頭デモなどを通じて女性差別の解消を訴えている。
佐々木 誠(ささき まこと):40歳。秋山が通うネットコミュニティの先輩的存在。強い反フェミニズムの立場をとり、「弱者男性」の声を代弁するような活動を行っている。
高木 圭子(たかぎ けいこ):28歳。「フリーダム・リンク」の若手メンバーで麻美を慕っている。女性の社会進出やジェンダー問題について積極的に意見を発信する。
井上 医師(いのうえ いし):50歳。心療内科医。秋山の通院先で、悩みを相談している。
場面1:秋山の部屋・夜
部屋の中は薄暗く、散らかったまま。秋山はノートPCの画面に目を凝らしている。
画面には「弱者男性フォーラム」の文字が躍り、「女性優遇社会への不満を語ろう」というスレッドが更新され続けている。秋山は書き込まれたコメントを読みながら、ため息をつく。
「女性は優遇されている…そんなに恵まれているのかな。俺はただ普通に生きたいだけなんだが…でも、ここでしか共感してもらえないのも事実か。」
秋山はフォーラムに書き込みをしようとキーボードを叩きかけるが、言葉がまとまらず手を止める。そして画面の隅に映る広告に目をやる。そこには「フェミニズム×社会変革 街頭アクション」というデモの告知が出ていた。
第二幕:対立の種
場面2:街頭・昼
大通りで、女性の権利を訴えるデモが行われている。「フリーダム・リンク」のメンバーとして麻美と高木がプラカードを掲げ、コールを上げている。
「私たちは女性が当たり前に働き、暮らせる社会を求めています! 多様性を認め合う社会を!」
通行人たちが足を止め、好奇の目で見たり、応援の拍手をする人もいれば、眉をひそめる人もいる。その中に秋山の姿があった。偶然通りかかったのだが、「女性の権利拡大」という言葉に、なぜか気持ちがざわつく。
そこへ「弱者男性フォーラム」で知り合った佐々木がやってくる。
「お、秋山。お前も来たのか。見ろよ、あいつらは“女性こそ弱者だ”って言って、男を無視してる連中だ。」
「いや、俺はたまたま通りかかっただけで…ただ、こうして声を上げられるのは正直うらやましいよ。俺たちは何も変えられない気がしてさ。」
「そんなことはない。俺たちは動かなきゃいけないんだ。『弱者男性』だって声を上げればいい。フェミニストだけが弱者ってわけじゃないだろ?」
佐々木はそう言い放ち、デモ隊に近づいていく。デモの様子を動画で撮りながら、批判的なコメントを叫ぶ。
「男性差別はどうしてくれるんだ! 女性だけが被害者じゃないだろう!」
麻美は一瞬目を止めるが、周囲の混乱を避けるためにそのままスルーしようとする。秋山は心苦しそうにそばに立っているだけだ。
第三幕:衝突の予兆
デモを終えた麻美と高木が、事務所で休憩している。高木は先ほどの佐々木の言動が気になっている。
「さっきの男性、すごい勢いでしたね。やっぱりネットで『弱者男性』を名乗る人たちが増えているって本当なんでしょうか?」
「増えてる実感はあるわ。だけど、彼らの声は確かに無視できない部分がある。男性でも孤立や貧困に苦しむ人がいるのは事実だから。でも、ああいうふうに攻撃的に来られると、正直怖いと思ってしまう。」
麻美は内心、男性の置かれた厳しい状況も理解できると感じているが、活動の中でそこまでケアしきれないのが現状だ。
場面4:心療内科・診察室
「最近、寝付きも悪くて…。仕事も長続きしないし、恋愛なんて夢のまた夢。ニュースを見ても、女性ばかりがスポットライトを当てられているように感じてしまって…。」
「秋山さんは、自分が社会に受け入れられていないと感じるんですね。」
「はい。でも、だからといって女性を責めたいわけじゃないんです。どうしても“自分は取り残された”って感じが拭えなくて…。」
「まずは、自分の困りごとを整理してみましょう。あなたに必要なのは、女性を敵視するよりも、一つひとつ社会との接点を増やしていくことかもしれませんよ。」
秋山は少しだけ表情が和らぐが、内面の複雑な気持ちは容易には解決しない。
第五幕:SNS上の激化
場面5:秋山の部屋・夜
再び「弱者男性フォーラム」を眺める秋山。そこには佐々木が投稿した先日のデモの動画が貼られ、過激なコメントが多く付いている。
スレッドタイトル:「女性優遇デモを叩き潰せ! 我々の苦しみをわかってもらうには?」
書き込みは一部、女性全体を侮蔑する表現や、暴力的な言葉にまで発展している。秋山は読み進めるうちに、胸がざわつく。
「俺も辛いけど、こんなやり方じゃ何も変わらないだろ…。でも、居場所はここしかない気がするんだ。」
第六幕:思わぬ接点
地域センターで社会的支援イベントが開かれている。貧困問題やDV被害者支援など、多様なテーマを扱うブースが並ぶ。麻美は「フリーダム・リンク」として女性支援の活動紹介をしており、偶然秋山も就労支援ブースを見学に来ていた。
秋山は遠巻きに麻美のブースを見る。そのとき麻美と視線が合う。先日のデモの場で会ったことをお互いにうっすら覚えている。
「こんにちは。もし興味があれば、どうぞ見ていってください。」
「もちろん男性でも大丈夫ですよ。私たちは『女性の権利』を軸に活動してますが、経済的な苦しみとか社会的孤立とか、そういう問題も一緒に解決を考えたいと思ってるんです。」
秋山は意外そうな表情を見せる。麻美の方も、ネットで語られる「弱者男性像」とは異なる実直そうな雰囲気の秋山に対し、少し興味を抱く。
第七幕:対話と亀裂
秋山と麻美は少しだけ話をする。秋山は自分の苦しみを少し打ち明け、麻美は熱心に耳を傾ける。
「本当は私たちも、男性の苦しみをちゃんと理解したいと思ってるんです。でも、どうしても女性差別や暴力が根強く残っていて、そちらの問題に注力せざるを得ないのが現状で…。辛い思いをしている男性を全部無視してるわけじゃないんですよ。」
「女性が今まで不利益を被ってきたのは、俺もニュースや本で知ってるし、わかるんです。でも…なんというか、俺たちも苦しいんです。どこにぶつければいいか分からないモヤモヤがあって…。」
二人の会話が少しずつ噛み合い始めた矢先、佐々木が休憩スペースにやって来る。
「秋山、お前こんなところで何してるんだ? こいつらは俺たちを男だからといって排除しようとしてる連中だぞ。」
「そんなつもりはありません。私たちは…」
佐々木(遮る)
「どうせ男性は加害者だとか言いたいんだろ? 秋山、お前だってずっと悩んでただろう。こんな連中と話しても無駄だ!」
麻美は反論したいが、言葉が出ない。秋山も一瞬で萎縮してしまう。結局、佐々木に引っ張られるようにその場を後にする。
場面8:夜の公園
佐々木と秋山が、公園のベンチに座っている。佐々木は苛立ちを隠さず、スマホで先ほどの様子をSNSに書き込んでいる。
「もっと強く出なきゃ駄目なんだ。連中は自分たちの権利拡大しか考えてない。俺たちをバカにする奴らには徹底的に対抗してやる。」
「でも、ちゃんと話せばわかり合える面もあると思うんだ…」
「お前は甘い! ずっと社会から無視されてきたの、忘れたのか? 誰も助けちゃくれなかったじゃないか。」
秋山は反論できずに黙り込む。しかし胸には、麻美の言葉と、自分自身の苦しみの両方が渦巻いている。
場面9:街頭・夜
数日後。秋山は、夜の街頭で一人立ち尽くしている。そこへ偶然、ビラ配りを終えた麻美が通りかかる。お互い気まずそうだが、秋山は意を決して話しかける。
「あの…あの日は、すみませんでした。僕はあなたたちを責めたいわけじゃないんです。苦しいのは自分だけじゃないって、頭ではわかってるんですけど…。」
麻美は微笑み、秋山にビラを差し出す。そこには「孤立を防ぐための居場所づくり」というイベントの案内が書かれている。
「よかったら来てみませんか? 女性向けのプログラムも多いけど、男性でも参加できるセッションがあるんです。私たち、もっと男性の困りごとも知りたいと思ってるの。」
秋山は戸惑いながらも、ビラを受け取る。ほんの少し、光が見えた気がした。
終幕:それぞれの一歩
公園のベンチに座り、ビラを見つめる秋山。遠くには街頭で呼びかける麻美たちの姿が見える。そこへ佐々木から電話がかかってくるが、秋山は一瞬ためらった後、電話には出ずに切る。そして意を決して、イベント参加を検討するかのようにスマホで検索を始めるのだった。
「“弱者男性”と呼ばれようと、“女性”と呼ばれようと、みんな孤独や不安を抱えている。同じように苦しんでいるなら、理解し合える道があるはずだ…。」
夜の街に、秋山の足音が小さく響いていく。まだ険しい道のりではあるが、小さな一歩が踏み出された。
終わり
本作は「弱者男性 vs. 女性」という単純な対立構図を描く一方、その先にある個々の葛藤や互いの声を知ろうとする姿勢を提示する。登場人物たちは必ずしも理解し合えたわけではないが、秋山のように少しずつ境遇の異なる人たちとの対話を試みることで、新たな関係を築いていく可能性を示している。
うそですか。
私には、あなたが「嘘」ではなく「何らか誤りを事実だと思い込まされている」様に見えるのですが。
だから生活保護の人たちが無駄に延命するのが問題になってる
延命治療で生きてる患者の7割ぐらいは生活保護だ
と主張されていた方でしょうか?
そんな事実はありません。
また、念のため嘘だと指摘されたことに根拠を示しておきますが、日本の医療の場合、標準治療というものが定義されていて、それに沿った形でないと健康保険が支払われません。
身近なのが歯科で、銀色の詰め物は標準治療なのですが、白いものは標準でないため保険がきかないですよね。それと同じで、学会が認定した標準的な治療を逸脱するような医療をいくら患者が希望しても、行われません。
その言葉を初めて見たとき、思わず目を疑った。「チー牛に人権はない」――ネットの掲示板に大きく貼りついたスレッドタイトル。挑発的で攻撃的な文言に、私は激しく嫌悪感を覚えた。投稿者は何を求めてこんな言葉を並べるのか。誹謗中傷なのか、ただの炎上商法なのか。それとも誰かに対する歪んだ復讐心があるのか。
そのスレッドには、いわゆる「チー牛」と揶揄される人々の画像が貼りつけられ、「こういうオタクっぽい奴らには人権なんていらないんだよ」といった書き込みが連なっていた。特定のファッション、髪型、メガネや細い体型――そんなステレオタイプを指差して笑い、それだけで「価値がない」と切り捨てる。誰かを非難することでしか自分を肯定できない人間が、ここにはたくさん集まっているように見えた。
私はそのスレッドを開く前から、少し胸騒ぎを覚えていた。なぜなら、私自身も昔から「チー牛」と言われるようなタイプだったからだ。部屋に引きこもりがちでゲームや漫画が大好き。容姿に気を配るのもあまり得意ではなく、クラスの派手なグループとはほとんど接点がなかった。だからこそ、この掲示板に書き込まれているような心ない言葉に心がえぐられるような思いがした。
しかも、投稿者たちは一様に「単なるジョーク」だと言い張る。言葉の暴力を軽々しく扱っているのだ。「チー牛は努力しないから悪い」「自分でカッコよくなろうとしないのがいけない」――そんな論調で一方的に断罪する。確かに、どんな見た目や趣味を持とうと、当人が幸せであれば他人が口を挟む筋合いはないはずなのに、それを叩くことで優越感を得る人たちがいるという事実に、私は言いようのない虚しさを感じた。
あるとき、同じ講義を受けている知人が、このスレッドについて面白そうに話していた。「チー牛って要はオタクっぽい見た目の奴らだろ? そんなやつらに人権なんかないって、ある意味真理じゃね?」と、半ば冗談交じりに言う。私が「それ、本気で言ってるわけじゃないよね?」と問い返しても、彼は本心を隠すかのように笑い、話をそらしてしまった。
私はあらためて思い知った。人は、自分とは異なるタイプの人間を見下し、コミュニティの外側に追いやることで仲間意識を高めることがある。そこに“いじり”や“からかい”の形で差別が忍び寄っても、当人たちは悪気を感じにくい。だからこそ、こんな言葉がネットで無邪気に飛び交ってしまうのだろう。
だが、「チー牛に人権はない」という言葉は、単に“冗談”で済ませられる問題ではない。誰かの存在や生き方そのものを否定する言葉は、確実に深い傷を与える。日頃から自分の外見や性格にコンプレックスを抱えている人ほど、その言葉に大きく心を痛める。ジョークやネタだと笑われても、言われた側は笑えない。ましてや、その揶揄を心のどこかで真に受けてしまい、自分に価値などないのではと追い詰められてしまうかもしれないのだ。
私にとっての救いは、同じ思いをした友人たちと出会えたことだった。大学のオタク系サークルで仲良くなったメンバーは、みんな漫画やアニメ、ゲームを愛し、自身の“チー牛っぽさ”をむしろ誇っていた。メガネ、地味な服装、インドアな趣味……それらを理由に誰かから嘲笑されるときもあったが、私たちは互いに励まし合って「そんなの気にしなくていい」と言い合っていた。そこで初めて、私は「自分が好きなものを大事にしたっていいんだ」と心から思えたのだ。
結局、ネット上で飛び交う「チー牛に人権はない」などという言葉を完全に消し去ることは難しい。世の中には、誰かを嘲笑うことでしか自分を保てない人がいるのも事実だ。けれど、それに屈してしまう必要はない。たとえどんな趣味や外見をしていても、誰もが自分なりの人生を生きる権利がある。自分の好きなものを語り合える仲間がいれば、その言葉こそが小さな灯火になって、どんな攻撃的な言葉にも打ち勝てるはずなのだ。
タイトルにあるような言葉を目にすると、胸が痛む。悲しみや怒りを感じる。でも、その気持ちを正面から認めつつ、自分が大切にしてきたものを、さらに誇りをもって抱きしめられる自分でありたい。何者であっても、何を好きであっても、私たちは自分の人生の主役なのだから。
だからこそ、私は声を大にして言いたい。「チー牛に人権はない」なんて言葉は、ただの差別であり、歪んだ思い込みでしかない。実際には、どんな人もそれぞれの人権を持つし、それぞれが生きる価値を持っている。ネット上で罵られても、それがすべてではない。誰かに“いらない存在”扱いされても、私たちは自分の居場所を見つけ、好きなものを共有し、共に笑い合って生きていくことができるのだ。